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【令和のNエクス】5cグレイトフルベン【オリジナル・デッキ解説】

※カード名は《》で、アーキタイプ名は【】で括っています。画像はデュエルマスターズ公式サイト、DECKMAKER、DMVaultより引用させていただきました。

王来編第2弾禁時王の凶来発売、緊急事態宣言解除によるCSの復活とめでたい事尽くしの週末となりました!
第2弾のカードを早速使用し、6/27(日)に開催されたDM小倉CC(参加者:80名、フォーマット:オリジナル)準優勝、3位の戦績を収めることができた【5cグレイトフルベン】の解説記事になります。

アーキタイプの最大の特徴は、5cのデッキパワーの高さを変えることなく、既存アーキタイプへの勝率を落とすことなく、オリジナルフォーマット環境最大シェアを誇る【5cネバーザーディクリカ】、【5cヴァリヴァリウス】に圧倒的に有利と言う点にあります。事実、準優勝、3位の2人はCS中一回も【5cネバーザーディクリカ】に負けていません。(7回対戦して、7勝。【5cヴァリヴァリウス】とは対戦しませんでした。)
まだまだ粗削りな点はありますが、かなり完成度の高いデッキになりました。なぜ「令和のNエクス」と呼んでいるのかは記事を読んでもらえれば分かります!

基本的な方針は同じですが、採用カードが異なる4名(6/26, 6/27と2日間使用)のデッキリストを元に、デッキの解説を行っていきます。早速ですが、以下よりどうぞ!

記事やデッキリストの感想どしどしお待ちしております!質問等あればまっつー(@edge0218)までお願いします!

※8/1(日)までにこのアーキタイプCSで使用した場合、逐一デッキリストを追記していきます。アーキタイプの変遷もお楽しみいただければ幸いです。


1. デッキリスト

①6/27 準優勝
〇デッキリスト

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裏切りの魔狼月下城 x 1
フェアリー・ミラクル x 3
天災デドダム x 4
獅子王の遺跡 x 4
パーフェクト・ダークネス x 2
切札勝太&カツキング -熱血の物語- x 3
ドンドン火噴くナウ x 4
襲来!鬼札王国 x 2
Disアイ・チョイス x 3
S・S・S x 2
蒼龍の大地 x 2
砕慄接続グレイトフル・ベン x 4
百族の長 プチョヘンザ x 2
天地命動バラギアラ / 輪廻暴聖 x 2
水上第九院 シャコガイル x 2

〇戦績
 ・予選
  カリヤドネ◯
  赤白ドギラゴン◯
  白抜き4cダムド◯
  5c(ネバーザーディクリカ)◯
  ジョー星×

 ・決勝トーナメント
  5c(ネバーザーディクリカ)◯
  5c(ネバーザーディクリカ)◯◯
  5c(ネバーザーディクリカ)◯◯
  ナウオアネバーループ×◯×


②6/27 3位 
〇デッキリスト

画像2

裏切りの魔狼月下城 x 1
神秘の石柱 x 2
謎帥の艦隊 x 2
天災デドダム x 4
獅子王の遺跡 x 4
パーフェクト・ダークネス x 3
切札勝太&カツキング -熱血の物語- x 3
ドンドン火噴くナウ x 4
灰燼と天門の儀式 x 3
Disアイ・チョイス x 3
蒼龍の大地 x 2
砕慄接続グレイトフル・ベン x 4
百族の長 プチョヘンザ x 2
天地命動バラギアラ / 輪廻暴聖 x 1
地封龍ギャイア x 2

〇戦績
 ・予選
  赤単❌
  5c(ネバ―ザーディクリカ)⭕️
  青魔導⭕️
  退化⭕️
  青魔導⭕️

 ・決勝トーナメント
  5c(ネバ―ザーディクリカ)⭕️
  赤白ノヴァ❌⭕️⭕️
  ナウオアネバーループ⭕️❌❌
  5c(ネバ―ザーディクリカ)⭕️⭕️


③6/26 予選落ち
〇デッキリスト

キャプチャ


④6/27 予選落ち
〇デッキリスト

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2. デッキ解説、プレイメモ

○デッキ解説
 従来の【蒼龍コントロール】と変わらず、ブーストして《グレイトフルベン》を出す。いたってシンプルなデッキです。
 道中《ダークネス》でのハンデスや、《カツキング》+《プチョヘンザ》でのクリーチャー除去を駆使して時間を稼いでいきます。細かいカードの解説は3. カード解説で!


