20200204お寺

誰のための祈り

この時期に書くのもあれだが今年も初詣に行った。今年は家族のイベントもあるので、そのことやみんなの健康、チームメンバーの健康と活躍をお祈りした。

あるイベントの登壇者からチベットに行った時の話を聞いた。チベットではやたら地元の人がお祈りをしているので「何を祈っているのですか?」と聞いてみたら「全ての生き物と自然のために祈っている」と答えたという。

なるほど。初詣している日本人にインタビューしてそういう回答をする人がどれだけいるのだろうか。と、思った。わたしも含めて。自分や自分の身内以外の幸せをどれくらいの日本人が祈っているのだろうか。

日本では神に祈るのは初詣だけという人も多いと思う。もしくは受験や大きな願いごと(恋人欲しいとか子ども欲しいとか長生きしたいとか)があるときに神社に行ってお祈りする。よく考えると自分勝手ではないか。というか自分のことだけ幸せになればいいと考えているのか。

いやそうではない。と、信じたい。

でも毎年見る初詣に並んでいる人びと全員が、もし「自分と自分の家族だけは幸せにして欲しい」とだけ願っていると想像するとちょっとゾッとする。まぁ、わたしのことも含めて。

チベットの話を聞いて「もっと自分より外に意識を向けてみよう」と思った。もっと自分以外の人や生き物や自然のことを考えて生きてみようと。でも具体的にどういう行動をしたらいいのだろう。

さすがに毎日他者のために祈りを捧げることは現実的ではない。でも、まずは他者へ意識を向けて他者のことを想像することからはじめてみたいと思う。今この瞬間から。

おわり

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