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点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 復讐編 四

「…何だよ?コレ?」心臓が速く鼓動し目の前の状況に困惑する「おい!!山梔子起きろ!!目を開けてくれよ!?」「……頼むよ」何故絶望とはこうも重なって行くのか「…はッ…ハハッ…もうダメだ」 数分後心拍数が落ち着く「……」そしてただ黙々と作業をした「……二人共少しだけ待っていてくれ」そう言葉を残し工房に戻り一つメモを残し作業場に向かった …あの人ならこの武器で良いな…恐らくこのスキルで作れる武器は創造力が重要だ本来この素材で作れる物じゃなくても作れる事を僕は知っているだが師匠の

    • 点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れるパジャン島 復讐編 五

       ……あの日から二日間家に引きこもり今日仕事に復帰した…もう何もかもどうでも良いと感じていた「何かあったんですか?」「大丈夫ですか?」周囲から心配された帰り道その日俺は一人の女に出会った「?!?」うっ嘘だ…ろ?視界に映るその容姿…  黄色、緑が特徴的な着物苦手な濃く派手な化粧では無く薄く余り目立たないくらいの化粧「あっ」見惚れてしまっていたせいか彼女と目が合ってしまう気持ち悪いと思われたと考えたがその考えとは裏腹にその女性は笑顔で返してくれた  その瞬間俺の世界に再び色が

      • 点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 復讐編 六

         キィィィィンと刃同士が反発した音が鳴り響き攻撃が弾かれた…確かに首を切ったはず…いやそれよりもあの攻撃を防いだのか?「ユリさん?君は一体?」そんな俺の質問に対し「それで?どうして殺したんですか?」  脳裏にあの時の記憶が蘇る彼女を切ったという記憶それにあの感触がまだ手に残り続けている…「もうそれ以上思い出させるな」目の前にいる彼女が目障りに思えた早く始末しなければもっと深く聞いて来る  再び刀を振るしかし弾かれる「ちっ」何だ?この違和感まるであの時の…更に攻撃を重ねるが

        • 点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 復讐編 七

           さて、「…出てこないのか?」扉が開き一人の女性が出て「……お疲れ様でしたこれでキキョウ様も…この恩は忘れません」そう労いと感謝の言葉を述べた「こちらが例の品です」  品物を受け取り少し質問をした「コレ??一体どうやって造ったんだ?」「…秘密です」「そうか」まあ手の内は隠したいよな「ところで?あっちの方は上手くやってるのか?」 「えぇ…恐らくそろそろ接触すると思われます」「そうか」順調に進んでいるはずなんだがな…少しだけ不安そうな表情をしている「何故そんな表情をするんだ?

        点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 復讐編 四

        • 点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れるパジャン島 復讐編 五

        • 点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 復讐編 六

        • 点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 復讐編 七

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 復讐編 八

           私は咄嗟にゴミ野郎から離れた「貴様!!一体何者だ!?」どうして?コイツがここに?「……」「おい!答えぬか!?」「これから死ぬ奴に名乗る必要な事?」「は?私が誰だが分かっててそんな事を言っているのか?」  アイツはこのクソ野郎に何かを向けた「一体それは…」「なーんだ?知らないの?てっきりアイツから聞いてると思ったんだけど」  その時キキョウ様に向けていた視線で奴を見て言った「それにしても…ほぉ…お主…見てくれは悪くないどうだ?私の妻にならないか?」「……まあ、ここで一夫多

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 復讐編 八

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 復讐編 九

           ――わっちには名前など無くただの人を殺すための道具として生まれて来たこれまでで一体何人殺したのかは正直覚えていない…そしていつの間にかチームの長になっていた戦闘能力に関して右に出る者はいなくなった  そんなわっちを危険に感じた上の奴らが始末しに来たわっちが鍛えて来た者にも命を狙われた…成長している部下達に少しだけ喜びを感じた― 「はぁはぁ」何とか船に忍込み息をひそめ到着したここが何処なのかも分からない…もう身体が上手く動かない出血が多い  …あの子達は自分達を守るため

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 復讐編 九

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 復讐編 拾

           その日は久しぶりに巧人さんの様子を見に行った時……見た事の無い三人が巧人さんの家に向かっていたのを見た…女が二人に男が一人……二人の内白い髪の方には正直わっち単騎ではまず勝てる気がしない  男の方は……一見して強そうでは無いが…何故だろう危険と言う事だけ何となく分かるその時だった!?男が振り返りこちらに視線を向けて来た少し背中に冷や汗が出て来た  ……一旦戻ろう二人の顔を覚えその場を後にしたその後運が巡って来たのか数時間後に再びあの三人の内二人を見かけた酒を飲み終え丁度

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 復讐編 拾

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 復讐編 十一

          「だが、ちょっと待て」私の手はその言葉に対してでは無くその後の行動で止まってしまった自分には敵意は無いというのを示しているのか手を上げこちらに振り返ったのだ  以前の私なら躊躇なく殺っていたのだろう……巧人さんと一緒に過ごしたからかな?自分が鈍っている事を実感した…目の前の男……確か仲月とか呼ばれていたな 「ふぅ」っと首元に立てている私の爪を見て一息ついていた仕方ない話くらいは聞いてやるか「……」「あんたが人を殺している事は誰にも言うつもりは無い」そんな信用も出来ない事を