○デッキリストの固定枠
固定枠はデッキの2/3ほどで、かなり自由度の高いデッキになっています。ご自身が普段プレイされている環境に合わせて、メタとなるカードを残りのスロットに入れてください。

スクリーンショット 2021-06-28 9.14.54

・メイン部分
 《グレイトフルベン》、《Disアイチョイス》、《蒼龍の大地》は固定。
 《グレイトフルベン》は色基盤としても強いので、4枚。
 《Disアイチョイス》は1〜2枚使えればいいので、3枚の採用に抑え、デッキのスロットを確保。《デドダム》の色確保としても強いので、4枚採用でも勿論OK。
 《蒼龍の大地》は2〜3枚。「ベンチョイス」で何回も使いまわせるので、1枚あればいい。3枚目を採用する理由はトップ勝負を強くする、S・トリガーの量増し。

・フィニッシュ
 《シャコガイル》、《ギャイア》のどちらか(どちらも採用してもOK)。
 《白バラギアラ》(もしくは《黒バラギアラ》)は最低でも1枚は欲しい。

・ブースト
 《天災デドダム》、《獅子王の遺跡》は固定。
 残り3枚を《フェアリーミラクル》、《神秘の石柱》などから選択。

・ハンデス
 3〜4枚は欲しい。《裏切りの魔狼月下城》は固定。
 *《裏切りの魔狼月下城》はプレミアム殿堂入りしてしまうため、別カードを検討。詳細は以下で。
 《ダークネス》や《ロストソウル》から選択。

・残りのスロットについて
 《ボルカニックナウ》は3〜4枚で固定。
 以下メタに合わせて検討
 ・ビートダウンが多い -> 《カツキング》+《プチョヘンザ》
 ・墓地利用が多い -> 《ステゴロ/シャラップ》、《クローチェ》
 ・【ゼロルピア】や【水魔導具】が多い -> 《ジャックアルカディアス》


ベンチョイスについて
 《グレイトフルベン》と《Disアイチョイス》のテキストをまず確認しましょう。2枚とも地味にブロッカーを持っており、防御性能もかなり高いカードとなっています。《グレイトフルベン》の墓地をマナに置く効果は0か全てのどちらかを選べるので、状況に応じて使わないこともあります。

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《砕慄接続グレイトフル・ベン》

・EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
・ブロッカー ・T・ブレイカー
・このクリーチャーが出た時、自分の墓地のカードをすべて、タップしてマナゾーンに置いてもよい。
・各ターンに一度、クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから召喚してもよい。それがディスタスならコストを支払わずに召喚する。


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《Disアイチョイス》

・ブロッカー ・スレイヤー
・このクリーチャーが出た時、「S・トリガー」を持つカードを1枚、自分のマナゾーンからコストを支払わずに使ってもよい。 


つまり、《グレイトフルベン》を出すとマナから《Disアイチョイス》がタダで出てきて(以下「ベンチョイス」と呼んでいきます)、マナのS・トリガー持ちカードを使うことができます。
 これを利用して、《シャコガイル》、《ギャイア》等のフィニッシャーに繋げていきます。以下箇条書き形式でプレイメモを書いていきます。


・「ベンチョイス」+《白または黒バラギアラ》でマナゾーンが全て起きる。
 令和のNエクスの名称はここの動きから来てます。
 *《バラギアラ》のマナアンタップ効果は召喚した時に発動します。《サイバーIチョイス》の裁定で「使うとは①呪文を唱える、②クリーチャーを召喚する、③クロスギアをジェネレートするなど、カードを使用する行為を指す」とあるため、《Disアイチョイス》の効果で《バラギアラ》をコストを支払わずに召喚することができます。

