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LiVE 1's Smile Always (L1SA)・Just ear XJE-MH/L1SA レビュー

※本記事はオーディオマニア用語が補足説明もなく乱用されております。耐性のない方はご注意ください。

LiSAがリスニング用にカスタムイヤホンを作った

という投稿がTwitterやインスタに上がった。

ブランドは「Just ear」Sonyのカスタムイヤホン制作メーカーだ。
(ちなみに"新しいウォークマンも買った”と言ってるのはSonyのDAP「ZX300」ブラックモデルです)

Just earは、耳型を採取してカスタムイヤホンを作るだけでなく、客と一対一で面談、カウンセリングをして、客の好みの音質に調整してくれるサービスで知られている。

仕様は、13.5mmのダイナミックドライバ(DD)x1、バランスドアーマチュアドライバ(BA)x1と言う構成で、DDが低域を担当、BAが中高域を担当し、電気的ネットワークは使わずにイヤホン内構造でハイパス、ローパスのフィルタをするという、ハイブリッドながらシンプルな構成。
しかし13.5mmのDDは耳に入れるインナーイヤー型イヤホンでの採用は珍しい大きさで、その音質はエネルギーに満ちていて圧巻。DDだけでは甘くなりがちな高域をBAが担当して、低域~中域~高域のスムーズなつながり、再生を実現している。そんなユニットを、ユーザーとカウンセリングしながら音質チューニングしていくのだから、懐が深い。

インタビュー記事を読むと、LiSAもじっくりカウンセリングを受けながら音質のチューニングをしていったという。
普段ライブではFitEarカスタムを使っていると思われる。それは完璧なステージを、最高の景色を作るためのモニターイヤホン。ステージ用にチューニングされて、刻々と変化する周囲の生演奏から、聞き取りたい帯域をピーキーに強調、調整している物と予想できる。つまり普段、音楽をゆっくり聞き入るようなものではないようだ。

LiSAは普段使いできて、好きな音楽ジャンルが気持ちよく聴けるよう、ボーカルがよく聞こえて、うねるベースを感じられる方向で調整していったとのこと。
そうして完成したLiSAチューニングのJust earカスタムイヤホン。

それを着けたLiSAの写真をみて、LiSAッ子のなかに一部生息しているポータブルオーディオマニア(ポタオデマニア)はこう思ったものだ。

「LiSAモデルがでたら買うっ。」

Just earはこれまでもいくつかアーティストチューンドモデルを出しているので、ありそうな気もしたけど、日々の生活と、迫る平成最後の横アリの期待で、そのうち忘れてしまった。

そんなある日、Just earからLiSAチューンモデル発売の発表が!
しかも型番が「L1SA」って!
「LiSA」の「i」が「1」になってて、型番の名前まで洒落てる。
かわいい。買います。

春のヘッドホン祭

2019年4月27日、平成があと数日で終わろうという時に、中野サンプラザで開催された春のヘッドホン祭会場で試聴会と受注開始というニュースを見るやいなや、試聴もせずに、耳型採取の予約申込みをいれるという暴挙にでました。

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中野サンプラザでの耳型採取の予約まで時間があったので、気を落ち着かせてJust earブースで試聴。
試聴機担当の人に、このあと申込み予約してあるんですと言うと「えっ!?試聴しないで申し込んだんですか?」と引かれた…

Just ear定番のチューン済みモデルを3種類試聴してから、LiSAモデルを聴く。

LiSAの楽曲にハマってからと言うもの、これまでもLiSAの声の輪郭が見えるように聴けて、ベースやギターやドラム、そしてそれらを囲む空気感を熱く表現してくれるような、そんな音を鳴らすイヤホンをいろいろ探して、使ってきたけど、Just earのLiSAモデルはこれまで使ってきたモデル全てを凌駕して「LiSAの音」だった。

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しかも、これまで個人的にイメージしていた「LiSAの音」、追い求めて聴いていた音質が、さらに拡張、拡大された質感だったので、自分がイメージしていた音の方向性が間違ってなかったこと、LiSAの聴いている(聴きたいと思っている)音に近かったことに(ホントにホントに、個人的な妄想だけど)、異様に感動してしまい、LiSAモデルを試聴しながらちょっぴり涙ぐんでいたことは、秘密にしといて。

これまでのポタオデ遍歴

プレイヤー:
AK70
AK70mk2
mojo+poly
SP1000M RG ←イマココ

イヤホン:
ETYMOTIC ER4S
Ultimate Ears TRIPLE.Fi10
Shure E5c
Shure SE425
Shure SE535
Shure SE846
klipsh X10 ←この辺、迷いが見える。。
Westone 4R ←この辺、迷いが見える。。
beyerdynamic XELENTO
JH Audio ROSIE
JH Audio LOLA
Empire Ears Legend X
Just ear XJE-MH/L1SA ←イマココ

想い出しながら書き出してみると、これまでも「音場、低音域、中音域」を重視してイヤホンを選んできたのが改めてわかる。よく聞くジャンルがPop、Rock、Jazz、EDM、Techno、アニソンとくればそうなるかも。
特に、Legend Xを買ったときは、非常に満足して、もうこれ以上のイヤホンは買わなくて良いだろうと思っていたくらいなのに、やはり、LiSAシグネチャーモデル、しかもカスタムイヤホン期間限定受注!となれば、これは手を出さずにいられないのが、LiSAッ子オーディオマニアの性。。。
良いお値段がしますが、貯金とはこういうときに使うもの。ヨーロッパ10日間とかの旅行行くより安い。たぶん。(行ったことないけど)

