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岩檜葉


岩檜葉 (イワヒバ)


イワヒバ目、イワヒバ科、イワヒバ属


その枝葉が檜のそれに似ること、岩場などに
生える事から岩檜葉(イワヒバ)の名が付く。
が実際にはこれは羊歯(シダ)類となる。


細く分岐した枝に、鱗片状の小さな葉が密生
しているのが、檜の葉の形に似るもの。


このしおしおとした状態でくるまった写真は
奈良は十津川村にある玉置神社の社務所前の
岩崖に群生してるイワヒバを撮影したもので
それぞれが皆丸まっていたものである。撮影
したこの当時は日陰にはまだ雪が溶けないで
残っていた時期、この植物は冬場の乾燥した
時期は丸く縮まってしまう性質を持っていて
それがこの画像となっている。

まるで組紐か飾紐のように美しくて撮影した。




そんなこれの盛夏の時期には青々としている
姿がコチラである。なるほどヒカゲカズラ門
に分類されるのがよく分かる。



江戸時代には、園芸植物として扱われており
霜が降りる頃には完全に水を絶ち軒下に置き
『仮死』をさせ、春になると露天に出してやり
水をやり始め『蘇生』をさせ、仮死と再生の
サイクルを楽しむ、そんな植物である。


また、この植物は長寿の植物としても知られ
年配者の方へのお祝い事に贈られる植物でも
あった。花言葉にある『稔り』は前述の通り
春に水をやると再生して青々と葉が伸びる様
からくるものであり、『長寿』の花言葉が付く
のは上手に育ててやれば樹齢百年まで生きる
生命力にあるもの。植木鉢などに入れて育て
簡単なお世話で長く生きる植物である。



和名 岩檜葉 (イワヒバ)
   岩松 (イワマツ)
洋名 セラギネラ (SELAGINELLA)
学名 セラギネラ タマリスチナ
   (SELAGINELLA TAMARISCINA)
分類 イワヒバ目、イワヒバ科、イワヒバ属
種類 シダ類の植物
草丈 50cm
開花 なし (胞子植物より)
原産 日本、朝鮮、中国、チベット、
   シベリア、インド、インドネシア
言葉 長寿
   負けない心
   稔り
撮影 玉置神社 (奈良県十津川村) 仮死状態
   いけばな展 (神戸三宮) 再生状態


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