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《天地命動バラギアラ/輪廻暴聖》

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《天地命動バラギアラ/輪廻暴冥》


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※Nエクス:《サイバー・N・ワールド》と《ボルバルザーク・エクス》を使用し、《Nワールド》で増えた手札リソースから《エクス》を複数体バトルゾーンに出し、《永遠のリュウセイカイザー》等のフィニッシャーに繋げていく、2011年ごろに大流行したアーキタイプ。《エクス》+《ビーストチャージ》でビートダウンを仕掛ける型や、黒を入れて《ザビミラ》+《ヴォルグサンダー》でフィニッシュする型など様々な派生形も産まれた。


・「ベンチョイス」+《蒼龍の大地》で《グレイトフルベン》を出すと、唱えた《蒼龍の大地》がマナゾーンに行くので、《Disアイチョイス》があれば、「ベンチョイス」+《蒼龍の大地》がもう一回できる。

・《裏切りの魔狼月下城》は「ベンチョイス」で撃てるハンデス。「ベンチョイス」で何回も使いまわせる。
 *《裏切りの魔狼月下城》は7/1(木)よりプレミアム殿堂入りしてしまうため、ベンチョイスからのハンデスとして、《ドケイダイモス》等S・トリガー持ちのハンデスの採用を検討しています。

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《凶器01号ドケイダイモス/アレックス・ギアーズ》

・「ベンチョイス」+《謎帥の艦隊》で《デドダム》や《カツキング》を戻し、リソースを稼いでいく。

・「ベンチョイス」+《バラギアラ》でマナを起こす。《神秘の石柱》でマナのクリーチャーを落とし、《鬼札》または《へブニアッシュ》で拾う。


3. 採用カード解説

3.1 フィニッシュ
《水上第九院 シャコガイル》
 「ベンチョイス」でデッキを回して、《Disアイチョイス》+《蒼龍の大地》から《シャコガイル》を出してフィニッシュ。勿論手札やマナから9マナ払って出すこともある。

《地封龍 ギャイア》
 《シャコガイル》との決定的な違いは、雑に出しても強いところ。オリジナルフォーマットのアーキタイプは大体《ギャイア》を超えることができません。
 《ダークネス》で手札を刈り取り、《プチョヘンザ》で蓋をしつつ、《ギャイア》とバトルゾーンに何体も並んだ《グレイトフルベン》でシールドをドツけば大体勝ちます。

《天地命動 バラギアラ/輪廻暴聖》
 《天地命動バラギアラ/輪廻暴冥》
 「ベンチョイス」でマナを起こすためのカード。タップキルやドロー、S・トリガーとして潤滑油の動きもたまにします。【5c】が多い環境読みでしたので、《白ギアラ》を採用。環境によっては《黒ギアラ》もアリ。
 「《青ギアラ》はなぜS・トリガーを持っていないんだ!」と嘆いた回数は数知れず...。ブーストは強制なので調子に乗って使いすぎないように。

《蒼龍の大地》
 S・トリガーとしての採用といよりかは、《Disアイチョイス》からクリーチャーを踏み倒すために採用。《グレイトフルベン》で何回も使いまわすことができる。


3.2 ブースト
《天災デドダム》
 何もいうことはないでしょう。

《獅子王の遺跡》
 従来の5cと違って終着点が8マナなので、中盤をスキップするために採用。S・トリガーとしての効果も強力。「ベンチョイス」でデッキを掘るカードとしても使う。

《フェアリー・ミラクル》
《神秘の石柱》
 9枚目以降のブーストに何を採用するかは好みが分かれるところ。《獅子王の遺跡》を撃てれば一気に8マナまで到達するため、必要以上にブーストカードを採用する必要は無い。
 従来通り2ブーストを目的にした《ミラクル》、「ベンチョイス」や《へブニアッシュ》との相性を考えた《石柱》、その他にも《ステゴロ/シャラップ》、《黒豆/白米》もアリ。


3.3 ハンデス
《裏切りの魔狼月下城》
 《デドダム》や《カツキング》を使って余った2マナで撃てるのが最強。《Disアイチョイス》から撃てるのも◎。 
 もう使うことはできないですが...

