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詩の世界を旅してきました | 絵本制作日記

「詩ってなんだろう。」

谷川俊太郎さんと絵本でご一緒したり、対談させていただいたことがきっかけで詩に興味が出てきたここ最近。

詩を作れるようになってみたいなぁ。
でもいざ作ってみようとすると…
あれあれ?詩ってなんだろう??

そんなとき、お仕事でご一緒した白井明大さんが詩のワークショップをzoomで開催されると発見して、参加させていただきました。

申し込みをして、一週間前までにそれぞれ詩を作って送る→それをみんなで鑑賞し合うというスタイル。

課題の詩をつくる

うーんうーんと悩んだ数日間。普段いかに「言葉」を意識して生活していないかを実感したのでした。

絵なら描きたい情景がパッと出てくるのになぁ。
空を見たら「あの色はホリゾンブルーとターコイズを使って…」とブツブツ考えたり、気持ちが高揚するような雲を見つけたら「最初にマスキング液でこう描いて…」と手順を思考する…。

詩の世界の人たちは、同じ空を見ても「ことば」で描くのかしら。「ことば」で…うーーーん。難しい…。

こんな感じで、まだ紙の上に落とされない詩になる前の何かが浮かんでは消え浮かんでは消え状態で数日すごし、やっとこ短い詩を書き上げ、締め切りすぎに課題を提出したのでした。(白井さん、ごめんなさい)

大変だったけど、いつもと違うアンテナを張って生活してみると、新しい発見があってなんか楽しかったな♪

今、自分が感じていることに目をむけ、それにフィットする言葉を考えることで、いろいろな感情が自分の中でポコポコ発生していることに気づけたし、他の表現でやってみることで、自分の得意な表現方法(私の場合は絵を描くこと)についても見えてくるものがありました。

いよいよ当日

メールにzoomのアドレスが送られてくる。件名が「旅の入り口 〜9.27 詩のワークショップ「言葉を探す旅」〜」
おおお。なんて詩的!

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時間になって、アドレスをクリックし、ワークショップが始まります。

ワークショップが終わって

ワークショップの内容は、お互いの詩を読んで、その詩のいいところを探して発表し合うというスタイル。白井さん曰く「良いところを見つけることは、読む力につながり、詩を書く力の根っこになる。」だそう。

これって、絵も絵本も子育ても同じだなぁ。

人はどうしてもネガティブなところに目がいきがちだし、言われたほうも褒められたことよりけなされたことのほうを気にしがちだと思う。でも、長所も短所も表裏一体なのだから、良いも悪いもまるごと受け止めることで培われるものがあると思うのです。

脱線しましたが、このワークショップに参加してみて、これまで詩について本を読んだり考えたりしていたけれど、実際に作って参加することで言葉にならない感覚が残ったのでした。

「言葉の旅」にでかけたのに、言葉にならないって…
なんだか不思議だなぁ。いつか言葉が出てくるかもなぁ。とりあえず今は、すぐに答えみたいなものが出てこないこの感じがいいなぁって思ったのでした。

そして、参加されていた皆さんがあたたかかった!皆さんの詩や感想が、感受性豊かでそれぞれのお人柄が出ていて、こういう出会いもほんとに素敵だなって感じました。

今回はオンラインだったから、やりとりがリアル開催とは異なる点が多く、同じ会場で一緒にお茶しておしゃべりするということがいかに豊かなことかも実感できて、それも良かったです。でも、ほんと便利だなー。沖縄から東京の方まで参加されてて、zoomでなくちゃ会えなかっただろう人たちと、こんなに気軽におしゃべりできるなんて。

詩のワークショップを通して、感じたことは、この3つでした。

・作ったものを誰かに見てもらうのは恥ずかしい(勇気がいる)けど得るものが大きい。
・詩をつくることは自分の中にもぐって自分ひらく感覚
・白井明大さんの置くようにおはなしされるテンポが心地良い

これ読んで、詩のワークショップに関心が出た方は、こちらが白井さんのTwitterです。またオンラインで開催してくださるそうですよ。

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白井さんの詩と私の絵。


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