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姥蛍


姥蛍 (オバボタル)


コウチュウ目、カブトムシ亜目、ホタル上科、
ホタル科、オバボタル亜科、オバボタル属


今日はいつものアクティビティサークル6人
で高野山に行く予定だったのが、半数が体調
不良という事で決行当日に急遽中止となった。


丸一日予定が空いてしまい、六甲高山植物園
に行く旨をグルチャに記載したら、私同様に
行く気満々だった面々が六甲に一緒に行くと
なり、元気組三人での六甲植物園での本日の
撮れ高をここに掲載していく。


その第一弾、虫である。それも蛍!いやいや
そんな筈はなかろう。蛍なんて季節は終わり
今、いる訳などはない。


二人の女性も、なんじゃろうね〜と目を丸く
していて、三人で頭を捻る。


帰ってから調べたら、オバボタル(姥蛍)と
いう品種らしい。メスは基本的には草葉の裏
に身を潜めて殆ど姿を現さない。よってこの
蛍は発光は淡くするらしいが、オスメスでの
コミュニケーションには一切の役はに立たず
オスはメスのフェロモンだけを頼りに探すと
いうものらしい。運良く出会えたら、丸二日
を交尾に費やすという。


蛍だから夜ではなく、このオバボタルだけは
オスが昼に、メスの出すフェロモンを求めて
飛び回る種類なのだという。だから、真昼間
にこの蛍を発見できたのである。


写真二枚を撮影と同時に即座に飛び立った。
メスのフェロモンに反応したのかもである。


この蛍のオバボタルの名称は、全身がマット
ブラックの色の中、唯一胸部に現れた蛍特有
の蛍光桃色のその紋様が、能面の姥(ウバ)
の顔に似るからとついたらしい。そこまでは
恨めしい紋様には感じなかった。と言うより
その紋様を認識するには至らなかったという
のが正しい。一般の蛍が個体数を著しく減少
の一途を辿るのは、彼らの幼虫の餌となって
捕食されるカワニナの絶対数の減少が、その
理由にある。蛍自体が環境に弱いのではなく
カワニナが大気や水質の影響を受けて減って
いるのである。その点、こちらのオバボタル
の幼虫の捕食ターゲットはミミズという事で
ハードルは下がる。


このホタルの特定ができたのは、櫛状の触覚
の形からである。メスのフェロモンを探す為
に発達した触覚の形状。頑張ってパートナー
を見つけ出して頑張って欲しいと思う。




和名 姥蛍 (オバボタル)
学名 ルシディナ ビプラギアタ
   (LUCIDINA BIPLAGIATA)
分類 コウチュウ目、カブトムシ亜目、
   ホタル上科、ホタル科、
   オバボタル亜科、オバボタル属
体長 7〜12cm
分布 日本、北海道〜九州
   朝鮮、サハリン
撮影 六甲高山植物園


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