・《パーフェクトダークネス》
・《残虐覇王デスカール/ロスト・ソウル》
 
汎用性の《ダークネス》か、【5c】や【ゼロルピア】相手に3枚以上ハンデスに価値をグッと近づけることを目的にした《ロストソウル》か。
 過剰ブーストの後10マナで2回《ダークネス》を撃つこともあるので、除去や《デドダム》の使いまわしを考えて《ダークネス》を採用するパターンのほうが多かった。


3.4 そのほか
《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》
《百族の長 プチョヘンザ》
 俗にいうカツキングプチョ。ビートダウン殺しの必殺コンボです。
 ビートダウンへの勝率が落ちていないのも、このセットのおかげ。

《S・S・S》
 《グレイトフルベン》のための白マナになるS・トリガー。準優勝の構築は《へブニアッシュ》を採用していないため、こちらを採用。

《ドンドン火噴くナウ》
 
色、効果全て良し。《Disアイチョイス》で撃てるのも良し。

《謎帥の艦隊》
 3面止まるS・トリガーとしての強力さと、《デドダム》等を戻して再度使用する器用さの両方を兼ね備えているカード。

《襲来!鬼札王国》
《灰燼と天門の儀式》
 《グレイトフルベン》を出した後に使うことは少ないですが、そこまでの繋ぎとして採用。《デドダム》や《ボルカニックナウ》で墓地に《グレイトフルベン》や《Disアイチョイス》を置いた後にS・トリガーでカウンターしたり、6マナで《グレイトフルベン》を早出ししたり。
 《グレイトフルベン》を出せば墓地のカードは全てマナに行くので、このカードがS・トリガーすることを考えて、《デドダム》や《ボルカニックナウ》で見えた《Disアイチョイス》や《カツキング》は墓地に置いて良いです。
 《鬼札》と《へブニアッシュ》の違いは①8コスト以下破壊で使うパターンを考慮、②《グレイトフルベン》のための白マナ、S・トリガーで3面止まる爆発力。この①と②どちらを強く見るか。

《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》
 【水魔導具】を強く見るために。自身の環境によって入れ替える部分。
 カード除去としては他にも《ベイブレンラ/スーパーエターナルスパーク》、《メッチャ映えタタキ》が候補になります。

《光牙忍ハヤブサマル》
 ビートダウン系統のデッキを強く見るために。《カツキング》+《プチョヘンザ》のパッケージを採用したために、不要に。《グレイトフルベン》がいればマナからニンジャストライクを使うことができることは覚えておこう。


3.5 採用を検討するカード
・《蒼き団長ドギラゴン剣》
 
《カツキング》と合わせて使用。手札、マナから《Disアイチョイス》を出せる。《カツキング》がアタックする必要があり、使う場面が限られると考えて今回は不採用。

・《フェアリー・ギフト》
 
《グレイトフルベン》の早出し。早出ししても墓地やマナにパーツが揃っていないと意味が無いので今回は不採用。

《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》
 防御というよりは、①《ジョー星》を剥がす、②ターン終わりのドローでリソース確保。この2点を考慮して採用の価値あり。今回は《ジョー星》はハンデスでメタを張り、リソース確保は《カツキング》や《謎帥の艦隊》で行う事にしたため不採用。
 勿論防御面を考慮しても強いが、さらに防御性能を高めるための《カツキング》+《プチョヘンザ》のスロットを確保するために不採用に。


