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田村草


和名 田村草 (タムラソウ)
   玉箒 (タマボウキ)
洋名 タムラソウ (TAMURA-SO)
学名 セラチュラ コロナタ
   (SERRATULA CORONATA)
分類 キク目、キク科、タムラソウ属
種類 多年生草本
草丈 70〜150cm
開花 夏〜秋
花色 紫
原産 日本、朝鮮、中国、ロシア、欧州
言葉 秘密
   あなただけ
撮影 六甲高山植物園


一見すると薊(アザミ)に見えてしまうが
この植物の茎は真っ直ぐに上へと伸びる。
アザミの場合は、枝が分岐するタイプの為
花の付き方が異なる。


そしてタムラソウは、アザミ特有のトゲが
見られない。アザミには葉にも花にも多数
の鋭いトゲが仕込まれているのだ。


田村草(タムラソウ)の名称がついた理由
については、日本の植物研究学界の重鎮の
牧野富太郎曰くこの田村草の名前の由来は
不明としているのは凄く驚きなのである。
色んな説がある中、集合した軍隊を指して
「屯(タムラ)」や「党(タムラ)」と呼んで
いたことから、開花した際の頭状花序の上
に無数に並ぶ姿を軍隊の姿に見立てた名称
だとの説が最も有力だと私は思っている。
花の中、黒く突き上がっているものが何本
も見えるが、大日本帝国陸軍の持つ歩兵銃
が全方位の敵兵へと向けられている情景に
見えなくもないというのは、私の説である。


あんなにも植物について探究心の塊だった
牧野富太郎氏が、タムラソウの名称を不明
としたのは反戦の想いから名称不詳とした
のかも知れない。

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