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緊急連載:会社の作り方(電子定款1)

次にいつもとは全く違うネタですが、諸般の事情で「えがおIT研究所」を法人化することにしました。

題して「会社の作り方」です。

とはいっても、「がんばりすぎないセキュリティ」の番外ですので、かなりマニアックな話が中心です。一般的な会社設立の情報をお求めの場合はかなり期待外れになる可能性があることを、最初に書いておきます。

今回は合同会社を作ることにしたのですが、かなりいろいろな手続きが必要になりますので、その過程をリアルタイムで綴っていこうと考えています。

そもそも会社を作るには設立登記というものが必要です。

筆者が考えているのは合同会社というやつですので、印鑑と定款の2つがあれば、設立登記はできるようです。(よくわかってません。この後でアタフタと別のものを準備することになるかもしれません。)

さて、印鑑については、近所のハンコ屋さんに行きました。
一番安いのが本柘(ほんつげ)の16mmサイズだったので、即断で本日(8/29)注文。

問題は定款ですが、これが面倒くさい。
この記事のメインテーマになります。

合同会社はもともと設立費用が少なくいのですが、電子定款にすればさらに4万円浮く、ということなので筆者は当然ながらこれを選択します。

が、いろいろと問題が。

そもそも電子定款は署名付きのPDFしか受け付けないとのこと。

PDFって標準ファイルとしてはめっちゃ古くて、実は内部はPostScriptで記述されてるとか、最初はゲームのマニュアルとか半導体のデータシートで使われ始めたとか、最初期のバージョンはMS-DOSで動作していたとか、ジジイの戯言はいろいろあるんですが、とりあえず略。

とりあえず、Wordで作ったファイルをPDFにすればいいか、ということでまずは納得。

まずは、電子証明書

多くの方がここでひっかかるんでしょうが、筆者はマイナンバーカードを作る際に当然のように電子証明書を入れておいたので、その点では問題なし。

じゃ、電子署名するか!と思ってマイナンバーカードから証明書のモトネタ(秘密鍵を含む情報)を吸い上げようと調べてみたら、カードから秘密鍵は吸い上げられないのが判明。

マイナンバーカードは賢くて、ちゃんと内部に署名を行うためのハードウェア(小さなコンピュータ)が入っていて、署名したいデータを取り込んでその結果(署名)を送り返すというシカケになっているようです。

つまり、秘密鍵を外部に出さなくてもちゃんと署名ができるんだから問題ないよね、という話。

PDFを作るのはともかく、電子署名ってどうするの?と調べてみるとPDFのversion1.3(AcrobatなどのアプリのバージョンではなくPDFというファイル形式のバージョン)から仕様化されているようです。

実はここまでは、電子署名くらいなら自分で署名を計算して添付しようかと思ってたんですが(よくよく考えると一般人にそんなのできるはずはないよな)ここにきて、テメーでデータを作ることは断念。

だって、マイナンバーカードを使って署名をするには署名するデータ(電子定款の場合は定款のPDFデータ)をカードに送り込み、その結果の署名を受け取り、PDFに埋め込む必要があるのですよ。

さすがにそんなアプリを作るのはムリ!なので、あきらめることにします。

で、次にじゃ、PDFに電子署名を埋め込む方法があるんじゃないの?と思って調べてみることに。(つづく)



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