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#13(前半)えほんやさんラジオ-余白の広さが斬新『ねずみくんのチョッキ』

こんばんは。絵本作家のえがしらみちこです。
えほんやさんラジオ第13回をアップしました。

#13 (前半) 余白の広さが斬新『ねずみくんのチョッキ』

今回の絵本は、『ねずみくんのチョッキ』(ポプラ社)
作:なかえよしを・絵:上野紀子 です。

本田さんのテンションがあがってこっちまで楽しくなってくる回です☺︎
今回は、長くなってしまったので前半と後半にわけてお送りしています。

ラジオの補足&感想

主人公は、表紙にチョコンといるねずみくん。ある日、おかあさんが赤いチョッキを編んでくれました。そのチョッキが素敵すぎて、いろいろな動物が「ちょっと着せてよ」とやってきます。

私は、このねずみくんのストーリの形式を、勝手に「てぶくろ方式」と呼んでいます。絵本『てぶくろ』で、おちている手袋にいろんな動物が「中にいれて」とやって来て、どんどん大きな動物になっていく…というように、チョッキを着る動物たちもサイズアップしていくから。

『てぶくろ』の最後は、動物たちが逃げ、手袋が元の大きさに戻っているのですが、「いや。手袋、ちっちゃくなってるし!」なんて突っ込む子がいないのは、そう思わせる「絵本の力」なのだろうなぁと思います。

そして、きっと『ねずみくんのチョッキ』でも、ぞうさんがチョッキを着たあとに、チョッキがねずみくんサイズに戻っても絵本の中では話が成立するのです。

でも、ねずみくんが「あー。ぼくのチョッキ!」と気づいて、のびのびになったチョッキに手を通しガックリしている姿をみて、小さな人たちは「わぁ!チョッキがのびちゃった!」とわかって、面白がるのだと思います。

大人は、「あー。ぼくのチョッキ!」がオチになっていると思うけど、小さな人にとっては、その次のページがオチ。そこでストーリーをバンっと終わらせているところが、潔くてかっこいいなぁと思うのです。ねずみくんのしょんぼりっぷりに、ラジオでは思わず「悪意が…」って言っちゃったけど、本田さんが「いや。オチだから。」って説明してくれて、私の絵本の視点も切り替わったのでよかった^^

普通は、さらっと内容を把握するだけになってしまうかもしれない絵本が、こうやって考えが深まったり、別の視点に気付けたりできるので、ラジオは楽しいなーって思ったのでした。

ラジオはこちらから聞けます

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(えがしら みちこ)



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