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今日の季語 2021/12月
花八手(はなやつで):「天狗の羽団扇」
花八ッ手もうじき撃てるぞ鉄砲
厚着(あつぎ):「厚着す・重ね着る」
厚着して肥満や悩み済ましあと
紅葉散る(もみじちる)
規則的人工呼吸紅葉散る
百合鴎(ゆりかもめ)
そこここに駅の出迎え百合鴎
枯園(かれぞの):「冬の園・枯庭」
枯園や自慢のコート翻し
酢牡蠣(すがき):「牡蠣飯・牡蠣雑炊・どて焼」
ひんやりと舌の驚き酢牡蠣かな
大雪(たいせつ):二十四節気季語
大雪や情動抑え過ごされず
開戦日(かいせんび):「開戦忌」
今更の気管支切開開戦日
ボーナス:「年末手当」
ボーナスや棚に積み立て空袋
冬夕焼(ふゆゆうやけ):「ふゆゆやけ」
色変幻瞬きひとつふゆゆやけ
寒暮(かんぼ)
杵の音消えて寒暮の空が色
玉子酒・卵酒(たまござけ)
ちんちんの卵酒汗の噴き出で
寒潮(かんちょう):「冬の潮・冬汐」
二人してミカンソフトや冬の潮
炉話(ろばなし)
炉話やぼそり怖そう出だしかな
極月(ごくげつ)
極月や「よいお歳を」が似合いだし
年の市(としのいち):「節気(せっき)市・暮の市」
忙しさを家に残して年の市
家事置いて家事を増やして暮の市
初氷(はつごおり)
「寄らば斬る」刀振り上ぐ初氷
畳替(たたみがえ):「替畳(かえだたみ)」
一枚を抜き取る速さ畳替
おうどより演歌聴かせて畳替
畳替担いで運び藺の香り
冬帽子(ふゆぼうし):「冬帽」
暁天や速足の音冬帽子
日短し(ひみじかし):「暮易し、暮早し、日脚伸ぶ」
豆腐屋の重き自転車日短し
一茶忌(いっさき)
一茶忌や肩寄わせ集う雀の子
冬至(とうじ) 二十四節気季語の一つ。
乾布摩擦寒さ知らずの冬至かな
底冷(そこびえ)
5Sや底冷の朝の行列
風邪薬(かぜぐすり):「風邪声・風邪気」
書いてない苦い一言風邪薬
年暮る(としくる):「年尽く・年詰る・年暮るる」
書き始むきみの始末記年暮るる
根深汁(ねぶかじる)
鍋半分長き新妻根深汁
煤逃(すすにげ)
煤逃げの城の公園人のゐぬ
寒凪(かんなぎ):「冬凪」
寒凪や物干し台の青海波
春支度(はるじたく)
春支度まだ不似合な大人柄
日記果(にっきは)つ
連なりて覚悟の言葉日記果つ
年守(としまも)る:「としもる・守歳」
ICU緑のモニター年守る
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