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 復讐編 十一

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れるパジャン島 復讐編 完

           背中に激痛が走った…何とか態勢と整えたが正直もう立っているのも辛かった「あっあなたは?」状況を理解していないのかそんな事を答えている暇はない 「確かキキョウだったか?まさかそんな状態で俺とやろうってか?」「何があったかは知りませんがしつこい男は嫌われますよ?」「あ?」一刻も早くこの女を逃がさないと「おい!早く立って何処かに逃げろ」 「でっでもあなたが」…ちっ本当に気に食わない女だ私はそいつの頬を叩き告げる「良いから逃げろ!!」「……ごめんなさい」そう言い残しその場を去ろ

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れるパジャン島 復讐編 完

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れるパジャン島 十一

           扉の前まで着きノックをした数秒の沈黙の後「鍵開いているので入って大丈夫ですよ」不用心な奴だな…大丈夫か?巧人って奴ドアを開け中に入る「「お邪魔しまーす失礼しまーす」」  息は揃っているのに対して言っている言葉は違った中に一人の青年と数はそこまで多くは無いが全て俺の知っている武器だった、取り敢えず確認と自己紹介だな「君が巧人君で合ってる?」 「はい、そうですが…どちら様?」「俺は仲月って言うんだけど…」この巧人って奴の姿勢…コイツ持ってるな?正直戦闘しに来た訳ではないから

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          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れるパジャン島 十二

           どうして今、その話題を出してきたのか少し考えたら理解出来た…取り敢えずここは「そんな事してる訳ないじゃ無いですか~」「…ふん、ならば通行手形を出してみろ」 「……」そう言えば作って貰って無かったマズイな数秒固まっていた所殿様とかいう奴は言った「困ったなそうなると鍛冶屋のあの者は不法滞在者を匿ったという事になるのか」  言い逃れは無理そうだな「殿様実は俺が鍛冶屋の店主を脅していたのです表向きは師弟関係がある様に見せていたので周囲には疑われる事はありませんでしたなのであの者

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れるパジャン島 十二

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 十三

          「あれ?仲月全然減って無いですよ~~?ホラもっと飲んでくださぁぁーい!!」たちの悪い酔い方とはこういう事を言うのだろうなあーこんな事になるくらいならあの時飲ませなければ良かった  約二時間前―  確かあそこだな野外の席に座った「いらっしゃい…ここは初めてですか?」元気の良さそうな女性店員が出迎えてくれた 「はい、知り合いからここら辺の飲み屋をおすすめされたので」「そうでしたかご注文が決まり次第呼んで下さい」「わかりま」「生一つお願いしまーす」 「…えぇっと失礼ですが未成

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 十三

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 十四

           一番見た事ある顔は?…と聞かれたら大抵自分と答える人間が多いだろう鏡…写真…瞳…鏡に映る自分と写真に写る自分相手から見た自分どれも自分ではあるが違う鏡と写真だった場合左右が逆転しているからだ  ただ人間と言うのは面白い生き物で自分の顔を脳がより良く見えるように調整するらしいでは自分に置き換えてみた結果…別に良くも無ければそこまで悪くない顔をしているという事が分かった  そんな俺に一晩を共にとか言って来たキキョウと言われている女性はまさに釣り合わないと分かる…服装…化粧…

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 十四

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 十五

           昨日見た男が切り刻まれて殺されていた傷口から見るに鋭利な物で斬られたようだ…この辺がおかしいのか誰一人として悲しんだ様子が伺えない…まあ所詮は他人事か 「最後にキキョウ様に誘われたんだから良い夢見れたんだろうな~」その男の発言により周囲の男どもが先程まで死体に向けていた目線が可哀想では無く嫉妬に変わっていた「コイツ燃やすか?」「あぁ」  どうやらあのキキョウって女は相当人気があるようだ確かにあの容姿は中々いないだろうしな「そう言えば殿様もキキョウ様に会いたがってたって聞

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 十五

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 十六

           あれから二日経った…やった事は巧人に武器の製作を頼みに行ったり観光したりしたその間にまた一人の遺体を見たあの時の視線も時折感じた「今日もダメでしたね」「あんた後何回行くつもり?」 「本音を言うなら作ってもらうまで」「しつこい男はモテないわよ?」「悪かったなモテない男で」「でもいつまでも滞在するって事は無いですよね?」「あぁ、だから次で最後にしようと思う」 「次で…ってホントかな~?」腰を少し落とし上目遣いで綾瀬がそう言って来た「…それよりそろそろ何処かで飯でも食おうか」

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れる パジャン島 十六

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れるパジャン島 終

          「だが、ちょっと待て」手を上げ振り返り戦闘の意思が無い事を示す「ふぅ…」首に鋭い爪が向けられていた「…」「あんたが人を殺している事は誰にも言うつもりは無い」 「…それを信用しろと?」「あぁ」「わっちが旦那はんを殺せば何も問題ないと思いますが?」「それはそうなんだが…」仕方ない信頼を貰うか「じゃあこうしよう…」そして 「それ、休み処って所に届けといてくれないか?」「一つ聞いても?」「何かあるのか?」「何故わっちだとバレたんでしょう?確信を付く証拠は何も残して無いはずですが」

          点数の悪い俺異世界転移したがロクなスキルがなかったので転生者を手に入れるパジャン島 終