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折原伊桜・NightOwl 〜羽に託してくれたもの〜 夜夢夜夢祭ツアー ファイナル@恵比寿LIQUIDROOM 2024年4月6日(土)

夜夢夜夢祭ツアー

2024年、NightOwlのオタクは年始から忙しかった。
東名阪他、全国9箇所を巡る”夜夢夜夢祭ツアー”が開幕したからである。ファイナルは約束の地、恵比寿LIQUIDROOM!2023年の伸び悩んだ活動への鬱憤が溜まった濃いオタクたちは全通を胸に誓い、各地でツメを研いでいた。

(悩み歩んだ2023年については、以下の記事を)

”夜夢夜夢祭ツアー”の日程は以下の通り。
⚫︎1/17(水) 大阪 @心斎橋VARON
⚫︎1/21(日) 宮城 @仙台LIVE HOUSE enn 3rd
⚫︎2/3(土) 長崎 @アストロホール
⚫︎2/4(日) 福岡 @INSA
⚫︎2/10(土) 埼玉 @西川口Live House Hearts
⚫︎2/11(日) 京都 @京都MOJO
⚫︎2/12(月祝) 兵庫 @神戸 太陽と虎
⚫︎2/24(土) 愛知 @ell SIZE
⚫︎4/6(土) 東京 @恵比寿LIQUIDROOM

どの会場の想い出もとても鮮烈で、ライブを積み重ねるほどに、ツアーが進むほどに、メンバーもオタクも一体になって熱量が高まっていく、そんな感覚を覚えたツアーだった。

(個人的裏テーマの土下座ツアーも完走できた感慨深いツアーになりました(おぃ))

ツアーファイナル・恵比寿LIQUIDROOM

そんな好調なツアーを経てたどり着いた終着駅、恵比寿LIQUIDROOM。
チケットソールドを目標に、ツアーや対バンの現場で、ファイナルのことを口に出してアピールし続けた。

ハードモードな3月

特に、ツアーセミファイナルの名古屋公演が終わった後、憧ちゃんが持病の手術のための3月いっぱいの休養に入ったため、ツアー直前の1ヶ月間を3人でやりきるというハードモードへ突入していた。
この困難さは、2019年のデビューからコロナ禍の活動休止など様々な困難が降りかかったNightOwlの活動の中でも最難関だったのではないか。それでも彼女達はどのステージでもファイナル恵比寿LIQUIDROOMに来てくださいと言い続けた。

こんな姿はこれまでのNightOwlでは見られなかった。
口に出すのは野暮、良いステージを続けていれば人はついてくる。それは心理だけど、やっぱり口に出す、言葉で伝える事も大切で、1人でも自分達のステージパフォーマンスと併せて心を動かすことができたら…そんな切実な想いが伝わってきた。
実際、この期間3人でのNightOwlのパフォーマンスは素晴らしく、対バンで何気なく触れた人の”初めて見たけど良かった”ツイートがTLに毎度流れてくることで手応えが伝わってきた。

(そんな状況でもなんとか良いステージを見せて、さらに拡散させて、LIQUIDROOMへつなげようと色々と考えていた伊桜ぴとのアイ甲でのやりとりの一部)

前日のインスタ配信

こうして、メンバーもオタクもソールドを目標に掲げていたけど、2022年の代官山UNITと比べてもキャパは大きく、本当に行けるのか?と、心配していたところ、ファイナル前日の夜に伊桜のインスタ配信が始まった。
その後、インスタ配信だとTwitterが見られないということで、SPACEに移動して、前売りの終売時間まで見届けたものの、「残り27枚」というステータスから大きな変動はなく、以前の代官山UNITの時のような販売時間終了ギリギリでソールド!というような感動的なことは起こらなかった。でも、メンバーもファンも落胆することなく翌日のライブへ気持ちを切り換えて臨むような空気感があって、これはツアーで培った皆との一体感、強さの表れだったのかもしれない。

当日:会場へ

明けてLIQUIDROOM当日。前物販があるため早めに会場へ向かう。
ちょうど桜が満開のタイミング、眺めながら会場に着くと、まだあまり人がいなくて思わず物販の鍵開けをしそうになった汗

グッズを購入し、入場特典グッズを引き換える。
特典はキーホルダーと腕バンド型のライトで、ライトはペンラと共に点けられてとても重宝しそう。

(その後、飲んでだらだらしていたため集合写真には間に合わずw 撮影時にメンバーがひょっこり後ろに顔を出していたようで、そんなサービス精神も嬉しいところ)

