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【あらすじで読むアークナイツ】メインストーリー3章「起死回生」④

おはこんばんにちは。しぐれ子です。

更新していない間にフォローいただいてたり、色々な記事にスキしてもらえてたり、ありがとうございます。エタったと思われているでしょうが、まだ書く気はある。

さて、前回はミーシャがアーミヤと訣別してしまい、「弟を生き返らせる」という決断をしたところまででした。
ちょっと今回は台詞の引用多めになってしまうと思います。あらかじめご了承ください。今更かも。


近衛局・ロドス連合部隊

ミーシャ奪還のためレユニオンと対峙する近衛局・ロドス連合部隊。前線ではフランカ、リスカムが戦っています。文字通り前衛であるフランカは積極的に斬り込んで戦場を撹乱し、リスカムはそんな彼女を「前に出すぎ」と叱りながら、彼女に対する遠距離攻撃を盾で防ぎます。
それでもやはり手は足りず、フランカに攻撃が迫った時、ホシグマが到着してその攻撃を防いで見せました。

フランカはホシグマに借りができてしまった、と飄々と軽口を叩きますが、リスカムは無茶をする相棒に怒りがおさまらない様子。そんな彼女らに対し、近衛局とロドスが手を組んだということに浮き足立ったレユニオン部隊は、一か八かと総攻撃を仕掛けます。

しかし、龍門で数々の暴徒を鎮圧してきたホシグマは、その盾と怪力でレユニオン部隊を蹴散らしてしまいました。
ホシグマの暴れぶりを目にしたリスカムは彼女に感心の言葉を述べます。

……ホシグマさんって、すごく力持ちですね……
なんだかレユニオンが気の毒に思えてきました。

3−7戦闘前:リスカム

実際、哀れな連中ですよ。
何せ、我々に刃向かってしまったのですから。
とはいえ、こうした手合いは、これまで人を傷つけ、殺めた分の罪を償うべきなのです。

3−7戦闘前:ホシグマ

このあたり、ホシグマの警官としての確固たる理念と強さが垣間見えます。些細ながら好きなシーン。

そこに別の場所で戦っていたアーミヤ、そしてペンギン急便のテキサス、エクシアが合流します。彼女らもまたレユニオンの別動隊を撃破しており、続けて総攻撃を仕掛けるつもりであると告げました。

それでは……行きましょう、みなさん。ミーシャさんを助けに!

3−7戦闘前:アーミヤ

起死回生

アーミヤの指示通り、上記の登場人物にチェンを加えた一行は総攻撃を仕掛け、レユニオンの陣地へ乗り込みます。レユニオンの構成員たちは、ミーシャのことはWが連れ去ったはずだ、と話しているようです。

ホシグマが道を切り開き、後に続くフランカ、リスカム。フランカは相変わらずの調子で「そういえばロドスにも、ああいう乱暴な戦い方をする人がいたわよね」と軽口を叩き、リスカムにまた軽口を叱られていますが、この「乱暴な戦い方をする人」が誰を指すのかは解釈次第。
この時点でロドスに加入しているオペレーター、かつ「乱暴な戦い方」となると、色々な想像があると思いますが、さてはて。

エクシアはホシグマの戦い方を見て「督察隊の噂って本当だったんだね」と、龍門市民ならではの視点で感心しているようです。そして、彼女もまたテキサスという相棒のサポートをしながら、レユニオン部隊に対処していきます。

アーミヤはミーシャの姿を探すも一向に見つからず、フランカはWに連れていかれたのかも、と丁度先ほどレユニオン構成員たちが話していたのと同じように推測します。

そこに爆発の音がとどろきました。
浮き足立つ一行。アーミヤは近衛局の支援に回ろうと部隊を集める指示を出し、近衛局隊員もロドスに注意するよう促しながら、誰もが爆発の起こった方向に目を向けます。

現れたのは、斃れたはずのスカルシュレッダー
頭にガスマスクを被り、華奢な子供の身体で源石爆弾発射装置を操るレユニオン幹部の姿がありました。

奇跡だ、スカルシュレッダーは生きている、と湧き立つレユニオン構成員たち。
困惑しながらも、隊長格である彼の復帰とそれによって敵の士気が上がっていることに警戒するチェン。

スカルシュレッダーと共に戦ってきたであろうレユニオン構成員の一人は、喜び勇んで彼に声をかけます。
スカルシュレッダーは「今頃ミーシャも無事に離脱しているだろう」と言う彼に、「自分が足止めをするから早く行け」と伝えました。

