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引起


和名 引起 (ヒキオコシ)
   延命草 (エンメイソウ)
学名 イソドン ジャポニクス
   (ISODON JAPONICUS)
分類 シソ目、シソ科、ヤマハッカ属
種類 多年生植物
草丈 50〜100cm
開花 9〜10月
花色 薄藤
原産 日本
言葉 支えてください
撮影 服部緑地都市緑化公園
解説 その昔、諸国行脚をしていた弘法大師
   がその道中で道端に倒れ苦しんでいる
   病人を発見、弘法大師は辺りを探して
   摘み取った植物の葉をその病人に与え
   その途端、病人は身体が治り立上がり
   再び旅を続けることが出来たという。
   これが由来とし『引起』の名が付いた
   とされ、延命草(エンメイソウ)なる
   別名もこのエピソードがベース。

   民間医療にも活用され、胃弱治療など
   に使われてきたもの。妊婦への使用は
   お腹を冷やすために不可となる。





植物園に行き、そこに無料説明ガイドがある
のなら、それは聞かなければ勿体無い。


ある一定以上の規模をもっている植物園なら
大概は1日に2回程度の植物案内の場があり
植物の知識を得る良いチャンスである。


私がよく行く服部緑地公園都市緑化公園の中
にも、ボランティアガイドさんがおられるが
此処のは他のと違って、何を巡りますか?と
なる。他ならば回るコースは決まっているが
此処ではガイドをされたい側である私からの
リクエストをきいてくれるのである。


『今が咲き頃の花を中心に解説をください』
『他では見る事のないものを案内下さい』


など我儘なリクエストに応え巡ってくれる訳
である。此処にエントリーのボランティアの
方々は、60人ほどでローテーション対応で
説明に当たってくれる。


あまり来場者が居られない時にはガイドの方
が二人も付いてくれたりもして、ワイワイと
植物大好き談義に花咲かせての楽しいツアー
と時に2時間越の楽しい時間なのである。


ここの植物園は他の植物園とは違っていて
落ちている種や実などは自由に持ち帰って
良いというルール。ただし、植物に付いた
ままのものだけは取ってはいけない。


例外がある。ガイドの方が解説の中で植物
の一部を取ってくれた場合である。今回も
実際にその葉の一部を切り取ってくださり
それを口の中に入れて噛んで味わってみる。


なるほど、強い苦味が口の中へと広がって
不快ではないが、強めの青臭い苦味が残り
スッキリする。


ただ、この植物、あまりにも平凡な葉姿ゆえ
弘法大師も良くぞ、これを的確に病の人へと
摘んで与えたものだと感心させられる。

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