かわいいね

そして開場。ピクチャーチケットをもらい、下手2〜3列目あたりに陣取る。

続々と人々が入場してきて、しばらくして後ろを振りかえると予想以上にもう後方段上までパンパン!
これまで個人的に、予行演習として他のグループのリキッドワンマンをいくつか見に行ってて、少し少なめのグループも実際あったけど、この日のNightOwlは自信を持ってパンパンといえる収容だったと思う。

セトリ

当日のセトリは以下の通り。

2024.04.06(土)
夜夢夜夢祭ツアーファイナル@恵比寿LIQUIDROOM
SE4 梟楽
ヨルウタゲ
夜明け前
グッドバイバイ
Be the one
宵々夜
MC
渡羽(新曲)
夜想歌
melt blue
incubate
MC
Shining Ray
La La Lullaby
暁闇
16進数の海辺
七日間戦争
MC
Feel Alive
Beyond the Night
All Night Long

MC(凛音)
Answer

MC(憧)
Dear, Night

MC(伊桜)
黎明

MC(嘉那)
ロンリー・ナイトパレード
en
Shooting Star

全22曲。
全体の流れも良かったし、何と言っても新曲の「渡羽」を序盤にもってきても勢いが衰えない。夜想歌〜melt blue〜icubateの流れや、フロア大合唱のShining RayからのLullaby〜暁闇〜16進数…!という情緒が乱高下するパートもめちゃくちゃ良かった。
そして、最後のパートで各メンバーがMCでそれぞれ想いを語り、曲に入るという構成。このLIQUIDROOMに至るまでの様々な困難に対する気持ちや感情が溢れてメンバーもフロアも涙が止まらない。

また、アンコールでは当日券でソールドアウトできたことが伝えられて、皆の喜びも最高潮に。

折原伊桜のMC:

「私、最初は歌えたらどこでも良かったんです。歌で叶えたい夢があって、歌える場所を探してここに来ました」と語り始めた折原は、「自分だけの夢だったのが、NightOwlの夢が出来て。見てくれてる一人ひとりとの大切な約束に変わりました」と話す。さらに、「歌が好きって以上に辛いことがたくさんあって、何回も心折れそうになったけど。最後につなぎ止めてくれたのが、あなたとの約束でした」と話し、「この先、何があったって絶対に後戻りしません。夢を全部叶え尽くして、約束を絶対果たしてNightOwlを走り切ろうと思います!」と断言すると、「4人で歌うこの歌が、未来へ続きますように」

SPiCEの記事より引用
https://spice.eplus.jp/articles/328000

伊桜だけは泣かずに、優しい笑顔でフロアを見つめながら、時には決意の表情で話し、想いが溢れて涙するメンバーの肩を支え、「黎明」を歌う。その姿に感動してまた涙(結局泣くんかい)

最後に発表された内容は、
・新アルバムがリリースされること(詳細は後日)
・11/4に横浜ベイホールで初の1000人規模の会場でのワンマン『storm in the flight』を開催すること
だった。
ベイホールと言われて、以前、コロナ禍でキャパ制限のあった時代のラキアの対バンや、その後も何度か行ったことがあったものの、そんな広い会場とは思っていなかったので正直「ベイホールって1000人入るん…?」と考えてしまい、リアクションが遅れてしまった汗
とにかく次の大きな目標が設定されたことが喜ばしくて、2023年には見えにくかった勢い、うねりが生まれていることを感じて本当に鳥肌が立った。

ライブ内容の詳細は、SPiCEさんのライブレポートと、えぬさんのnoteがとても詳しいのでそちらに譲ります。(各メンバーのMCの内容はSPiCE記事に書かれていて、とてもエモいので是非見てください!)

※特にえぬさんの記事はツアー全通した各会場のことも振りかえっているので読み応えあります!

特典会

ワンマン当日の特典会は事前抽選だったので、いおぴの特典券を無事ゲット。いよいよ自分の土下座ツアーもファイナルを迎えたのであった。(土下座ではない)

ライブが終わって

当日はNightOwl初の写真撮影可能席もあったため、腕に覚えのあるカメラマンがライブ写真をこぞってその後もガンガンアップし続けてくれていて、それをTwitterのTLで見る度にいつまで経っても余韻が覚めなかった。

アフタームービーも本当にエモい。

「Shooting Star」

ライブの内容について1つ。アンコール最後の曲「Shooting Star」について。
この曲は、昨年2023年の周年ツアーと題した東名阪ツアーのファイナル渋谷eggmanのライブの最後に披露されたもの。

