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【あらすじで読むアークナイツ】メインストーリー2章「相思相殺」①

大陸版の情報に日々情緒を破壊されているところにアニメも10月から……と来て、もはや感情というものがわからなくなってきました。甲斐田ゆきドクターめちゃめちゃありがてえ。ありがとうございます。
あと体調崩してたりしました。季節の変わり目だね。

今日からようやく2章に入っていきます。もう確実に10章には間に合わないですね! さもありなん。


舞台は龍門へ。チェンとの出会い


龍門(ろんめん)。テラの一国家である炎国(えんごく)にある大都市の名です。
2章の冒頭は夜、この龍門の入り口にある検疫所から始まり、そこでは鉱石病の検疫を行っているようです。

流れているアナウンスでは、未登録の感染者が見つかったら「近衛局」が捕縛するのでお知らせください、といった内容が報知されています。
ドクターを伴うアーミヤはこれに対し「聞いていた通り」とこぼしつつ、ロドスを待っていたある人物に挨拶をしました。

彼女はチェン。龍門の近衛局という警察組織の偉い人で、かなり厳格な人のようです。
ロドスは龍門近辺でレユニオンと遭遇したため、面会予定時間よりも到着が少々遅れてしまいました。
彼女はその遅刻に言及しつつも事情は理解しているということで、説明しようとするアーミヤの言葉を遮り、単刀直入に本題へ切り込もうとします。

そのとき、チェンの部下である近衛局隊員が割り込み、彼らの指示に従わない感染者が現れたと報告しました。感染者は複数おり、近衛局の捕縛行為に抗議しているようですが、チェンは慣れた様子で対応します。

部下たちに指示を終えた彼女は、龍門へ来たロドス一行に対し、アーミヤとドクターのみ同行するよう言いました。
残りの人員は警備隊の補佐とし、ロドスの戦力を測るつもりでもあるようです。

チェンに連れられ、アーミヤは龍門という都市の大きさに圧倒されつつ、ドクターと都市内部へ。
道中の話によると、チェンはロドスという組織をある程度評価しているが、チェルノボーグ事件後に生き残りの感染者が龍門へ流れ込んでいる様子は、あまり良く思っていない様子です。

龍門はチェルノボーグほど感染者を迫害していないにしろ、優しいというわけでもありません。
彼女自身が感染者をどう思っているかまでは読み取れませんが、何かしら思うところはありそうです。


龍門とロドスの「交渉」


三人は都市中枢の建物(推測。詳しい場所は不明)に辿り着き、そこでは龍門のトップであるウェイ長官と、先に到着していたケルシー(※1章までに名前のみ登場)が何やら会談をしていました。ドクターとアーミヤはしばしその部屋の外で待たされてから、チェンの許可を得て入ります。

……ケルシー先生!
2-2戦闘前:アーミヤ
――アーミヤ……
……それに、[プレイヤーの名前]か。
君も来ていたとは。
2-2戦闘前:ケルシー

多くのオペレーターに先生と呼ばれ、優れた医師でもある彼女ですが、性格はクールな感じです。そしてドクターに対しては、何かさらに冷たい雰囲気がありそうですね。

さておき。アーミヤはこの会談を「交渉」と言いましたが、先のチェンの話も含めると、レユニオンや感染者に対する龍門の防衛に関し、ロドスが協力を申し出ようとしているようです。

チェンは近衛局の代表として、ケルシーの話に割り込みます。

当然ながら、龍門防衛に関することは、ロドスよりも我々近衛局のほうがよく知っている。ゆえに、レユニオンの侵入、潜伏についても対策はすでに済ませてある。
単に、そうした機密情報をロドスに共有する義務はないというだけの話だ。
2-2戦闘前:チェン

先ほどのアーミヤはチェンに対して押されがちでしたが、ケルシーは怯むことなく交渉を続けます。ロドスはチェルノボーグですでにレユニオンと交戦しており、彼女はその経験を交渉材料として使おうとしているようです。

ウェイ長官はケルシーに、レユニオンへの対応策を持っているのかと聞きますが、彼女は正直に答えます。交戦経験があるだけで、対応策を持っているとまでは言い難いと。
龍門側の二人は、やはりロドスを信用することはできないという姿勢を見せます。特にチェンは、感染者組織であるロドスを、と強調しました。

そんなチェンに対し、ケルシーは痛烈に反論します。

――チェンさんが龍門の安全よりも、感染者を盲目的に処罰することのほうが重要だとお考えなのであれば……
この龍門の法に従い、私を捕縛していただいても構いません。そうなれば、都市がレユニオンに焼き尽くされる様を、牢獄から眺めて嘆くとしましょう。
――つまり、最早選択の余地はないということです。
2-2戦闘前:ケルシー

