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今、コレクター向けカードが危ない。

※この記事は私の考察です。これを読んで損をしても私は責任を負いません。

皆様、去年の頭あたりから古いカードが高騰し始めたのはご存知でしょうか?
具体的には遊戯王の初期カードやレリーフ、デュエマの古いカード、ポケカのトレーナーSRなどですね。
これらはコロナ禍を機に投資家によって目をつけられ、じわじわと値上がり続けて以前では考えられないほどの金額まで高騰しました。
しかし、最近はこの高騰の流れに翳りが見えていると私は感じます。その根拠を一つずつ述べていきます。

その1 遊戯王編 本当に高いカードの下落

遊戯王での高騰カードといえば、初期ブルやレリブル、レッドアイズなどの原作でも有名なカード達ですね。
しかし、これらは高騰する前は高くても数千円で買えたものが釣り上げられたものと考えてもいいでしょう。これらは未だに値段をキープしていますが、それはなぜか。その理由はあとで解説します。
問題なのは、「もとから高かったが、今回更に暴騰してしまったカード達」にあります。具体的にはシクブルやエビルナイトなどですね。

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これらのカードは一時期到底手の届かない額にまで市場価値が跳ね上がりましたが、現在では奮発すれば買えるぐらいの価格に落ち着いています。それでも高いですが。
因みに例として挙げた上の2枚ですが、私の記憶だと少なくとも7桁までは行ってなかった記憶があります。アホか。
さて、シクブルなどの超高額カードが値下がりして、初期ブルなどの頑張れば買えるカードが何故価格をキープしているのかを解説していきましょう。
答えは単純です。まず何千万という大金をつぎ込める投資家がカードに目をつけ集め始めます。これが古いカード全体の高騰の始まりです。
そして、市場価値が上がったタイミングで売ります。ここまではカードに関係なく投資の基本ですね。
では、何故超高額カードのみが軒並み値下がりしているのか。
察しの言い方は気付いたかもしれませんが、投資というのは元手が無ければそもそも成り立ちません。つまり、市場に流れた超高額カードを買う人間はコレクターか、元手のある投資家しかいないのです。
そして、投資家というのは価値の下落に非常に敏感です。誰かが売ったら皆が売り始めます。つまり、超高額カードはコレクターしか買わないという現象が発生しますね。
一方、初期ブルなどの高いがなんとか買えるカードは、元手の少ない転売ヤーもどきでも手が出せる代物です。憧れのあのカードだけが欲しいというライトなファンも奮発して買うこともあるでしょう。
つまり、超高額カードは投資家達がこぞって手放したため値下がり、それより安い高額カードの市場価値がキープされているのは、投資家もどきが未だに目をつけているためだと個人的には考えています。
実際にはそんなわかりやすい事情であるかは知りませんが。

その2 デュエマ編 レトロカード

さて、遊戯王と肩を並べるメジャーなカードゲーム、デュエマにもレトロカードの高騰の波が迫り、無事定着しました。
しかし、デュエマの場合は遊戯王とは事情が違います。
まず、パックから出る高額カードの価格が遊戯王に比べると安いことです。
最も高いパック産カードは、かの有名なボルメテウス・ホワイト・ドラゴンですね。現在の相場はおおよそ5,6万円あたりだと思います。
因みに初期ブルは20万円での「買取」がされています。恐ろしいですね。
ここで皆様、こう思ったことでしょう。「じゃあ遊戯王のような超高額カードは無いのか?」と。
無論、デュエマにも7桁を超えるカードはございます…が、それらの高額カードは遊戯王の高額カードとは決定的に違う点がひとつあります。
それは、遊戯王の超高額カードよりも発行枚数が少なく、更にそのカードをコレクター兼プレイヤーが使用しているため世に全く出回らないことです。
具体例を挙げますと、現在100万円はくだらないシクブルはこの世に1000枚しか存在しませんが、デュエマにおいて100万円を超えるカードというのは非常に少ないです。
最も有名なのは20周年記念のボルメテウスですが、一時期は400万円もの値がつけられましたが現在は220-230万円が相場のようです。

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春版と夏版を合わせて40枚しか存在しないカードですが、遊戯王においてそこまで発行部数の少ないカードというのは大会限定カードぐらいしかなく、それらのカードもまた世に出回らないため言ったもん勝ちの値段になっていることでしょう。
なので発行部数100枚のシクガールの値段を引き合いに出しますが、シクガールの相場は下がりつつあり現在は600万円ほどとなっております。

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そのため、投資家達から見た価値は遊戯王よりも下であると言えますね。
さて、本題のボルメテ以外の発行部数が少ないカードの話をしましょう。
デュエマにおいて発行部数の少ない超高額カード、それは
・過去9回行われた全国大会で、TOP8入賞時に配られたカードの一部
・推定460枚配られたが、子供中心のイベントでの配布故美品が非常に少ないカード
ぐらいしかありません。30万円前後のカードは割と多いですが、それ以上となると上記のものだけですね。


・過去回行われた全国大会で、TOP8入賞時に配られたカードの一部

雑に言ってしまえば世界に8枚(一部それ以上あり)しかないカード達です。既存のカードを限定イラストで刷っており、GPマークとともに唯一無二感を出しています。

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このマークがついているのが特徴ですね。同じイラストを使った全国各地での小規模大会での優勝者配布カードもありますが、今回その話はしません。
さて、第一回からの配布カードをリストアップしていきましょう。

