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【名古屋GP21位】メジロ家採用ウマ娘とのGPまでの道【Shadowverse EVOLVE】

はじめに

初めまして、たまごと申します。札幌のシャドバオタクです。以前はES地方大会などのイベント運営をしていて、今はプレイヤーとして本家とエボルヴをプレイしています。
名古屋GPお疲れ様でした。幸運にも本戦11勝4敗21位という好成績を残せたので、記録を兼ねて参考にしていただけることがあればと思い記事を公開します。全文無料ですのでぜひ読んでいただいて感想や意見などいただければ嬉しいです。

ちなみに競技的にカードゲームをプレイするのは本家Shadowverseで年に1~2回RAGEに出ている程度で、それ以外は気が向けばグラマス目指す、くらいのテンションで遊んでいます。紙のカードゲームの大型大会は今回が初めてでした。つまりカードゲーマーとしてはそんなに経験値もなければ実績もない平均的なレベルで、調整メンバーにも「正直1か月前にはたまごさんが超越取るとは思ってなかったw」と言われてます。僕もです。笑

ただ今回のGPまでの1か月はかなり試行錯誤して練習して、その成果が出たと思っているので、その辺りの記録も書いていきたいと思います。

メジロ家採用ウマ娘

あの日キミに感じた何かを信じて

ここではウマ娘のテンプレート外の採用カードについて、採用理由や実際にGPでどう活躍したかを紹介したいと思います。構築の考え方やプレイングの方針については、一緒に練習・調整してもらったあまつさんが詳しくまとめているのでぜひこちらの記事を読んでみてください。

【大まかな考え方】
①:先に削りきる意識で常に面で圧をかけ続けたい→メジロパーマー
②:そのために自分のフォロワーを残したまま相手フォロワーを返したい→エイシンフラッシュ、カワカミプリンセス、サイレンススズカ
③:①②ができるとダイワスカーレット+ウオッカも強く使える

メジロパーマー 3枚

このデッキのメインアタッカー

迫る熱に押されてスペシャルウィーク進化、ウオッカと合わせて比較的簡単に6/6サイズになるのがドラゴン相手にめちゃめちゃ偉かったです。試合後対戦相手の方に「いやーその体力6が取れなくて…」と嘆かれることが3回くらいあり内心にんまりでした。ウマミラーもドラゴンも盤面で圧をかけ続けていくことが重要で、その方針にマッチしているカードだと思います。

メジロアルダン 1枚

1枚採用でも最終局面で役割を持てる良カード

練習ではいざというときに最後のパーマーから連れてきてオグリキャップケアなどの守護として使うことが多かったですが、GPでは迫る熱に押されてと合わせて4/4の守護+疾走として使うことで、相手のリーサルから顔を守りつつこちらのリーサルラインに持っていけたおかげで勝てた試合が2回ありました。GPを経て更に評価が上がった1枚。

迫る熱に押されて 2枚

ウマ娘でもエボルヴでも大活躍

練習では1枚か2枚かで悩みましたが、ここまでの文章ですでに毎回登場しているくらい活躍したので2枚で正解だったと思っています。ダイワスカーレットを経由せず素引きで持てていたから勝てた試合、2枚目があったから勝てた試合が(うる覚えですが)合わせて5試合くらいはありました。メジロ家採用なら2枚。

あなたにささげる 2枚

かわいい+かわいい

対象がいないと事故要因になるので練習では1枚で回していましたが、僕が下手なのか1点足りない場面が多すぎたため(ウマ娘使っている皆さんどうでしょう?)、2枚採用としました。
3ターン目のイクノディクタスから4ターン目にアグネスタキオンウオッカとこのカードを組み合わせてイクノディクタスをバフしながら強い動きをすることでイージーウィンがあり得ると考えています。(配信卓でこてんぱんにやられました)

サイレンススズカ 1枚

カードとして美しすぎる

練習段階でエイシンフラッシュ(カワカミプリンセス)+迫る熱に押されての除去しながらダメージを出す動きが強いという認識があったため、1枚で同様の動きができるスズカも強いと思い採用しました。結果的に勝敗に直接絡むことはなかったため、抜いて40枚にしたり、マルゼンスキーや2枚目の雨の独奏、私の独創にしても良いと思います。
半分は情で採用ですが、「これがスズカだったら勝っていた」という場面があったら無限に後悔していたので採用に悔いはないです。