二人の間に険悪な空気が流れますが、ウェイは部下であるチェンを諫めました。

うむ。……さて、すまなかったね。ロドスの諸君。
ときに、ふと思い出したのだが……こんな言葉があってな。曰く――
「背を預く者に求むるべきはただ一つ」――
「信に足るだけの武勇なり」。
2-2戦闘前:ウェイ

彼はいわゆる「やり手」の政治家で、炎国の一都市である龍門を、テラ有数の一大都市に仕立て上げた人として有名です。ロドスが信用に足る組織かどうか、冷静かつ慎重に見極めようとしているようです。

話は続きます。ロドスが龍門周辺のレユニオン掃討任務に参加した結果から、チェンもその実力については認めています。その上で、龍門防衛に関しては近衛局のみで対応可能であるとウェイに進言しました。
ウェイは彼女の意見を受け、かつロドスが提供するであろう多くの可能性を考慮していながら、やはり協力を受け入れるのは難しそうです。

ケルシーは、真に龍門の防衛を考えるのであれば「防衛」だけでは不十分であると答え、アーミヤに水を向けました。

彼女はケルシーと違い、チェルノボーグ事件――チェルノボーグが一夜にして陥落した現場に居合わせています。彼女はそこで起こったこと、天災やレユニオンについて話しました。

途中、チェンはレユニオンのリーダーの名を聞き、いかにも意味ありげな反応をしますが、理由についてはここでは何もわかりません。ちなみに、ウェイはさしたる反応を見せませんでした。

アーミヤの語るところによれば、天災に見舞われたチェルノボーグはウルサス帝国の統治下から外れました。そしてレユニオンは勢力拡大のため、龍門に目をつけたということのようです。
チェルノボーグを失ったウルサスの動向も気にしつつ、必要なのはレユニオンへの積極的な対処である。アーミヤの話を受けて、ウェイは最終的に交渉をまとめます。

ロドスとの契約はするが、二つの条件をつける。
一つ目は、近衛局と協力して龍門におけるレユニオンの脅威を排除し、龍門市内への感染者の侵入状況は必ず共有すること。
二つ目は、この協力体制による初任務を終えた後に伝える――とウェイは言いますが、ケルシーが食い下がります。彼は、レユニオンによりロドスの予想を上回る損害が与えられた場合、「近衛局に協力し、適切な対処を行い、事後処理にも当たる」こと、と答えました。

チェンほど刺々しい空気でないにしろ、ウェイのロドスに対する姿勢も決して柔らかいものではありません。これを聞いたケルシーは、再びアーミヤに発言を促します。

ウェイ長官、契約書に追加していただきたい条項があるのですが……
「条文の解釈は、両者間での協議のもとで決定すること」――この内容でいかがでしょうか?
2-2戦闘後:アーミヤ

ウェイは彼女の言葉を受け入れ、意見を聞かれたチェンも異存はないと答えます。
晴れて龍門とロドスの協力体制が出来ましたが、ウェイは最後にひとつ釘を刺しました。いくら契約があっても、感染者が市内で自由に行動すれば市民の恐慌を煽る可能性があり、任務の際は近衛局の指示に従ってほしいと。

会談を終え、建物を出たドクター、ケルシー、アーミヤの三人。ようやく身内だけの空間になり、アーミヤはウェイの印象について話します。
一企業の責任者である彼女は、今後もこうした場面に対処できるようになる必要があります。ケルシーは彼女の様子に、先ほどの会談については良い働きだった、と評価しました。

そして、その視線はドクターへ向きます。記憶のないドクターは、もちろん彼女には初対面です。軽く挨拶をするドクター。

……ふっ。
願わくば、これまでの犠牲が……報われてくれると良いのだが。
ともあれ、よく戻ったな、Dr.[プレイヤーの名前]。
君の帰還を歓迎しよう。
2-2戦闘後:ケルシー


スラムの感染者


時間と場所は変わり、昼の龍門スラム街。感染者の子どもたちが何かに追われています。
白い髪にくま耳の少女は、子どもたちに手作りのお守りを渡すと、自分は先に行くからと、隠れているように言いました。子どもたちは彼女を「ミーシャお姉ちゃん」と呼び、親しげな様子です。

