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白桔梗


白桔梗 (シロギキョウ)


キク目、キキョウ科、キキョウ属
桔梗の花の白いものを今回は掲載。


多年生草本で、日本には古くから存在しており
万葉集にも登場してくる植物で、『秋の七草』
にも数えられている。実際にこの桔梗の開花の
時期はとても長く6月には花は咲き始めており
10月の終わりまでと花の時期は長いもの。


一般家庭でも育てやすく、よく見かけるのだが
野生のものは絶対数を減らしてて、絶滅危惧種
となっている。普段からよく見かけるものだが
それが実態なのである。


桔梗の花は、可愛い五角形の蕾が綺麗に開いて
星型の花を咲かせてくれるのだが、撮影の際に
雄蕊から花粉が全て放散されてから撮影すると
より美しく撮ることができる花。


桔梗の花は雌雄同花であるが雄性先熟となる。
雄蕊が先に成熟すると花粉を放出する。これを
雄花期と呼ばれるもの。この花粉放出が終わり
を迎えると雌蕊が開くのである。これでこの花
は受粉体制が整った状態となる。これは雌花期
と呼ばれるもの。


これは自家受粉を避けて、他家受粉の可能性を
高めるためのキキョウ科植物のものに共通して
見られるものである。


自家受粉のデメリットは、同じDNAの掛合せ
による弱点特化など、生存率を下げるマイナス
要因を増やしてしまう。他家受粉により個性の
掛け合わせにより新たな強さを求めるからこの
他家受粉が重要であり、桔梗科の植物はそれが
分かりやすい植物と言える。


前述の桔梗撮影のベストなタイミングであるが
雌花期の雌蕊が綺麗な五裂に開いた時にこそ、
撮影すると可愛い姿が残せるのである。


自宅や近所の桔梗の花を確認してみるとそれが
実感できることであろう。





和名 桔梗 (キキョウ)
   岡止々岐 (オカトトキ)
洋名 バルーン フラワー
   (BALLOON FLOWER)
学名 プラティコドン グランディフロラス
   (PLATYCODON GRANDIFLORUS)
分類 キク目、キキョウ科、キキョウ属
種類 多年生植物
草丈 40〜100cm
開花 夏〜秋
花色 紫、白、紫と白の二色混在
花径 50〜70mm
原産 日本、朝鮮、中国
言葉 変わらぬ愛
   清楚
   誠実
   気品
撮影 淀川区役所の駐輪場横
備考 秋の七草

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