JCS店舗予選決勝で日和ってこのカード投げられず時間切れ敗北になったことが悔しすぎてSP購入

検討していたカード

・メジロドーベル 1枚

4枚目のスペシャルウィークとして後攻2ターン目の動きを安定させ、メジロ家シナジーもあるので検討していました。後半でも3点突進でダークドラグーン・フォルテなどを処理しつつリーダー2点回復できることでリーサルをずらせるのが偉いと思っていましたが、2点回復ではどうにもならない場面が多かったので見送りました。

・マルゼンスキー 1~2枚
自分のフォロワーを残しつつ相手フォロワーを返す方針に合っているため検討。後攻重視するならカワカミプリンセスよりも優先度が高いと思っていますが、後攻カードとしてはエイシンフラッシュが3枚採用されており、エボルヴ枠が厳しかったため不採用としました。

・雨の独奏、私の独創 2枚目
ダイワスカーレット
を経由せず手札に抱えておきたい場面もあったので2枚目を検討していましたが、迫る熱に押されてあなたにささげるを2枚入れることを優先した結果、それ以上事故要因になるカードを入れたくないと判断し最終的には1枚採用としました。

・マチカネタンホイザ 1枚
竜巫女の儀式
に負けすぎて採用したことがありましたが、相手フォロワーを返せるカードより優先することはないと考え不採用としました。このカードで竜巫女の儀式竜呼びの笛を破壊するよりも、竜巫女の儀式を出す余裕を作らせない動きの方が理想かつ目指しやすいと考えています。

「7センチの先へ」不採用理由

今環境の問題児

練習では試していましたが、以下の理由で見送りました。
①メジロ家採用型だと墓場20枚は滅多に達成せず(実際GPで達成していたのはミラーで1回のみ)、手札でだぶつくことが多い
②このカードを現実的に使えるように調整するとメジロ家採用の強みであるミッドレンジの動きが弱くなる
③全体除去&ハンデス後でも手札にリーサル手段を残しておくことが可能
④長考しがちなので自分からロングゲームを仕掛けて時間切れのリスクを負いたくない

④と同じ理由でライスシャワーも不採用。


GPへの道:構築の変遷

①ウマ娘コラボパック発売~横浜GP

ドロー・ルックに全力

最初期はダイワスカーレット&ウオッカのコンボが強いという情報から、キーカードを引くことに全力を投じた構築を組んでみましたが、当然引けても引くまでに負けるので、サブプランを用意する必要がありました。
その後はセイウンスカイサイレンススズカを入れた疾走軸を使っていました。10/9のチーム戦で全勝できたので調子に乗っていましたが、これは罠で、ウマ娘ミラーもドラゴンも当たっていないだけでした。

このあと調整メンバー内(あまつさん)からメジロパーマーが強そうだという意見が挙がり、最初に試していたのがこんな形。まだエイシンフラッシュのバウンスよりナリタトップロードのリソースの方が偉いと思っていた時期です。

②横浜GP~名古屋GP

メジロ家採用のstayさんが横浜でBEST4入りを果たしたため、そのままメジロ家採用型の調整を進めつつ、ミラー対面の想定として7センチ型やBNW形などの情報が一気に公開されたため、概ね出回っていた形は全て触りました。

また不利な条件でも勝ちを拾う必要があると考えて、一人回しでは対ドラゴンも対ミラーも常に後攻を取っていた結果、後攻で強いカードを探し始めていました。このあたりでスペシャルウィークは後2ターン目にも進化したいので2枚必要という認識になりました。

後攻の強みであるEPを強く使える構築を考えた結果、これらのような構築になりました。

メジロドーベル・エイシンフラッシュ採用
カワカミプリンセス採用
マルゼンスキーまで採用した結果にんじん不足になりオグリキャップ不採用

このあたりでエイシンフラッシュの強さに気づきました。同時にカワカミプリンセス、マルゼンスキーも含めた「スタンドしたまま相手フォロワーに触れるカード」が必須採用という認識になり、採用枚数の調整に時間を使っていました。
先攻後攻の選択権があれば先攻を取りますが、後攻でも十分対応できる構築になったおかげで対ドラゴンも対ミラーも勝率が改善されました。