視点が移り、とある暴徒が複数人、彼ら——感染者を探しています。逃げ遅れたのか見つかったのか、子どもがひとり捕まってしまいました。
子どもは、「龍のお姉ちゃん」、それから先ほどの「ミーシャお姉ちゃん」に助けを求めます。

その場面に「調査対象」を探すため龍門市街を歩いていたアーミヤが居あわせ、暴徒をアーツで脅して撃退しました。

暴徒が恐怖から吐いた「化け物」という言葉をやや気にしながらも、彼女は子どもに優しく声をかけます。
子どもは臆することなく、彼女を「ウサギのお姉ちゃん」と呼ぶと、礼を告げておそらく仲間の元へ戻って行きました。
そこに、フランカというロドスのオペレーターが現れます。

彼女は感染者ですが元々ロドス職員ではなく、BSW(ブラック・スチール・ワールドワイド)という傭兵会社との業務提携のためそちらから派遣され、駐在オペレーターとして働いています。
ゲーム的には星5前衛オペレーターとしてプレイアブルになっています。

アーミヤは彼女に、「未登録の感染者」と見られるウルサス族(熊)の少女についての情報を共有しました。アーミヤは龍門の地形に迷いつつも、少女がスラム街の奥へ向かうのを見ていたようです。続けて彼女に付近のオペレーターを集めるよう指示しつつ、周囲の状況をざっと確認します。

スラム街を進むにつれ、周囲は市民だけでなく、犯罪者や難民も現れるようになっているようです。
文字通りのスラム街ですね。

そこにもう一人、リスカムというオペレーターが会話に割り込みました。
彼女は星5重装オペレーターで、フランカと同じBSWから来た人ですが、感染者ではありません。フランカとはBSWに居た頃からの相棒であり、どちらかというと喧嘩するほど仲が良い系の関係です。

ともあれ、彼女はまさに、近衛局——チェンからの通信を受けているところでした。その途中でアーミヤに報告した内容は、白い髪で身長は145cm、ウルサス族のミーシャという少女を捜索してほしい、というものです。この時点ではプレイヤーにしかわかりませんが、例の少女ですね。
アーミヤは唐突な指示に疑問を覚え、チェンと直接話をするため通信機を借りますが、目的は聞かされないまま通信を切られてしまいます。

リスカムは続けてアーミヤに報告しますが、別の重装オペレーターからの連絡によると、ロドスに対し攻撃的な感染者がいるとのことでした。
アーミヤは少し悲しげに反応しつつ、リスカムに作戦指示を伝えます。


アーミヤとミーシャ


子どもたちより「先に行った」ミーシャは、ある無人の建物に身を隠していました。子どもたちの無事を祈りつつも、周囲を警戒しています。そこにアーミヤが現れます。

アーミヤは彼女が「ミーシャ」であることを確認すると、横に携えたフランカとリスカムを紹介します。そして、自分たちがロドス・アイランド製薬という組織であることを説明しました。

アーミヤは、彼女の力になりたいと伝えます。自分を捕まえにきたのだろう、龍門で感染者を助けたいなどと言う人間がいるわけがない、と警戒するミーシャに、自身も感染者であることを明かしました。

!  その手……
まさか、あなたも……
感染者、なの……?
2-3戦闘後:ミーシャ
はい。あなたと同じ、感染者です。
2-3戦闘後:アーミヤ

手首から手の甲にかけて、アーミヤの肌には源石結晶が露出しています。
普段の立ち絵イラストをよく見ると右手の甲にそれらしいものが覗いており、公式漫画のロドスキッチン1話では、左手の源石結晶を見せているシーンがあります。作画ミスでなければ両手首の同じ位置に、同じような結晶が出ていると思われますね。

ともかく、アーミヤはスラム街で見た感染者の子どもたちの話をし、ミーシャの存在が彼らを危険に晒すかもしれない、という可能性も伝えます。
実際に彼らを狙う暴徒たちを追い払ってきたことも。

理由はミーシャ自身にも、アーミヤにもわからないようですが、彼女は明確に追われています。彼女が今いる場所から離れることで、子どもたちを守ることにも繋がる。
アーミヤの真摯な説得を受け、ミーシャはロドス一行についていくことを決めます。どちらにしても選択肢はない……そんな諦めにも似た答えではありましたが。


今日はここまで(2-3)。2章は舞台が変わって登場人物が増えたり、政治も関わってきたりで色々難しくなってくる気がします。
ケルシーの毒舌が面白かったですね。アニメだと交渉のくだりは地味になりそうな感じですが、どう作ってくれるのか。

次はもう少し早く書けたらと思います。

しぐれ子でした。ではまた!

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