何言ってんだよ、スカルシュレッダー。
俺たち、約束してただろ? 一緒にウルサスへ帰って、あの連中を懲らしめてやろうってさ。

3−7戦闘後:レユニオン構成員

……
とにかく、自分の安全に気を配ってくれ。……死ぬなよ。

3−7戦闘後:スカルシュレッダー

「スカルシュレッダーの復活」を目にしたアーミヤは憔悴した様子で、チェンはそんな彼女に喝を飛ばしながら、近衛局隊員たちに作戦変更の指示をします。

アーミヤはただ、こう呟くしかありませんでした。

どう、して……
……こんなことに……
……

3−7戦闘後:アーミヤ

推測ではありますが、チェンは先のスカルシュレッダー(アレックス)との交戦には参加していなかったため、アーミヤが彼を倒したという事実までは届いているはずですが、殺害したということまでは明確には知らなかったと思われます。
つまりは多数のレユニオン構成員たちと同じく、倒されたはずのスカルシュレッダーが復帰してきた、という認識であるはずです。

アーミヤはもちろんアレックスの命を奪った張本人で、つい先ほど交わしたミーシャとの会話内容もあり、その「復活したスカルシュレッダー」の正体がミーシャである、ということに気づいてしまったのでしょう。
「弟を生き返らせる」という言葉の意味に気づいた彼女のこぼした台詞は、これから幾度となくロドス、あるいはプレイヤーが向き合っていく現実を表すものでもあります。


避けられぬ戦い

スカルシュレッダーの復活により、俄かに決起づいたレユニオン部隊。しかし近衛局・ロドス部隊もまた、退くわけにはいきません。睨み合う両軍。
ホシグマは刑事らしくレユニオン部隊に投降を呼びかけます。しかし、ウルサスにおける感染者の扱いを身に染みて感じている彼らが、その呼びかけに素直に応じることはありません。

その様子を見ていたフランカは、ホシグマに「彼らには何を言っても届かない」と告げます。

だってあの連中、龍門の良い人と、ウルサスの悪い人の区別もつかなくなっちゃってるもの。

3-8戦闘前:フランカ

ホシグマは本気で彼らと交渉するつもりだったようですが、苦々しい様子でそれを受け入れ、「道は目の前に開かれているというのに」と言いました。

それを聞いたスカルシュレッダー――ミーシャは、思わずこう口にしました。

「道」?
……それを選んだとして……
私たちに……そしてあなたたちに、何ができるっていうの?

3-8戦闘前:スカルシュレッダー

この問いかけはミーシャの絶望と無力感を如実に表しており、また、長く虐げられてきた感染者たちと、彼らを救おうと手を差し伸べる人々の間に横たわる深い溝をよく表した台詞だと思います。

互いに矛を収め、争いあわない道は確かに存在する。しかしそうした道を選んだとして、一体自分たちにそれ以上何ができるのか?
この台詞は、ちょうど「バベル」で語られていたテーマにも繋がるものかと思います。結局のところレユニオンとロドスの関係は、軍事委員会とバベルの対立関係と根を同じくするものなのかもしれません。

話が少し逸れてしまいましたので戻しましょう。
激昂したレユニオン構成員がスカルシュレッダーに檄を飛ばすと、ついにレユニオン部隊の攻撃が始まってしまいます。

チェン、ホシグマたち近衛局部隊が即座に対処の陣形を組もうとしますが、ロドスのトップであるアーミヤは動揺から立ち直れていないまま。
アーミヤは、この場における唯一のよすがであるドクターに問いかけました。

……ドクター……私は一体、どうすれば……

3-8戦闘前:アーミヤ

ドクターは迷うことなく、指揮官として――あるいは彼女に道を示す存在として、こう答えます。

選択肢は一つ。

それでも迷うアーミヤの存在に、ミーシャが気づいたようです。
彼女の名前を呼びながらも、アーミヤと違い既に心を決めてしまったミーシャは、ただこう告げました。

立ち尽くしたままのアーミヤにチェンが気づき、その場を離れる、あるいは攻撃態勢を取るよう指示するため叫びます。
彼女はそこで初めてアーミヤの憔悴した様子に気づいたようで、苦々しげな間を置くと、アーミヤにこう告げます。

――もう十分だ。
こうなっては……
ここで、始末をつけるしかない。

3-8戦闘前:チェン

チェンは龍門督察隊の人間として、こうした瞬間をいくつも見てきたのでしょう。「もう十分だ」と言っているあたりに、厳しく見える彼女の温情を感じます。
ミーシャはついぞ戦うことを選択してしまいましたが、アーミヤは彼女と心を通わせ、救おうと尽力してきました。チェンはその尽力に対して「十分」と労っているのだ、と私は思います。
あるいは彼女はスカルシュレッダーの正体に気づいておらず、しかし感染者であるレユニオンに対しても言葉を尽くしたアーミヤの行動に対する敬意だったのかもしれません。
ともあれ、戦闘は始まってしまった。チェンは督察隊の隊長としてレユニオン部隊を討たなければならず、アーミヤを失うわけにもいきません。

