18歳の僕

一昨日18歳になりました。
偶然誕生日に尊敬する方とお話しする機会がありました。
その時に、一番印象に残ったのは、「常に自分が何もわからない状態でいること」のお話でした。
彼がベトナムに来て働き始めて、最初の5年間は、彼もベトナム人の従業員もわからないこと、できないことが多く、その度に試行錯誤を繰り返して「今ある問題」を乗り越えていきました。そうしたひと時は楽しいものでした。
しかし5年が過ぎる頃になると、彼らもできることが増え、できることが増えるたびにお互いを褒めあっていた従業員達も、できないことを責めることの方が多くなっていきました。ある時それではいけないと思った彼は、「自分たちが全くやったことのない新しいこと」を従業員と一緒にやり始めました。
わからないことやできないことがたくさん増えたことで、また昔の様に、互いを認め合って働くことができる様になったのです。
彼は「〇〇ができる人」より「常にわからないことがたくさんある人」の方がいいと教えてくれました。
「わからないことやできないこと」があるということは先に進んでいる証拠だからです。
今まで僕は色々な人から「0から1を生み出す力」について聞いていました。また時には自分の作り上げたものを執着なく手放し新たに始める潔さを学んで来ました。
その人はそうした人にどこか似ていながら全く違う人でした。彼は0を1にすることだけでなく「100を110にする」ことで多くの人を守っています。そしてそのためには同じ分野で常に0を1に変革し続ける力が必要です。

彼から「君は一生苦労するだろうね。でもそんな君は応援したくなる様な何かを持っている」と言われました。僕は何かを持っているわけではありませんが、その言葉は僕にとって最高のエールでした。

他にも多くのことを学びましたが、大半のことは僕の心の内に留めておきます。

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