季語の花　7月

夾竹桃(きょうちくとう)
　　　　想うより広く根のはり夾竹桃
ガーベラ(がーべら)　
　　　　ガーベラや三日目の茎支えたり
紅の花(べにのはな)　
　　　　夕暮れや君が瞳に紅の花
鴨足草(ゆきのした)　
　　　　裏庭の白く跡あり鴨足草
李(すもも)　　　　
　　　　幼心描いた李甘気なく
青蘆(あおあし)　　　
　　　　青蘆をかきわけ辿るうなぎ釣り
昼顔(ひるがお)　　　
　　　　昼顔を流して走るオフロード
桑の実(くわのみ)桑苺
　　　　唇が食べたりあかし桑苺
馬齢薯の花(じゃがいものはな)
　　　　じゃがいものはな田植えを急かす熱い水
青鬼灯(あおほおずき)
　　　　青鬼灯雨やむごとに紅くなり
海芋(かいう)カラー　
　　　　一株のカラーが目立つ裏の庭
睡蓮(すいれん)　　　
　　　　睡蓮をもとめていかんモネの庭
ラベンダー(らべんだー)
　　　　庭花にとっつき選ぶはラベンダー
玫瑰(はまなす)　　　
　　　　玫瑰を眺めた北へにきび年　
沙羅の花(しゃらのはな)
　　　　沙羅の花築山を占め朧なり
駒草(こまくさ)　　　
　　　　頂上へ岩陰に咲く駒草よ
黒百合(くろゆり)　　
　　　　カールが端人目避け咲く黒百合ぞ
松葉牡丹(まつばぼたん)
　　　　松葉牡丹咲く大きさはあまりにも
含羞草(おじぎそう)　
　　　　含羞草しおらしくなり黄昏に
合歓の花(ねむのはな)
　　　　待ちわびた今宵も二人合歓の花
百日紅(さるすべり)　
　　　　名園の僧が由来を百日紅
浜木綿の花(はまゆうのはな)
　　　　浜木綿の花夕暮れ知らすかほりかな
瓜(うり)　　　　　　
　　　　朝露に受粉待ち受く瓜の花
凌霄の花（のうぜんはな）
　　　　日曜学校凌霄花眺め待つ
蓮の花(はすのはな)　
　　　　棚田にも蓮の花咲く浅き池
仏桑花(ぶっそうげ)　
　　　　ハイビスカス鉢砂ゆらす風強し
向日葵(ひまわり)　　
　　　　向日葵の種を叩かん吾子が跳び
茄子(なす)　　　　　
　　　　黒紫色終日一人茄子を獲り
にちにちそう(日日草)
　　　　日日草まいあさ摘花暑ささけ
烏瓜の花(からすうりのはな)
　　　　生け垣を覆いつくすややぶがらし
アオスジアゲハ 　　
　 　　　アオスジアゲハ烏瓜の花呼びよせり
ダリア(だりあ)　　　
　 　　　ダリア咲くポンポンポンとリズムとり