4. 不採用カード解説

《龍風混成 ザーディクリカ》
 
《グレイトフルベン》と相性が良くない。《鬼札王国》や《へブニアッシュサイン》で出したいのは《グレイトフルベン》であるため、今回は不採用。

《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》
 《雷龍 ヴァリヴァリウス》

 《ザーディクリカ》や《ダークマスターズ》といった相性のいいカードを採用していないため、併せてこれらのカードも不採用に。

《聖魔連結王 ドルファディロム》
 
強力な多色クリーチャーが環境を席巻している現在のオリジナルフォーマット環境において活躍の場が限られる。これから単色クリーチャー、単色呪文が強力な環境になれば採用の価値あり。

《メガ・マナロック・ドラゴン》
 
相手のロックは《ダークネス》で事足りるため今回は不採用。中盤は《獅子王の遺跡》でスキップするため、6マナ払って出すタイミングもそこまで無い。

《未来妖精ミクル/ミラクル・ブレイン》*追記
 2ブーストに期待するなら《ミラクル》でよく、《グレイトフルベン》だけ引ければいいのでドローが活躍する場面もあまりありません。《グレイトフルベン》の早期着地を目指すために、中盤はドローよりもブーストを優先。


5. 各アーキタイプへの考え方

〇5c(ネバーザーディクリカ、ヴァリヴァリウス):圧倒的有利
 従来型の5cは、《ザーディクリカ》や《ドルファディロム》による盤面制圧からなる縦の動きは得意でも、自分の盤面を横に強く広げていくことは得意ではありません。また、特殊勝利を採用していないので、「リーサルまでのシールドを攻撃するプランニング」をする必要があります。
 【5cグレイトフルベン】は「ベンチョイス」で盤面をドンドン強くしていくデッキです。フィニッシュも《シャコガイル》、《ギャイア》であるため、相手のS・トリガーを考慮する必要はありません。マナの溜まる速度もこちらのほうが早く、《グレイトフルベン》1枚でリーサルまで持っていけるため、圧倒的な勝率を叩き出すことができます。《蒼龍の大地》、《鬼札orヘブニアッシュ》と《グレイトフルベン》へのアクセス手段も豊富です。

以下他アーキタイプに対する考え方は従来型の5cと変わりません。リーサルまでのターンが速い分、《ザーディクリカ》による粘りは無くなっています。

〇ドギラゴン閃、赤単我我我:五分
 従来型の5cと変わりません。トリガーや除去が間に合えば勝つ。間に合わなければ負ける。《獅子王の遺跡》を踏んでくれるタイミングがよければ、マナが間に合うことも多いです。《グレイトフルベン》や《Disアイチョイス》がブロッカーなのは忘れずに。

〇ゼロルピア:五分
 ハンデスによる妨害、過剰ブーストからの《ギャイア》。《ダークネス》の2枚ハンデスだけでもかなり速度を遅らせることができるので、相手がキーカードを探している間に間にリーサルまでもっていきます。
 強く意識するなら《ジャックアルカディアス》や《ベイブレンラ/スーパーエターナルスパーク》、《メッチャ映えタタキ》を採用しましょう。

〇水魔導具:不利(構築の変更によって対応可能)
 6/26の構築では強く見るために《ジャックアルカディアス》を採用していました。6/27の構築では自分の動きを最優先とし、vs【水魔導具】は当たらない。当たっても相手の動きが弱ければ《ギャイア》や《蒼龍の大地》が間に合ってカウンターできる。とし、強く意識しないことにしています。
 強く意識する場合は《ジャックアルカディアス》や《ベイブレンラ/スーパーエターナルスパーク》、《メッチャ映えタタキ》を採用しましょう。


6. アドバンスフォーマットでの【5cグレイトフルベン】

 アドバンスフォーマットにおけるこのアーキタイプの立ち位置を考えていきます。まずはサンプルリストから、

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超GRゾーンの採用
  「ベンチョイス」から《プロジューサー》が出せるため、超GRゾーンとの相性がめちゃくちゃいいアーキタイプです。防御面も《プロジューサー》に任せることができるのもgood。
 大量ブーストは《獅子王の遺跡》に任せることで、《超GRチャージャー》を採用。後半引いても腐らないブーストとして使うことができます。

