マガジンのカバー画像

朝ドラ俳句

36
俳句を始めたが、吟行にも行けなくて、朝ドラを見ていたら句が浮かんだ。
運営しているクリエイター

2023年12月の記事一覧

俳句 ブギウギ 十二月

大の字の生活の飽き夏桜 煉瓦積ホールの唄や浜蓮華 蚊を叩く娘と二人コップ酒 夏の真夜寂しさ消えぬ寂しさよ 夏の夜の唄唄えたく新楽団 旗揚げも枯れ立つ柳押すが如 ホラ吹きの空也念佛進む昼 一人増えひま洩る風の夕ご膳 強情の冬木の櫻や楽譜なき 夕日射す冬の名残の聲限り 戦死通知菫色したコート落つ 繰り返し牡丹の火鉢抱き読み 弟見たか冴ゆ満州のこの月を 弟出でて悴む歌の出ぬ口よ 万歳や弟ゐぬ暮のさそい唄 弟の死も湖凍る万歳ぞ 父の行く蘆の枯葉も何も無き 歌いたく氷壁の前より人