そのツアーの模様、道のりは前回記事にしましたが、そんな思い悩んだ2023年の「もう続けられないかもしれない」という会話をグループ内でしていた、というエピソードを話した後、未来に向けての若干の不安な希望を胸に披露した姿からは見違えるほどに、歌詞にある「約束しようよ 次に会う時は
また最高の笑顔で」
の言葉通り、この先の明確な目標とメンバーの最高の笑顔が、今回のLIQUIDROOMワンマンの最後にふさわしい曲だったと深く深く感じた。
(実際、メンバーの出身地を含む夜夢夜夢祭ツアーのあとのファイナルで嫌な発表があったらどうしようと震えていた身からすると、本当に今後の事が晴れて見えたことが嬉しくて嬉しくて、聴きながらずっと泣いていた気がする…)

新衣装

LIQUIDROOMワンマンでお披露目された6th新衣装!これが歴代の中でもかなり好き。

素敵!

これまでのNightOwlの衣装は、どちらかというと黒、暗めの印象で、前回の5th衣装でやっとカラーが多く取り入れられていたものの、夜の闇、重みを感じる印象だった。それが今回はどうですか!? 闇が晴れたかのような清冽なシルバーグレー、直線的なラインとヒラヒラしたドレープの曲線部分が交わり、ヒロイン感もあり、女性的な表情もあり、複雑な表現で魅せてくれる。

もともといおぴは露出多いのは好きじゃなく、4th衣装の真っ黒なドレスが一番好きとのことだったけど、今回はお気に入りだそう。自分も4thよりかは、おへそが見えてるのでヨシ!なのでWin Winですね(おぃ)

おへそあり。

衣装の歴史

振りかえってみるとこんな感じ。

5th衣装
4th衣装
3rd衣装
2nd衣装(5人体制時)
2nd衣装(3人体制時)
1st衣装(1stのアー写的なものってこれしかない…?)

振りかえってみると自分は2nd衣装からなのですが、どれも想い出がたくさんある。。。こうした歩みを踏まえての6th衣装はとても良いまとまり方をしていると思う。

新曲「渡羽」

ワンマンでは、唐突に始まり曲名も「とわ」と言われただけだったので、「永遠」の「とわ」かなと思っていたらなんと「渡羽」だった。
なんでも「渡羽」とは、梟の習性で、求愛行動時に自分の羽を相手に渡すこと、ということでNightOwlには珍しい(というか初!)キュンキュン求愛ソングだった。

ライブで初めて聞いた時は「夜明け前」に近い印象の明るめ、可愛いめの曲かなと思っていたら、配信後に歌詞を見るとホントにキュンキュンだった。

「渡羽」配信開始後に行われたNightOwlのSPACE配信でも、これまでにない歌詞とレコーディング時に表現について戸惑ったエピソードが聴けて楽しいです。
(まだアーカイブ残っているみたい)

「渡羽」
作詞:tsuki.
作曲:れあい
アガル 鼓動と呼吸
絡む 視線 高まり隠せない
サケブ 枕に埋め
溢れ出てく 本音 土に還す

風運ぶ 君の香り
気付けばゆるむ口元
素直になれない気持ち 昂る

地球の裏側にまで
届きそうな想い
後ろ姿 目で追いかけて
年中無休 桜舞い落ちてヒラヒラ
供給過多のトキメキ

マワル 今日のダイジェスト
君の笑顔 無限ループ止まらない

君のいる空間 終わりの時間
桃色のユートピア 帰らないで

地球の裏側にまで
届きそうな想い
視線奪ってく 魅力の魔法
自慢の天使 舞い降りた この世界で
今日も心躍らせて

別のだれかと 楽しそうに話しても
気にしない 気にならない
気にするわけない!

君との時間を 永遠に 過ごす特権あるなら
いつか独り占め... なんて言えない

地球の裏側にまで届きそうな想い
12,000km 埋もれてるのに
50cm先の君には伝えられずに
行き場のない恋心

今日も名前を叫ぶ あぁ〜!
花開くその日まで
大好きだよって

(ちなみに最後の「今日も名前を叫ぶ〜」のあとの「あぁ〜!」は推しメンバーの名前を叫ぶのです!)