絶望するアーミヤに「これからはすべての感染者を敵だと思ったほうがいい」と忠告し、最後にこう告げて、部下である近衛局局員たちに攻撃開始の指示を叫びました。

――運命は不公平なものだ。
恨むのなら、私を恨め。

3-8戦闘前:チェン

相手となるレユニオンの立場を思うと、後々明らかになる彼女のプロファイルを思わせます。
彼女の強い責任感が表れた良い台詞ですね。


たそがれ

ステージ3-8、スカルシュレッダーとの戦闘の後。
3-6とは異なりその戦闘の結末について、ゲーム内において細かく描写されることはありませんでした。

すべてが終わり、チェンはアーミヤに語り始めます。本質的に人の行動は予測しようがなく、それが感染者であればなおのことである。力や欲は人を狂わせ堕落を促し、美しいすべてを食い潰していくのだ、と。
これもまたチェンの実感に基づいた観点であり、彼女なりの慰めであるのでしょう。彼女がそう思っているかはまた別ですが。

アーミヤはもはや物言わぬ遺体のそばに膝をつき、「スカルシュレッダー」の着けていたガスマスクを手にしていました。
その正体を今一度確かめたかったのか、単に友人の顔を再び見たかったのか、果ては彼ら双子の生きた証を残したかったのか――そこには様々な感情が考えられるでしょう。

チェンはそんな彼女に、マスクを持ち帰るのはかまわないが、それを続けるうちに、部屋はそうした物で埋め尽くされてしまうことだろう――と告げました。

――感染者であろうと、そうでなかろうと……人は皆、自らの選択がもたらす結果を背負わねばならないんだ。

3-8戦闘後:チェン

謝罪の言葉を口にするアーミヤに、チェンはさらに続けます。
レユニオンの人々が彼女の言葉に耳を貸すなら助けてやればいい。しかし、聞く耳を持たないのなら、その時は躊躇う必要もない。
ミーシャは悪を為したわけではなかった。それゆえに彼女が死ぬことになったのは、罪への罰ではなく、ただ彼女が選択した結果なのだと。

その言葉に、迷い続けるアーミヤは問いかけました。
自分たちロドスには、救うべきすべての人――感染者を助ける責任があると思っていたのに、最終的にはその感染者であるミーシャ、ひいてはアレックスの命を奪うことになってしまった。
ロドスのしていることは、本当に正しいことなのか、と。

チェンとアーミヤはどちらも「組織の上層部」であるとはいえ、その立場には色々な違いがあります。
チェンは龍門という都市の治安を背負う身であり、護る対象は龍門の市民であって、そこに感染者と非感染者の区分はありません。対するアーミヤは、感染者を救うという理念を掲げているロドスのリーダーとして、「感染者を救う方法」を常に考えています。

アーミヤはチェンに自身の迷いを打ち明け、チェンは自身と相手の立場を慮りながら、厳しくも優しい言葉を重ねていきます。
ロドスは近衛局のような組織にはなれないし、近衛局のようなやり方もできない。しかし、ロドスがやろうとしているのは、ロドスにしかできないことであると。

――ロドスの小さな「リーダー」よ。
キミに、すべてを背負う覚悟が本当にあるのなら――
己の意志で決断し、その結果に責任を持つことだ。

3-8戦闘後:チェン

その言葉を受け取ったアーミヤは、チェンに感謝を告げました。
チェンは近衛局として事後処理を受け持ち、「あの医者」――つまりはケルシーにも連絡しておくと言い渡し、アーミヤはドクターとともにその場を離れていきます。

ようやく笑顔を見せてくれるアーミヤ。

最後に、一部始終を離れたところから見ていたであろうWの独り言によって、この章は締めくくられます。

ふ~ん……人の運命って、絡み合うようにできてるものね。
お互いに、干渉もすれば邪魔にもなる。どんなに優秀な指し手だろうと、裏をかかれてチェックメイト……な~んてこともあるもの。
まあ、いいわ。それも悪くはないし……

3-8戦闘後:W

余談ですが、3-8のタイトルである「たそがれ」。

《古くは「たそかれ」。「誰(たそ)彼(かれ)は」と、人の見分けがつきにくい時分の意》
1 夕方の薄暗い時。夕暮れ。
2 盛りを過ぎて終わりに近づこうとするころ。

コトバンク:デジタル大辞泉より

ちなみに、大陸版ではそのまま「黄昏」となっています。
含みを持たせるために敢えて平仮名としたのか、はたまた何か別の意図があるのか、この翻訳に何かを感じるかどうかはプレイヤーの自由。


ということで、3章を終わらせるまでにめちゃめちゃ時間がかかりましたが、メインテーマ序章といえる「覚醒 HOUR OF AN AWAKENING」がこれにて終了です。
ゲーム内表示では「Act initium」とあります。initiumは始まりを意味するラテン語。
この次の4章から8章までがAct1、9章から(日本版には今度追加される)14章までがAct2となっていますね。

冒頭に言及しましたがフォローやスキが少し増えていて、おそらくバベルブーストなのかなと思っていますが、記事をお読みいただいている方ありがとうございます!
まだまだアークナイツは盛り上がっていくと思いますし、私自身も変わらず楽しんでいるので、また余裕があるときに続きを書こうと思います。

しぐれ子でした。ではまた!

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