GPへの道:練習について

競技歴の浅い僕がGPに向けて練習していた中で感じたことです。競技的に取り組む人にとっては常識レベルの話だと思いますが、僕と同じように経験の浅いプレイヤーの皆さんの参考になれば嬉しいです。

前提:アプリ版との違い

実績デッキをコピーしても強いとは限らない
地域に関係なくオンラインで手軽に対戦ができ、かつ競技シーンの情報が多いアプリ版と違い、エボルヴは基本相手がいないとできませんし、競技シーンもまだ少なく、地域によって環境が異なるので結論構築が固まりづらいと思っています。

・アプリ版
デッキの淘汰が早い・強いプレイヤーの対戦を配信で見れる
⇒実績デッキは概ね結論構築になりやすい
⇒それをコピーして配信者のプレイを教科書に使い慣れていくことである程度手っ取り早く強くなれる

・エボルヴ
実績デッキ(CSや大型のショップ大会など)は地域の環境が前提
アプリ版よりも対戦数の母数も情報も少ないため偏りが生まれやすい
⇒実績デッキを参考にしつつ自力で構築を考えて一人回しと対人戦で地道にブラッシュアップするしかない

ただしさすがに今のウマドラ環境は2回のGPを経てかなり煮詰まってきていると思うので、今の実績デッキは本当に強いのだと思います。僕もナリタトップロードとライスシャワー入れてみたいと思っています。

①一人回しの利点と注意点

平日は対人戦が難しいため、普段は一人回しがメインでした。
当然対面は常に自分なので、自分以上に強くはないし癖もあるので、一人回しだけだとプレイングが歪みます。

利点1.同時に2回分の練習ができる
特にウマ娘はカードプールが多い上に横浜GP後に様々な構築が公開されたので、限られた時間でそれらを試すために一人回しは効率が良かったです。

利点2.特定の状況を再現できる

②時間がなくてもマリガンはできる

一人回しまでする時間はないけどちょっと触っておきたいなーというときにはマリガンだけやっていました。もちろん対面によって基準は変わりますが、マリガンする前・した後・それぞれの3ターン目くらいまでの引き方をたくさん見ておくことでマリガンの感覚が掴めた気がします。

③言語化(メモ・会話)する

一人回しの時に簡単でもスマホにメモを取って、なぜ勝った(負けた)のか、なぜその択を取ったのかを言語化しておくのが良かったです。後でそれを元に調整相手と会話することでプレイの方針や最善択を考えることができました。

特に効いたのがフリープレイの時に「後ろから見てもらって自分のプレイを指摘してもらう」です。1プレイずつ「こう考えてこの択だと思うんですけどどうでしょう?」「いやそれはこうだからこっちの方が良くない?」と会話することで自分に見えていなかった有効択が見えるようになり、プレイングの考え方がまとまっていきました。アプリ版と違い対人戦の機会が貴重なエボルヴだからこそ1戦の内容を濃くしていくことが重要だと思います。

終わりに:名古屋GP感想

ここまで読んでいただきありがとうございます。
初めてのGP、欲を言えばあと2勝して決勝トーナメントまで行きたかったですが、調整メンバーとの練習の成果を出すことができました。付き合っていただいた札幌の皆さんに感謝!
GPでは対戦相手の方たちもいい人が多くて、対戦後にあそこの択は~みたいな会話ができて楽しかったです。対戦ありがとうございました。
個人的には今までアプリ版含めて見ている側だった配信画面に映れたのはいい記念です。ただこの時のプレイが下手くそすぎて悔いが残っているので、(2月の大阪は行けないことが確定していますが)来年またリベンジしに行きます。

ウキウキで行ったらボコボコにされました

参考:対戦履歴メモ

1戦目 ウマ娘 先攻 勝ち
5ターン目にダイワスカーレット&ウオッカが安着できたためそのまま勝ち

2戦目 ドラゴン 後攻 勝ち
相手が2、3ターン目にドラゴンテイマーをプレイ。それほど強い動きができない様子だったのでエイシンフラッシュやメジロパーマーで顔を詰め切って勝ち

