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【Illustrator】新聞記事の切り抜きみたいな処理もラクラク!文字のサイズ・角度・フォント等を一瞬でランダムに変更してくれるスクリプト

文字をランダムに角度を変えたり、ガタガタな感じにする処理。意外と手間がかかります。なんでもそうですがランダムな処理を手作業で行うって、意外と難しく、バランスをとるのに時間をとられます。

例えばよくあるのが、新聞記事の見出しをバラバラに切り抜きいて作った怪文書みたいな処理を作るときなど。

そんな時に便利なスクリプトがあります。

クリエイター手抜きプロジェクト[287]Adobe Illustrator CS3/CS4/CS5編 文字のサイズやフォントをランダムに設定する/古籏一浩 - 日刊デジクリ
http://bn.dgcr.com/archives/20110905140200.html

今回、こちらで公開されている3つのスクリプトを一つにまとめさせていただきました。

スクリプトの内容

1.文字のベースラインだけをガタガタにするスクリプト

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まずは1つ目。一文字づつ、ベースラインのみをランダムに上下左右にガタにしてくれます。ベースラインシフトとトラッキングの値がランダムに変更されます。

 2.ベースライン+角度+サイズをランダムに変えてくれるスクリプト

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先ほどのベースラインに加え、各文字の角度・サイズもランダムに変えてくれます。
角度の微調整は文字タッチツールで手動で修正できます。

3.ベースライン+角度+サイズ+フォントを変えてくれるスクリプト

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ベースライン、角度とサイズに加え、フォントもランダムに変更してくれます。
これを使うと、新聞記事の切り抜きの怪文書みたいな処理を簡単にできます。
デフォルトではゴシックと明朝体が指定されていますが、スクリプトをいじればお好みのフォントにすることも可能。
その方法はとてもかんたんです。後ほど説明します。

ダウンロード

ランダム具合を調節するするには

それぞれランダム具合の幅を変更したい時は、スクリプト内の数値等を変更することで実現できます。

ベースライン幅の調整

スクリプト1行目の

var dx =20 

の、デフォルト値「20」の数値を変更することで文字の上下の位置(ベースライン)のランダム具合が変わります。
1.2.3全てのスクリプトに影響します。

トラッキング幅の調整

スクリプト2行目の

var dy = 10

の、デフォルト値「10」の数値を変更することで文字の左右の位置(トラッキング)のランダム具合が変わります。
1.2.3全てのスクリプトに影響します。

角度の調整

スクリプト3行目の

var rot =30 

の、デフォルト値「30」の数値を変更することで文字の回転のランダム具合が変わります。
2.3のスクリプトにのみ影響します。

フォントサイズの調整

スクリプト4行目の

var rot = 6

の、デフォルト値「6」の数値を変更することで文字の回転のランダム具合が変わります。
2.3のスクリプトにのみ影響します。

適用フォントの指定

スクリプトの67〜69行目

        "KozGoPro-Regular",	// 小塚ゴシックPro
		"KozMinPro-Regular",	// 小塚明朝Pro
		"HiraKakuPro-W6",	// ヒラギノ角ゴシックW6

ここが3のスクリプトのフォントを指定している所です。

ここを差し替えたり追加していったりすることで、適用されるフォントを調整できます。

1点注意しなければなならいのは、” “内に入れるフォント名は英語表記でなければなりません。

しかし、フォントの英語の表記ってよくわからなかったりします。
そんな時は、下記ページを参考にillustratorのフォント名を英語表記に変え、文字パネルからフォント名をコピーしてスクリプトに追加すると良いです。

フォント(書体)名を英語表記にする|Adobe Illustrator CC使い方辞典
http://www.openspc2.org/reibun/IllustratorCC/17.1/font/003/index.html

検証について

mac os mojaveのillustrator cc 2019で検証しています。多分windowsでも動くと思います。

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見やすいランダム感を出すために

文字の大小は、「正規表現でフォントサイズをランダムするスクリプト」と組み合わせると、見やすくメリハリのあるランダム感をパパッと作ることができます。



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