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豆蔦


豆蔦 (マメヅタ)


ウラボシ目、ウラボシ科、マメヅタ属の植物。



赤目四十八滝に生息していた動植物について
の紹介の第一弾は、この肉厚の多年生植物。



この植物は花を咲かさずに胞子をばら撒いて
勢力拡大をする胞子植物。



一般の羊歯(シダ)類は、葉の裏面に胞子嚢
が付いており繁殖時期になると胞子を一斉に
ばら撒くものであるが、マメヅタはこれとは
違っていて、土筆(ツクシ)と同じ方式での
胞子ばら撒きを行う。



写真に写っているまん丸の葉っぱは栄養葉で
他の植物同様に陽光による光合成を行う事で
植物に栄養をめぐらせる。もちろん、根にも
栄養を吸い上げる役割も担っているが水分の
補給の方がメインの役割となる。胞子葉とは
これらまん丸の栄養葉とは異なったカタチで
靴べらの様なカタチで、栄養葉よりも高さを
もって生える。蛇が鎌首をもたげた様に生え
葉の裏面に、二本の胞子嚢がタラコ唇の様に
並ぶ姿は微笑ましい。秋から冬にかけ胞子葉
は立ち上がってソーラス(胞子嚢群)を裏面
につける。



栄養葉、胞子葉、と共にその葉は肉厚となる
着生植物。着生先には、木の幹や岩場等にも
定着して生えるものである。日本を始めとし
朝鮮、中国や台湾にも自生する在来植物。



見た目は多肉類に見えるのだがそうではなく
乾燥には弱く適度な湿度を欲する植物となる。
肉厚で可愛い葉からこれを育てる園芸ファン
も多い着生植物。苔玉の表層にこれを生やし
眺めるのも楽しいと思う。




和名 豆蔦 (マメヅタ)
   豆羊歯 (マメシダ)
   豆苔 (マメゴケ)
   豆蔓 (マメヅル)
   岩豆 (イワマメ)
   石豆 (イシマメ)
洋名 グリーン ペニー フェルン
   (GREEN PENNY FERN)
学名 レマフィルム マイクロフィルム
   (LEMMAPHYLLUM MICROPHYLLUM)
分類 ウラボシ目、ウラボシ科、マメヅタ属
種類 多年生植物
   常緑着生植物
   胞子植物
草丈 5〜6cm
開花 なし (胞子植物)
原産 日本、朝鮮、中国、台湾
言葉 愛らしさ
撮影 赤目四十八滝の渓谷内

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