22.04.23の記録「贈り物センス」

私は、贈り物センスが抜群に無い。その残念な性質について、京成百貨店にて真正面から向き合っていた。昔から友だちの誕生日プレゼント、手土産、旅行のお土産など全ての贈り物のセンスがなく、センスのあるお土産を貰うたびに(センス、あってすごいなぁ〜……)と羨ましく感じてきたものである。ただセンスがないからと言って、ありきたりな物にはしたくない。その結果、誠にセンスがないことになる。せめて普遍的なものにしておけば良いものを、尖ってしまうのだ。
今回は親友の出産祝いを探しに来ていたのだけれど、何が良いかさっぱり分からない。サイズが合わないと使いづらいもの、親友が自分の好みで選びたいだろうなものは外すとして、金券は使い道が選べ良いけれど親友に渡すものとして味気なさすぎるのでは……?と、どんどん深みにハマっていく。えぇい、埒が明かない!まずは同封するメッセージカードを先に買おう!このカードを選ぶのにも1時間くらい費やした。かわいくて程よくてセンスがあるように見えるものを……。店内をウロウロし尽くし、センスが良いだなんて見栄を張る自分が馬鹿らしくなってきた。悟りを開いた。きっと相手もどうでも良いだろう。大切なのはハートや(左胸を叩く)……と最終的には自分が可愛いと思ったメッセージカードを購入し、プレゼントもシンプルで使い勝手があるようなものにした。
帰宅してInstagramを開いたら、親友がおそらく他の友だちに貰ったのであろう、とってもセンスのありかわいい贈り物をストーリーにあげていた。(センス、あるなぁ〜〜〜!)と私は心の中で絶叫した。贈り物センス煩悩は、結構しぶとい。

茨城県水戸市内で活動する演劇ユニットこれっきりに所属し演劇をしています。