人生初のカスタムイヤホン作成

なので、初の耳型採取は緊張した。
ただシリコンをちゅーっと入れて終わりかと思っていたら、担当の方が専用の器具を丁寧に駆使して、実際に装着したときのドライバーと耳穴間の最適な導線をイメージして位置決めをしてくれる。
左右の耳をジロジロ見られ、調整されながら、じっとしているのはちょっと変な空気があり、LiSAもこの時間を体験したのか?と思うと萌える(おぃ)。耳型採取担当の人がうらやましい(おぃ)。LiSAの耳をじっくり見られる体験なんて、滅多にないだろうし。。。(おぃ)

注文してから2ヶ月ちょい、7月1日ついに着弾!

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パッケージを開ける。おおっ、カスタムイヤホンだ!
着けてみる。驚くほどにぴったり耳にハマる。耳の凸凹に完全ジャストフィット。まさにJust ear。負担がない。しかも軽い。シンデレラの靴ってこんな感じなんだろうか。我が耳に選ばれしイヤホンなり(そういう風に作った)

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自分は耳の穴が大きく、これまでもイヤホンはイヤピース難民で、様々なイヤピースを買っては合う合わないの体験を繰り返してきていて、しかも、だいたいいつも一番大きいサイズをみっちり押し込んでスキマを無くすようにしていたので耳疲れもよくあって、それが悩みの種だった。
じゃあもっと前からカスタム作っとけよ、と思うけど、それなりの値段をかけて、満足いくフィット感や音質が得られるのか?納期に2ヶ月以上かかって、到着までに良さげな新しいイヤホンが出たらどうするよ?とか、色々考えてしまって、手を出さずにいた自分の背中を押してくれた、LiSAに感謝

標準ケーブルはアンバランスのみ。(以前はバランスケーブルもオプション販売していたらしいけど、いまは入手不可能)標準ケーブルをしばらく聴いていると、全体のバランスは良いけど、どうもパンチが足りない。解像度がたりない、鳴らしきれていない。うすいベールが1~2枚かかったような印象。

LiSAモデルの、L1SAの実力は伊達じゃない!はず!

と言うことで、さっそくリケーブルの旅に。。。

買っておいたSony製KIMBERコラボのバランスケーブルを試す。
ケーブル側は4.4mm5極バランス端子で、プレイヤーのSP1000MRGが2.5mmバランス端子なのでbrise製の変換ケーブルも噛ます。

音の分離、音場の広がり、深く響きながらも輪郭もはっきり聴ける低音、口の形がわかるようなボーカル表現、いろんな音が混ざっていても気持ちよく聴ける中音域、RockやPOPsには十分な高音域の表現力がレベルアップしておどろく。

でも、しばらく聴いてると、若干低音がモゴモゴしてる気がしてくる。
ドラムとベースがちょっと混ざってる?中域も濁って感じる・・・?
変換ケーブルのせいかもしれない、でも4.4mmが挿さるDAPを持ってないので、今度誰かに借りて試してみよう。。。

ということで、さらなるリケーブル試聴の旅を続け、brise audio製 ASUHA!キミにきめた!
※ずっとASHUA(アシュア)だと思い込んでいたのは許してください。。。

どっしりした低音、併せて音場、空気感の表現が広すぎず、ドラムの細かな表現、ベースも混ざった感じなく聴けて、くっきりとしたボーカルがそれに載る。なんといっても、いつも試聴曲に使ってるLiSAの「Believe in Ourselves」のライブ音源(LiVE is Smile Always~ASiA TOUR 2018~[eN + core] LiVE & DOCUMENT【完全生産限定盤】付属CD収録)が、たまらなく心に刺さって聴けるのです(涙)

個人的には、今のところバランスのほうに軍配があがるように思いますし、いろいろ書いてるけど、体調や気分によっても感じ方は変わるし、音の感じ方は自分しか解らないので、ホントに好みです。
今後はリケーブルも楽しみの一つになりそうです。

・・・とか専門的なことをのたまわっているそばから、FOSTEXから発売された、どんなイヤホンでも絶対に完全ワイヤレス化しちゃうマン「TM2」が発売され話題に。

実は、音質もこだわるものの、より利便性を尊ぶ人間でもあるので、早速手を出して、iPhoneと繋いでお手軽に楽しんでおります(汗)

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期限は8月31日まで!LiSAに聴覚をハックされよう!

・・・すいません、もう、完璧に提灯記事になってますが、LiSAのファンで、LiSAの曲が何より好きで、オーディオにも興味があって、ちょっとイヤホンこだわったりしちゃったりしてて、余裕があるなら、ホントにホントにホントにオススメなのです。

だって、期限過ぎたらもう手に入りません。
カスタムなので、他人のものを借りて聴いて仮体験することもできないのです
。(耳に入らないから)

以上、申込期限が迫っている中、この記事が、迷ってるあなたの背中を推すきっかけになれば幸いです。(ついでにオーディオ沼にも)

かしこ。

一緒に作り上げた景色の向こう側を見たいんだ
この絆が この心が ああ 本当のまま
褪せない様に 消えない様に 歌うよ せめてキミに せめてキミに(Bileve In Ourselves / LiSA)
※歌詞だけで泣ける。

#音楽 #ポータブルオーディオ #LiSA #Justear #L1SA #ポタオデ