3戦目 ロイヤル 後攻 勝ち
相手の手札にレオニダスがあることがわかっていながら6ターン目に剣豪を処理しないミスをしてしまいレオニダスを安着させてしまったが、横展開した上でメジロアルダン&迫る熱に押されてで顔を詰めつつ守り勝ち。

4戦目 ドラゴン 後攻 勝ち
お相手のミスで勝ち。相手7ターン目、神龍が出たので回復されると思いきやこちらのアクト5/6のダイワスカーレットを処理したくなったらしく竜の怒りをプレイ。ダイワスカーレットも体力1で残りリーダーも回復できず。

5戦目 ドラゴン 先攻 勝ち
5ターン目にエイシンフラッシュやメジロパーマーの盤面に灼熱の嵐が打たれたので、6ターン目ダイワスカーレット&ウオッカ&ウオッカをプレイ。もう一枚の灼熱の嵐はなかったためそのまま勝ち。

6戦目 ドラゴン 先攻 負け
こちらマリガンせず、2ターン目にトップで引いたスペシャルウィークをプレイ。もう一枚スペシャルウィークを持っているとみられて(実際持っていた)、竜の託宣ではなくブレイジングブレスでスペシャルウィークを処理。その後相手は3ターン目に竜の託宣をプレイ。その間にこちらは面展開するも5T灼熱の嵐→6T樫本理子→7Tフォルテ→8Tオグリキャップできれいに20点削られ負け。マリガンを悩む演技ハンドシャッフルの大切さを学びました。

7戦目 ドラゴン 後攻 勝ち
相手のリーサル逃しで勝ち。相手9ppでお互い体力4、こちらの余りppが0、相手の場に竜巫女の儀式2枚、こちらの場にダイワスカーレットとイクノディクタス(守護)という盤面で、相手はディスカードできるカードを探しにいったが、手札に灼熱の嵐とフォルテがあったためそれでリーサルだった。

8戦目 ウマ娘 後攻 負け
相手5ターン目ダイワスカーレット&ウオッカをプレイ。ダイワスカーレットが残り、6ターン目にウオッカ2枚プレイされ負け。

9戦目 ウマ娘 先攻 勝ち
お互いにダイワスカーレット&ウオッカはプレイできず。こちらの面の圧の方が強い状態を継続できたため勝ち。

10戦目 ウマ娘 後攻 勝ち
こちら6ターン目にダイワスカーレット&ウオッカ&ウオッカをプレイしそのまま勝ち。

11戦目 ウマ娘 先攻 勝ち
相手ダイワスカーレット&ウオッカ&マヤノトップガン&マヤノトップガン&(もう一体何か)+3スペル使用の強い盤面で攻められこちらの体力1。ただしこちらの守護をはがすためにウオッカで当たったため、返しにオグリキャップでダイワスカーレットに当たり全面処理ができ、次のターンで勝ち。唯一エクストラターンまでもつれ込んだ試合。

12戦目 ウマ娘 後攻 負け
人生初の配信卓。相手6ターン目のダイワスカーレット&ウオッカをどちらも返せず7ターン目にスペシャルウィーク&マヤノトップガン&マヤノトップガン&3スペルで負け。
5ターン目に相手のアグネスタキオンの処理にさわげ・おどれ・フェスれ!を使ったのがこのGP全体を通して最大のミス。出走+見習い魔女と長い夜で良かった。6ターン目にウオッカだけでも処理しておければゲームが続いていた可能性があったので、今でもめちゃめちゃ後悔しています。

13戦目 ドラゴン 後攻 負け
3ターン目・4ターン目にエイシンフラッシュをプレイし相手の面を捌きつつ面展開ができていたが、相手の面処理が追いつきリソース切れで負け。

14戦目 ウマ娘 先攻 勝ち
ウオッカ2体が絡んだ強い盤面でこちらの体力2まで削られたところから面の処理が間に合い、ダイワスカーレットで雨の独奏、私の独創を構えることができ、相手がオグリキャップを抱えたままリソース差で勝ち。

15戦目 エルフ 先攻 勝ち
5ターン目ダイワスカーレット&ウオッカをプレイ。ダイワスカーレットが残ってターンが返ってきて、そのままサイレンススズカやナリタブライアンで勝ち。

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