伊桜:
ウチらってホンマのキュルキュルしたノリがあったら、ちょっとネタっぽく返すやんか、そういう人たちが本気でトキメキを探って歌っているという、これが"萌え"だという…
りのん:
キュルキュルにたどり着こうとしている?
伊桜:
そう、その不器用さというか乙女心が"萌え"なのかと思っている(笑)

午後10:00 · 2024年5月3日
NightOwl SPACE配信”ベイホールにむけて”

そう話すほどに、従来のNightOwlからは遠かった曲。それを今、歌えるようになったことも、夜を抜けたNightOwlの自信、手応えなのかもしれない。

風運ぶ 君の香り
気付けばゆるむ口元

…って何だよ!青春じゃん!キュンキュンするなぁ、もう。

いおぴ、羽ください。

LIQUIDROOMのその後

ワンマンを経て、夜を抜けたNightOwlがとても良い。
どのライブでもオーラがあり、メンバーも笑顔で、フロアも笑顔。初見の人も観てるだけで楽しくなってしまうステージが毎回繰り広げられているように感じる。

チェキでも毎回とても良い笑顔で。
さらに、ライブのスマホ撮って出しをしてくれるようになって、魅力の伝え方もフットワークが軽くなった印象。

それで、好調なので、ほぼ毎ライブごとにノって首を振るいおぴの姿が見られます。

MAWALOOP2024

昨年仕事で行けなかったMAWALOOP、今年はNightOwlが2DAYS出演とのことでもちろん2日間参戦。
1日目はANIMA、2日目はFANJ twiceということでメインステージではなかったのが悔しかったけど、ふたを開ければ両日とも入場規制がかかるという大入り。
(入れなかった人がいたということは、この絶好調のNightOwlを見てもらえなかったわけで、次回は是非大きなステージでお願いします!)

特典会もめちゃくちゃ笑顔。

2日間の両日ともセトリの配分が素晴らしかった。
両日観ても曲の重なりは少なく、片方だけ観れたとしても、今のNightOwlの魅力が十分体感できる内容。そして初日Feelで始まって2日目Feelで終わるという流れが2つ合わせてワンマンライブのようなストーリー性。このセトリを組めたとき、ガッツポーズしたに違いない。

20240511
MAWA LOOP OSAKA 2024 1日目@ANIMA
SE2 Night Cruising
Feel Alive
Be the one
渡羽
Shining Ray
Answer
黎明
ロンリー・ナイトパレード

20240512
MAWA LOOP OSAKA 2024 2日目@FANJ twice
SE4 梟楽
ヨルウタゲ
夜行迷路
グッドナイト
宵々夜
melt blue
All Night Long
Feel Alive

2日目の最後、All Night Longを終えた後、かなり満足げなフロアへ伊桜が言う。

そう、今が好調だったとしても、結果がついてこないことにはこの先はない。2022年の代官山UNITの好調さを2023年に活かしきれず、手をすり抜けていってしまったことを、伊桜もすこしこぼしたりしていたし、NightOwlメンバー全員が感じているはず。

11月4日(日祝)ワンマン『storm in the flight』@横浜ベイホール

ただいま11月開催のワンマンのチケット発売中です!
S、A、カメラチケットはソールドアウト!
http://eplus.jp/nightowl/
残すは、
●Bチケット ¥3,000
後方エリア(特典なし)
●Cチケット ¥1,000
左右見切れ可能性あり席(特典なし)
となっております。
Cチケットのステージ寄りの方が実はAチケット後方より近くて見やすい説もあるので、「見切れか〜」と思わずにNightOwlに興味があったら是非!

黎明を迎えて

プロデューサーの小山さん曰く「黎明」は、「All Night Long」をアップデートするイメージで制作した楽曲とのこと。

All Night LongはNightOwlのデビュー時3人体制だった頃からの曲で、これまで何百回と繰り返しライブの終盤に歌われてきた定番曲。長い夜の中で暗闇から僕らを連れ去ってくれと歌い、最後は自分を信じてやっと一歩を踏み出す、というストーリー。

対して、黎明の歌詞は「明けてく夜にどこまでも飛び立っていく」と、夜明けから始まり、それでも想い悩み、迷うなかで「ずっと追いかけてた君の声 導かれやっと長い暗闇を抜けて」ようやく夜を抜ける。
そして、これまで共に歩んできた”夜”に対して「愛しい夜 自由になれ」と優しく寄り添い、見送る。(実は”夜”にしがみついていたのは、自分だったことが垣間見える表現でもあると感じる)
ファンとの絆、5年掛けて夜明けを迎えたNightOwlのこれからを素敵に表現した楽曲。
以下のライブ映像も本当に心に染みるステージで何度見ても涙が…

ということで以上、ツアーファイナルの話を書こうとしたら、その後の雰囲気も伝えたくなり、間が空いてしまいました。
とにかく、今のNightOwlは良いです!是非ライブ現場で何が良いかを感じてください。

必ず、この先も、来年も、強い想いを胸に、きっと駆け抜けてくれると信じています。
次の景色へ一緒に、どこまでも飛び立っていこう。

この熱を、勢いをギュッと握りしめて手放さないように。