《断影龍 ユスティーツァ》
 これはオリジナルフォーマットでも言えることなのですが、【ビッグマナ系統】のミラーマッチにおいて、《ギャイア》を出されただけで負けるゲームが多発します。この状況を回避するために、《ユスティーツァ》を採用。《ヘブニアッシュサイン》と組み合わせることで、一回でEXライフ持ちクリーチャーを除去することができるのも、ミラーマッチにおいて強力です。
 《ユスティーツァ》がなくても、《白バラギアラ》+《パーフェクトダークネス》を使って、①《輪廻暴聖》を唱えて《ギャイア》をタップ、②《パーフェクトダークネス》で《ギャイア》のパワーを下げる、③なんらかのクリーチャーで《ギャイア》にアタック。この方法で相手の《ギャイア》を除去することができます。

・《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》
 
【水魔導具】、【ゼロルピア】へのメタに。
 《ドルマゲドン》を採用しているので、《ジャックアルカディアス》が攻撃できないのが偶にキズ。《メッチャ映えタタキ》でもOK。

《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》
 《グレイトフルベン》を召喚した際、《ドルマゲドン》から封印が一枚墓地にいくことで、マナにおけるカードが一枚増えます。
 《ドルマゲドン》との相性を考慮して、《ハヤブサリュウ》の採用も一考。


6.1 で、結局アドバンスフォーマットでは強いのか?
 
結論から言うと、アドバンスフォーマットでの使用はおすすめしません。理由は以下の3点。

①《とこしえの超人》、《赤い稲妻テスタロッサ》の存在
 この2枚がめちゃくちゃきついです。《グレイトフルベン》を出せても、マナから《Disアイチョイス》を踏み倒すことができません。《ヘブニアッシュサイン》も腐ります。《とこしえの超人》に至っては、マナからクリーチャーを召喚することすらできません。
 これらの除去にターンを使う必要があるのはかなりネックです。
 【ダークネスコントロール】がtier1であるため、数々のアーキタイプに《とこしえの超人》が採用されているのが向かい風になっています。【ラッカ鬼羅スター】の隆盛により、《テスタロッサ》をこれから数多く見かけることになることも❌。

②オリジナルフォーマットの【5cザーディクリカ】とアドバンスフォーマットのそれは別デッキである
 アドバンスフォーマットの【5cザーディクリカ】は《“魔神轟怒”万軍投》によるリソース確保と、《最終龍覇グレンモルト》による突破力でオリジナルフォーマットのそれよりも格段にデッキパワーが上がっています。
 早期《ギャイア》着地でリーサルまでもっていけるため、不利ではありませんが、途中のリソース勝負に負ける展開も多いためにオリジナルフォーマットほど有利!とも言えず、【5cグレイトフルベン】の「【5cザーディクリカ】に勝てる!」という特徴を活かせないのはかなりネックです。

③超GRゾーン、超次元ゾーンの存在
 理由②と近いですが、サンプルリストを見てもらうとわかる通り【5cグレイトフルベン】はこれらのゾーンをちょこっと利用しているだけです。アドバイスフォーマットにはこれらのゾーンをフルに活用して攻めてくるアーキタイプが多数存在します。他のアーキタイプのデッキパワーが上がっているのに、【5cグレイトフルベン】のデッキパワーはそこまで上がっていないため、相対的に勝ちづらくなっています。

 アドバンスフォーマットでの【5cグレイトフルベン】について、正直に書いてみました。《グレイトフルベン》は【5cザーディクリカ】とのハイブリッドで見かけることになりそうです。


7. 最後に

 第2弾発売とほぼ同時に新しいアーキタイプを作り出すことができました。《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》等のGR召喚や、《全員集合!アクア・三兄弟/超次元ジェイシーエイ・ホール》等の超次元カードとも相性がいいので、アドバンスフォーマットでも見かけるアーキタイプになりそうです。
 みなさんの参考になっていれば幸いです。質問等あればどしどしお願いします。記事に追記していきます。ではまた!

デュエル・マスターズ、ワンピースカードゲーム。プレイヤーや大会運営の話。