気持ちを想像すること
「昨日行った大型雑貨店の売り場であっとことなんだけどね」
今朝、美容室でオーナーが話をはじめた。
オーナーは知り合いの昇格祝いにボールペンをプレゼントするために仕事を終えた後その店に向かった。ペンのコーナーまで案内してもらい店員にボールペンが入っているケースを開けてもらった。
実際のボールペンを手に取りデザインや書き心地やペンの滑りなどを確認していたが、こちらからする質問に「あー、ちょっとわかりません」とか、何度質問しても早く接客を終えて帰りたいという雰囲気を醸し出した対応をされたとのこと。
オーナーいわく「わからないのはいいけど、『せめてあなたが知っている限りの情報で接客して』と言いたかったですよ」と。そして、自分の店でもそんなことが起きていないか注意しなきゃと思ったと話していた。
その話を聞いて、その従業員は相手の気持ちをイメージする力が足りていなかったんだろうなと感じた。「この時間に来店してどうしてこの人は一生懸命ボールペンを探しているのだろう」と一瞬でも理由を想像できていたらオーナーに悪い残念なイメージを与えることはなかったのではないか。
お店の先輩やマネージャーがそういう指導をしていないかもしれないけれど。いずれにせよ、その従業員の少ない時間の接客(接客にもなっていないが)でオーナーのその店に対するブランドイメージが数%落ちたのはまちがいない。
午後にはジュンク堂で開催されたイベント「人権を考える」スペシャルトークショーに参加。一部は竹内清文さんによるLGBTについての講演会「周りと違っても大丈夫! 」
初めて聞く事実ばかりで驚きの連続だったが、日本では性的マイノリティいわゆるLGBTが7%超いるということやLGBTの高校生の3割が自傷行為をしているというデータがあるとうこと。多様性に対する理解不足によるいじめが原因のひとつではないかと感じた。
竹内さんは小学校から高校まですでに200校弱で講演をしているようだが、もっと広く知ってもらうべきだと感じた。約6割がいじめにあっているとも。2年前からピンクドットというイベントにも参加しているがまだまだ知識が足りない。
いじめも相手に対するイメージの欠如が引き起こしている。LGBTの方は「自分が異性を好きという気持ちと同じように同姓を愛しているんだ」という想像ができれば理解できる。
たとえば、本や映画が好きとかスポーツが好きとかいろんなジャンルを好きになるということは許されていて、恋愛の対象だけは異性じゃないとだめだと好きな対象を固定されるおかしいのではないか。わたしたちに常識というなんらかの呪縛がかかっているのだろう。
偉そうに書いているけど、自分も身近な人の気持ちをもっと想像して接していこうと思ったし反省もした。そして、もっと世界を知る努力をしなきゃと思った。
おわり
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