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寮のある学校について

「ボーディングスクールラッシュの日本」という記事をたまたま発見して興味深く拝読しました。私も高校を卒業して大学に入学するまでの1年間の中の半年間、【駿台中山寮】というところで、大学入学という共通の目的を持った仲間と寝食(当時は4人部屋)を共にした経験者として寮生活を強くオススメします。そこで、自分なりに知っている国内での寮情報についてお伝えしたいと思います。

◎寮生活のメリット
 次のセクションでも紹介する、全寮協のページに寮生活についての記載がございましたので、抜粋してご紹介したいと思います。
 (⇒は私の補足コメントです)
(保護者の方向け)
◆親の転勤や長期出張時の心配がなくなります。
 ⇒海外駐在や転勤が多い方にもオススメ
◆過干渉をしていることに気づかず、子供の自立を阻害している親子関係が改善されます。                           
◆社会に出てから必要な(しかし、今の若者に欠けがちな)たくましく柔軟な人間関係力・コミュニケーション力が身につきます。(寮生活経験者の評価が高い理由がここにあります)
 ⇒就職活動の面接で、確かにこの手の話題は人事の方の反応は良い
◆深く広い友人関係を築くことができます。(一生の財産になるでしょう)
 ⇒まさに、一生の友
(メリット1)
【生涯をつきあえる友人、師にめぐり合える】
 寮制教育が持つ優れた特性は、自立心を育てる上で極めて有効であるばかりか、協調性や人間関係力、創造力を、その生活全般を通して自然に培っていくことができる点にあります。もちろん、そこには想像を超える手間やケアが必要となるのですが、机上の教育だけでは絶対に不可能な、心と潜在能力を醸成する上において、実に様々な成果を認めることができます。
(メリット2)
【小さなグローバル社会を体験できる】
 寮の中では、同質の人間関係ばかりではなく、異質の人間とも必然的につきあわなければ生活していけません。このような人間関係は、社会そのものであり、それを中学・高校時代に経験することは、人生にとって貴重な体験になります。知識は机の上で身につきますが、知恵は、人間と人間の関係の中でしか、身につけられません。寮生活は、小さなグローバル社会体験ともいえるでしょう。

そこで、日本で寮のある学校を探す方法を紹介します。

1.全国私立寮制学校協議会(全寮協)
 北海道から沖縄まで寮を持っている学校が加盟している協議会。在校生全員が寮に入る学校もあれば、寮はあるが自宅から通学している生徒がいる学校もあります。毎年11月頃に東京、横浜、名古屋、関西の4箇所で寮のある学校が集まって合同説明会があります。寮のある学校を一度に検討するにはオススメのイベント。

2.しまね留学
 島根県は寮を持っている公立高校の数がなんと日本一だそうで、ここ最近は全国から毎年200名程度の学生が県外からしまね留学をしているそうです。高校3年間を島根で過ごす。また、高校2年間の1年間だけ留学する制度もあるようです。東京で行われる進学フェアにもしまね留学のブースが出ており、多くの親子が熱心に話を聞いていました。
その他の都道府県の公立高校でも寮のある学校はあり、東京でも大島、小笠原、神津島の高校には寮があるようです。

3.高等専門学校(高専)
 5年間の一貫教育を行う高専。全国にある51校の国立高専と3校の私立高専には寮があるようです。高専は5年間という長期間の学びになりますので、寮の見学や食事など生活面の事前チェックも入念に。
ちなみに、私立の国際高専の寮には、天然温泉(学生は入り放題)、トレーニングマシンルーム、ボルダリングスタジオもあり、3Dプリンターなども自由に使うことができる。
※高専についてはこちらの記事もご覧下さい

その他、ウィキペディアでみると、スポーツなど部活をやっている方だけが寮に入れる学校含めて、中学で153(2010年時点)、高校で422(2009年時点)とかなりの学校が寮を持っているようです。
寮がある日本の中学校・高等学校の一覧


寮生活でしか体験できない素晴らしいものがあります。一考の価値あり!



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