22.07.25の記録「バ・カルディ」

親友の新築祝を求め、イオンに来た。誰かへの贈り物センスが壊滅的であることを自覚している私だが、今回は無難に、来客用のコップ(これは私が、たくさんの来客があったときに同じ形のコップを出したいと思うタイプの人間の為、必要であると感じて)を贈ろうと決め、それを探しにやってきた。のだが、全く無い。6個以上入っているグラスセットのような物が全く見当たらない。リサイクルショップに行けば、恐らく趣味に合わなかったのであろう、綺麗に箱に収まっている未使用のコップたちをたくさん拝めるというのに、イオンではそれが無かった。どうしようかな……とウロウロし、見つけたのがカルディである。数日ぶりだ。そうだ、カルディで予算分の買い物をして、それを箱に詰めて渡そう。名案のような気がした。意気揚々と店に入り、これだと思った物を籠に入れる。食べたことがある物から、これとこれは美味しかった……と籠に入れていくうちに、自分の贈り物センスが壊滅的であることを思い出す。果たして、これで良いのだろうか……。少し立ち止まってしまったが、ま、いいか。カルディ、なんでも美味しいし。深く考えることはやめ、私の記憶と直感とで予算分を籠に入れ、レジに並んだ。バ・カルディ。カルディを馬鹿正直に信じること。カルディで馬鹿みたいに買うこと。とても良い単語だ。予算には収まったが個数をたくさん買い過ぎてちょうどよい箱が見つからず、結局カルディのエコバッグ(大)に詰めて渡すことにした。箱に詰め、包装紙で包み、のしをつけて贈り物にするのをイメージしていたのに、爆買いしてきた買い物をそのまま渡すみたいになってしまった。バ・カルディ。

茨城県水戸市内で活動する演劇ユニットこれっきりに所属し演劇をしています。