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The Terriers Watch:ゴールラインテクノロジーのエラー-それぞれの立場での公式声明

9月4日に開催された、EFLチャンピオンシップマッチウィーク8th。
ハダースフィールドに所属する中山雄太選手の今シーズン2点目となるイコアライザーが、ゴールラインテクノロジーのシステムエラーで得点として認められない事案が起きた。
クラブ、EFL、システム供給を行うHawk-Eye社の3社のステートメントを下記に翻訳記事として列記した。
テンプレートライクなステートメントだが、どのようなシステムになっているのか、どういった経緯でエラーになったのかを知る機会になれば嬉しいです。

それぞれ言いぶんはある。公式声明も、外野もひたすらこの案件で盛り上がる中、この敗戦を受けて、ただ一人エラー案件については一言で片づけた男。チームを鼓舞するスコフィールド監督に、スカッドは結果で返すしかないだろう。

「パフォーマンスの良かった部分はいつも通りチェックする。とにかく身を引き締めて、次のチャレンジに向けて立ち上がる必要がある。フットボールで勝ちが拾えないときは、そうするしかないからね」

-ハダースフィールドタウン公式声明
写真が物語る通り、60分のモーメントはゴールとして認められるべきでした。私たちの見解では、Hawk-Eyeゴールラインテクノロジーシステムの明らかなエラーという認識です。

今後のリーグ運営の健全性を保つために、また、このような事態が二度と起こらないようにするためにも、クラブはこのような事態が発生した原因について完全な調査が行われることを望んでいます。

しかし、この調査と本件に係る確認は日曜日の結果とは無関係であり、取り返しのつかない事象に、我々は遺憾の念を拭いきれません。クラブ関係者全員が、勝ち点ん獲得のために奔走し、順位を上げるためにたゆまぬ努力をしているにもかかわらず、システムによって大きな失望を味わうことになりました。

この件に関するEFL、PGMOL、ホークアイからの詳細報告を待っていおります。


-EFL公式声明
EFL は、ハダースフィールド・タウンとブラックプールで発生した技術的な欠陥が、ピッチ上で繰り広げられた素晴らしい週末の試合に影を落としてしまったことを遺憾に感じております。

チャンピオンシップのゴールラインテクノロジーサービスを提供するHawk-Eye社から「ハダースフィールドの攻撃時、ボールがブラックプールのゴールラインを割ったにも関わらず、レフリーの時計やイヤホンが信号を受信しなかった」という初期報告を受けております。

これとは別に、PGMOLは、審判が選手の影響で視界が狭くなり、ゴールのジャッジを出来なかったことを確認しております。

システムは試合開始前にテストされ、正常機能していました。詳細を検証後、Hawk-Eye社とPGMOL両社からさらなる情報の提供を求めております。関連するテクノロジーはチャンピオンシップのマッチオフィシャルの意思決定プロセスをサポートするためにあり、日曜日のシステムエラーは大きな懸案事項であります。

なお、レフェリーの判断は覆ることはなく、試合結果が変わることはありません。


-Hawk-Eye社公式声明
2022年9月4日(日)に行われたハダースフィールドタウンvsブラックプールの試合後半に発生したゴールラインの事故に関するホークアイの声明を記します。

システムデータを検証した結果、Hawk-Eyeはボールがライン上を移動する際に、ゴールラインテクノロジーのトラッキングカメラからボールを見失ったことが確認されました。選手、ゴールポスト、ゴールキーパーの位置が、動いているボールに対するカメラ焦点に影響を与えてシステムでの判定が出来なくなったものと思われます。

Hawk-Eye ゴールラインテクノロジーはカメラをベースにしたシステムで、ピッチの両端に7台のカメラを設置してボールを追跡、その後ゴールかノーゴールかの判定を行います。2台以上のカメラでボールを確認して、FIFAのゴールラインテクノロジーのクオリティで、ボールがラインを超えたことをレフリーに知らせる仕組みです。

EFLの声明にあるように、PGMOLは審判が選手の立ち位置の影響で視界が狭まり、ゴールを認められなかったことも事実です。
Hawk-Eye ゴールラインテクノロジーは、2012年の初採用以来世界中で15000試合以上の導入実績があります。今回の事案に関しては、例外的なエッジケースの発生であることを、フットボール界には再認識をしていただき、EFL、PGMOLとともにこのような事態に対する標準的な運用手順を引き続き検討していく所存です。

システムはIFABのLaws Of The Gameに基づき、試合開始前にテストを行い、
機能が問題ないことが確認され、さらにレフリーによって正しく動作することが確認されました。システムは終始機能し、30分のブラックプールのゴール時には正しく通知されておりました。

Hawk-Eyeは、EFLとハダースフィールタウンFCの両社に説明を行いましたが、両者にこの度の事案について丁重にお詫び申し上げる次第です。




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