第一回 「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」

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第二回 不敗のダイハード・リュウセイ

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第三回 偽りの王 ヴィルヘルム

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第四回 暴走龍 5000GT

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第五回 ボルシャック・ドギラゴン

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第六回 S級不死 デッドゾーン

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第七回 龍世界 ドラゴ大王

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第八回 超戦龍覇 モルト NEXT

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第九回 「修羅」の頂 VAN・ベートーベン

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以上の9枚になります。このうち、デッドゾーンは3人1組のチーム戦のTOP8に配布のため24枚、モルトNEXTは2日制での各日毎のTOP8に配布のため16枚存在しています。
しかし、これらのカードはその性質のためそもそも市場に出回らないカードばかりです。なので、もはや言い値の領域になってしまいますね。
例として、ヴィルヘルムは8枚中4枚を同一人物が所有しているため、必然的に4枚しか流通していません。そのイラストの格好良さと強さも相まって現状最も高いプロモであると言えるでしょう。
ボルドギ、刃鬼は半数の所在が不明となっており、これもまた市場に出回りません。
16枚存在しているモルトNEXTは主人公カードである上に環境でもまだ使える人気カードのためこの9枚の中でも上位の高額カードです。
まぁモルネクもコレクター兼プレイヤーが4枚抱えてるから出回らないだけなんですけども。
その他のカードの解説は面倒なので自分で調べてください。


・推定460枚配られたが、子供中心のイベントでの配布故美品が非常に少ないカード

こちらは熱血星龍 ガイギンガというカードのプロモで、次世代ワールドホビーフェアで配布された300枚+アニメやら雑誌やらの懸賞商品で合計459枚配布されたと推定されております。

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しかし、WHFでの配布は小学生限定のイベントであるため、カードを丁寧に扱おうという意識の無い子供に行き渡っており300枚のうち9割ぐらいは状態が悪いか、紛失しているかと思います。
アニメの懸賞も同様の理由で数を減らしており、流通している枚数は100枚も無いと言われています。
そうした背景もあってデュエマの超高額カードの中では唯一遊戯王に近い性質を持つと言ってもいいでしょう。他の高額カードは少なすぎますからね。
話を戻しますと、そもそも市場に出回らないカードばかりのため市場価値があまりにも不明瞭であり、現在では投資目当てでこれらのカードを買うのが怖いという背景があると考えています。
20-30万円以下のカードは遊戯王と同じ理由で値段は下がりません。

その3 ポケカ編 トレーナーSR

古いカードの高騰に関しては省きます。
限定カードに関しても私が話したいこととは関係ないので省きます。

ポケカにおいて最も有名な高騰カードといえば、トレーナーカードと呼ばれる、いわゆる人が書かれたカードですね、中でも、レアリティがSRのものになるとイラストがでかでかと描かれるようになりコレクション需要のある作りになっています。要するに可愛いは正義ってやつです。
さて、このトレーナーSRの高騰、そして下落の流れこそ私が話したい内容になります。
高騰の流れはもう遊戯王とデュエマで話したので省きますが、高額カードの下落の理由がほかとは違うと私は思っています。
んぜ、高額カードが下落したのか。それはポケカの高額カードを購入する人の性質の違いにあると考えています。
わかりやすく言うと、ポケカはプレイヤー兼コレクターが非常に多いということです。
ポケカにおける強いカードは他のカードゲームに比べて比較的安価であり、環境トップのデッキを組む価格もぶっちぎりで安いです。絵柄は違くとも強さは変わらないためですね。このデッキを絵違い版の方で揃えたい、あるいは単にかわいいカードを集めたい人がカードショップにお金を落としています。
さて、いよいよ話の本質に切り込みます。何故プレイヤー兼コレクターが多いとトレーナーSRが下落するのか。
ところで皆様、ポケカの最新パックが転売ヤーのせいでプレイヤーに行き渡らない話はご存知でしょうか?
そして、そんな状況がもう何ヶ月も続いていることもご存知でしょうか?
新しいカードで遊びたいのに転売ヤーのせいで買えない状況がずうううううっっと続いている。
引退を決意し、手持ちのカードを手放すには十分な理由だと思いませんか?
これこそがトレーナーSRの下落最大の理由だと考えています。
今回挙げた3種のカードゲームのうち、ポケカだけが供給の追いついていない状態であり、更に最新パックから出るカードに万を超える値段がつくのもまたポケカだけです。
※デュエマのゴールドレアは出現率が低すぎるため別とします
総じて、転売ヤーの影響を最も大きく受けるカードゲームと言えるでしょう。実際、少し前に最新弾が発売されましたが全く買えず引退を表明するプレイヤーがTwitterで散見されました。その様子を見たのがこの記事を書こうと思った理由です。
火種は投資家ですが盛大に油を撒き他の人が逃げ出す流れを作ったのは転売ヤーです。そろそろ法整備されるんじゃない?
あ、日本だし無理かwwwwwwwwwwwwwwwwww


以上、これからカードが投資に向かない理由をお話しましたが、いかがだったでしょうか?クソ長ったらしく書いた割には要領を得ない内容になっているのは否めませんが、話したいことは全て話せたのでここらで筆を置きます。転売はダメですよ?

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