マガジンのカバー画像

がんばりすぎないセキュリティ

58
2017年から筆者が主宰して発行し続けているメールマガジンです。 発行は週に1通ですが、書いている時にあれもこれもと盛り込んでしまうため、メルマガとしては相当長いです。その分内容…
運営しているクリエイター

2024年8月の記事一覧

サーバ復旧物語2:RockyLinuxまでは入った

前回(↓)の続き。 サーバクラッシュが確定したので、代替のディスクを探す。家の中にも古い(引退させた)ディスクがいくつも転がってるので、テキトーなのを見繕う。今回はHGST(日立)の2007年製の80GBディスクという古いのを使うことにする。 で、サーバのフタを開けてみると、数年間まともに掃除をしてやってなかったもんだから、すさまじいホコリ。 サーバといってもちょっと大きめのタワー型PCスタイルなので、担いで玄関前まで移動させる。ブロア(手でしゅこしゅこやるやつ)とエアダ

サーバクラーッシュ!...涙。でも上を向いて歩こう!(号外)

今回はちょっとリアルなトラブル。なので当然ながらマニアックな話です。 UNIX(Linux)用語が何の説明もなく出てきますので、いつもご愛読いただいている皆様には、ワケわからんかもしれません。 ご容赦を。 もう20年ほど自宅で使っているサーバがコケた。20年といっても、中身は何度か入れ替えしてるので、見た目がいっしょという程度なのだけど、ずっと同じホスト名でLinux(主にCentOS。今はRockyLinux)を動かしているので、それなりに愛着はある。 こんだけ長期間使

通信路と機器を管理する意味(369号)

ハッカー(悪意を持って組織内に侵入しようとする者)がインターネットから侵入することは多くの方がご存知です。 ですが「具体的にどんな通信方式で侵入するの?」と言われると答えに詰まる人は多いでしょう。 今回は、情報を守る側として把握しておくべき通信路と機器の管理についてお話します。 ハッカーの侵入経路を知る意味「侵入経路なんて技術的なこと知らなくてもいいよ。専門家の領域でしょ?」と考える方も多いと思いますが、自組織を守るためにも基本的な知識は持っておくべきです。 自組織が

サポート詐欺広告に騙されないで!(368号)

最近、サポート詐欺広告の話をちらほらと聞きます。 特に7月後半には読売新聞オンライン上でサポート詐欺の画面が出てきたという話がX(旧Twitter)で話題になっていました。(もちろん、読売新聞側は被害者です) 今回は、サポート詐欺の仕組みや回避方法についてのお話です。 サポート詐欺ChromeやEdgeといったブラウザでインターネット上のサイトにアクセスすると小さなイラストや写真のついたバナー広告がよく出てきます。 サポート詐欺は、こういった広告を利用した詐欺です。

プログラム、ソフト、アプリって同じ?違う?(号外)

今日(8/12)からお盆休みに入っている会社さんも多いと思いますので、今回は軽い目のお話として号外でお送りします。 先に結論を書いておきます。 プログラムもアプリ(アプリケーション)もソフト(ソフトウェア)も同じものを指しています。 ただ、視点や対比するものによって表現が変わっているだけです。 ですが、どうしてこんな全く違った表現が同じものを指すようになったのでしょうか? 今回はそのあたりのお話です。 プログラムごく初期(1940年代後半)のコンピュータは、ワイヤー

サーバ故障に備える(367号)

皆さんの組織ではサーバをお使いではないかと思います。 ですが、それが故障した時の備えは大丈夫でしょうか? 使い方にもよりますが、サーバ故障により業務ができなくなる事態も考えらえます。 今回は、サーバ故障への備えについてお話します。 サーバ故障の復旧には時間が要るサーバを便利に利用しているほど、故障時の影響は大きくなります。場合によっては、サーバが故障すると全く業務が進められないという事態も考えられます。 翌日に復旧できればいいですが、機材の手配など復旧までに時間がかかる