マガジンのカバー画像

朝ドラ俳句

35
俳句を始めたが、吟行にも行けなくて、朝ドラを見ていたら句が浮かんだ。
運営しているクリエイター

2024年1月の記事一覧

俳句 ブギウギ 一月

まだにほふ焼け跡続き氷見の夏 被災者のひしめき旅館さつま汁 葭屏風拭きて聴かせてトランペット 後のない集ふ少年南吹く 旅の宿何を想ひて月仰ぎ 夏の星勝ちて帰らぬ夫偲び 新型爆弾新聞知らし夏の朝 南風旭日旗背の別れ唄 〇〇と伏字美し蠅払ひ 玉簾下手な字笑ふ夫の文 一部屋のラジオを睨み終戦日 解放の夏の空へとデモの声 真夏日の満員列車東京へ 生き返る裸電球夏の夜 ゼロからや野の草摘みの新しき 復学の意欲の芽延ぶ瓜の花 家庭菜園大根伸びて迎ふ秋 武蔵野の青空市場秋の空 欲くら