第1回STEAM研究会レポート
前回、7月25日(日)に開催されたSTEAM研究会のワークショップについて取り上げました。どうでしたか?
今回は、ワークショップも含めて研究会全体をおさらいしていこうと思います!
改めてプログラムのおさらい~
プログラム3.~7.について、1つ1つ見ていきましょう!
3.開幕セレモニー講演
大阪教育大学教授・同大学キャリア支援センターのセンター長、手取義宏先生に、これから求められる”子ども中心の教育”についてお話いただきました。
大きく教育内容の革新と教育方法の革新の2点について。
学習指導要領が新しくなり、教科の枠組みを超えた教育活動・学習内容が、そしてICT機器という新しい学習ツールが教育現場には流れ込んできています。
しかし学校の学びは、そんな21世紀型の学びとは程遠く、何とかしないと…と現場教員、大学教員共に危機感と義務感を持っています。
どうしたら教科の枠組みを超え、創造的に物事を捉える力を育てることができるのか…
そのキーワードになるのが、子どもたちの「やりたい!」、そうワクワク
脳科学でいうところの、ドーパミンの分泌によるやりたい感、”失敗してもいい、やってみよう”という安心の場が生み出す感情です。
同時に、学びのスタイルも、学校に”閉ざされたもの”から、地域・企業など社会に”開かれたもの”に、「共に学び合う場」へと変化していかなくてはなりません。
STEAM教育はそんな教育の考え方のベースとなるもの。大きな期待がかかります。
4.「”STEAM”な視点を持つ、ということ」
石川専務による”どういう風にワクワクを作っていくか”を中心とした、今回の研究会の主旨説明です。
まずは、STEAMのA:Art の整理について
このArtは芸術の意味のアートとも、一般教養と訳されるリベラルアーツともいわれます。けど一般教養とすると少し違和感が…?
ただ、目指している”おもしろい” ”やってみよう” ”ワクワクする”が厄介
ここで参加者に
「何か夢中になっていることありますか?」「それはなぜ?」
と投げかけます。すると、「なぜ?」に対して
「…なんでだろう?」
と返ってきます。そう、夢中なことに理由も根拠もないんです!!
教材:スイングバイの具体的な広がりについてもここで説明!
なによりも、大人がワクワクしていることが大事!
大人のマインドセットは子どもたちに大きく影響します
大人がワクワクしたことを、子どもに提供していく
どうやったら子どもがワクワクできるか、大人もワクワクしながら考える
そんなことから始めていってはどうでしょうか…?
5.アイスブレイク
ワークショップに入る前にグループのメンバーの交流を図るためにアイスブレイクをしました
ゲームは、ネバー&エバー 詳細はこちら↓
ゲームの説明から、グループを盛り上げるところまで、バッハが大活躍!
グループによっては、ゲームをするまでの自己紹介ですでに盛り上がったようですが、このアイスブレイクがあったからこそ、次のワークショップでたくさん広がったみたいですね!
タマちゃんなら、経験したことないこと何を言えたんだろう…
「私は魚を捌いたことがありません」とかかな?
捌いたことある人は、画面の前でひっそりと指をあげてくださいね…
6.”えんぴつ”についてつなげる・広げるWS
詳しくは前回の記事をご覧ください!
運営メンバーと参加者が一緒になって、ワクワクしている場面たくさんでしたよ~
7.各グループからの提案・まとめ
各グループからの提案が終わってから、大阪教育大学の手取義宏先生より講評いただきました。
極論今の学校教育は、
サラリーマンを育てる教育、いい消費者を育てる教育
になっていて
社会を創っていくであったり、新しいものを創り出す人を育てる
ものになってはいない、とのこと
社会を創っていく、そして社会をリードしていく
そんな子どもを育てるには、アントレプレナーシップ教育(起業家・企業家教育)やSTEAM教育の考え方は、子どもたちの新しい可能性を開いていくものになっていきます
また、現職教員のクリエイターズメンバーからは、
学校の教員だけでは限りがあって、いろいろなことを考えている学生や企業人の考え方が刺激になる
という感想も出てきました
全体を通して…
当日の参加者の皆さんのワーク中の様子からも、事後アンケートからも、一人ひとりがワクワクしながらこの研究会に向かっていたことが分かりました
今回ワークショップで出たアイディアを、次はどのように教材化なり現場の先生の役に立つようにしていくか、より子どものワクワクに近づけていくか、それをいろんな人と考えてみたいと強く思っています
そのためにもSTEAMクリエイターズは一緒に活動を盛り上げていくメンバーを随時募集中!以下からお待ちしております。
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