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~考える力を育む~

ローマ字の改訂から思うこと

ローマ字のつづり方について、原則として「訓令式」を用いるように示した内閣告示が約70年ぶりに改訂され、英語のつづりに近い「ヘボン式」が来年度より採用されることになりました。「訓令式」は1937年に内閣訓令で定められたもので、「ヘボン式」は幕末に来日した米国人宣教師が考案し、1954年にGHQが駅名表示に採用したことから広まったものだそうです。
現在小学校では3年生で「訓令式」を習うことになっています。(朝日新聞2024/2/16の記事より) 

この記事を読んで、教育の時代錯誤の一端を感じたのは私だけでしょうか?
教室では、英語の綴りに近いので、中学英語に入る前にヘボン式のローマ字を学んでもらいます。
初めての単語を見た時に発音がわからない場合、ヘボン式のローマ字読みかアルファベット読みのどちらかで読むと本来の発音に近づくからです。発音を予測し、英文を読む時にも参考になります。
英語は発音ができないと単語はなかなか覚えられません。スタッドのプリントでもヘボン式ローマ字を学習します。ところが、学校で訓令式を習っているので、子ども達は混乱が起こる場合があります。
従って、上記のローマ字改訂の記事を読んで「ようやく統一されるのだ」と思いました。
学校教育では、いろいろ検討事項が多く、なかなか改革も思うようにいかないことは理解しつつ、教育改革の遅れを感じます。
他にも、不登校がこんなに多くなったにも関わらず、現在の教育方法のままでは、子ども達も先生も疲弊してしまいます。学校が画一的でなく個別に対応できる子どもたちの居場所になるか、もしくは学校以外でも教育を受けることができる環境を整えることに尽力して頂きたいと思います。
とりあえず、古い慣習が一つ統一されて良かったとは思っています。

教育の改革については、記憶力一辺倒に頼る学校の評価方法をその場の対応能力(いまここで考える力)を育てる方向に進んで行ってくれることを望みます。不登校や学力低下の問題の解決は先延ばしにはできないと思っています。
今後子ども達に必要な能力は、今ここで、自分はどうしたいのか、先を見つめて将来どうありたいかを考える能力です。そういう力は普段から小さいことを決定する練習を積むことが大切だと思っています。
だから、教室では、私たち指導者が全てを決定するのではなく、必要に応じて「自分で決める」練習をしてもらっています。とても面倒くさい作業ですが子ども達は自分で決めて勉強に取り組んでくれています。
小学生の時からこのような力を育むことで、中三で受験を前にした時に
志望校を自分で決めて突き進む力が育ちます。
ご家庭でも、宿題をいつするか、何枚するか等できるだけ本人に任せて見守る、できない時は一緒に考えるという流れで、自律を促す子育てにご協力下さいますよう宜しくお願い致します。
スタッド緑ヶ丘中町教室、浜寺サンタウン教室は学習を通して保護者の方と一緒に子育てを考える学習教室です。ご質問、ご意見等お待ちしています!

OKカード ステージ5より

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