【アメリカ駐在】小6で英検準一級を取得した息子のマイペースな道のり
こんにちは、EDUBALアンバサダー小川のぞみです。私には3歳差で帰国高校受験を経験した第一子長女と、帰国中学受験を経験した第二子長男がいます。
シリコンバレーにあるエレメンタリースクールを卒業し、帰国後に中学受験を見据えながら、英検準一級取得を目指した息子。娘バージョンに続き、今回の息子バージョンの取得への道もご参考になれば幸いです。
「英語専門の日系現地塾」と「英検講座担当の日系受験塾」で先生に言われたことは……
在米2年目(4thあたり)だったでしょうか。息子に帰国生受験枠で中学受験をする道と、近所の公立中学に行き高校受験をする道ーーこの2つがあるという説明をしました。
息子は「どちらにせよ、受験がある」「中学受験はハイレベルな戦いになるが、受験科目は少ない」ことを考慮し、中学受験を選択すると言いました(笑)。
そうと決まれば、英検を持っていた方が良いし、日系の受験塾での勉強が必要! ということで各塾に体験や面談に行きました。
まず、英語専門の日系現地塾で息子に関して言われたのは、娘と同様に「準一級ともなると現地校に通っていても、早い子で3年から4年以上かかる(=今からでは無理というニュアンス)」でした。やはり日常会話とも違いますし、現地校の英語の内容とも異なりますし、「英検は特殊なのだな。英検用の英語の勉強が必要なのだな」と思った記憶があります。
しかし小5の秋(5thの秋)のときに、英検準一級講座担当の日系受験塾の先生に言われたのは、「小学生の弟くんは案外、来年1月の準一級の1次試験を突破するかもしれません。正答率がなかなか良いです。中学生の上の子より小学生の下の子が先に合格するケースは、あるあるなんですよ」というものでした。
そのとき小2で渡米した息子は、在米2年半超えあたりでした。しかし英語に触れている期間というよりは、あんなおこちゃまが大人の話題を英語で理解し解けるのだろうか? という疑問を持った記憶があります。
中受には英検よりも受験算数や国語のほうが大事と思い始めるも……
現地校に加え、日系受験塾では英語、算数、国語の3教科を勉強しながら、英検準一級講座も受けていた息子。こう書くと忙しくて頑張り屋さんの印象になりますが、上手に(?)手を抜く子でしたのでヘラヘラとこなしている感じでした。
例えば、現地校の宿題をやっていなかったり、遅れて出したり。塾の宿題もあやしかったため、ましてや復習なんて(もちろん英検準一級講座も)、というレベル……。健全な「ザ・小学生男子」でした(笑)。
ですので、こなしていると言えるかは分かりませんが(苦笑)、英検の級よりも当日の英国数(もしくは英数)試験で合否が出る学校が志望校に多かったので、算数に力を入れるのが吉という認識もあり、英検命ではありませんでした。
そして日系塾の先生の予想に反して、といいますか、案の定、英検準一級に一発合格とはなりませんでした。姉が同じ試験で意外にも一発合格したため、ショックは受けていそうでしたが、次こそはと挑んだ2回目も不合格という結果に。
「頼むよ~、サンノゼからロサンゼルスは結構遠いし泊りがけなのに~。次は帰国後になるから日本で受けるんだよ~」などと、うらみつらみ(?)は言いながらも親はのんきな雰囲気だったため、プレッシャーなどは感じていなさそうでした(それが良くなかったのかもしれません? 笑)。
一発合格の娘とは勉強への態度が180度ほど違っていましたが、「それぞれの個性があるので仕方がない」「この子はこの子でいつかやるだろう」と信じていました。しかし帰国が迫っていましたので、「小6の夏までには取得してほしかったな~、受験勉強あるし~」も私の本音でした(笑)。
息子が3度目の正直で英検準一級を取得! 最終兵器もご紹介
過去問の復習を欠かさなかった姉と同じようにやり切るんだと諭しましたが、「やった問題をまたやるなんて! 復習キライ」「単語帳を作るとか無理! 書くのキライ」とでもいうような手を抜いた勉強態度でしたので……紙が嫌ならばと電子辞書を与えることにしました。
帰国後の受験塾の先生(英語担当)のアドバイスでしたが、これが息子にヒット! ゲーム感覚でポチポチとボキャブラリーを暗記できたようで、3度目の正直で小6の秋に準一級に合格しました。ゲーム機のようにいじって勉強時間を増やしたおかげかもしれません。
きょうだいがいると比べるつもりはなくても、「上の子はこんなケース、下の子はこんなパターン」と自然と見えてくるものがあります。しかし当たり前ですが別の人間ですので、それぞれの個性、それぞれの頑張りが英検という一つのことを通しても感じられたのは面白いものでした。
私が最近思っていることに、「きょうだいを同じように育てよう、平等に接しようと意識するのではなく、個性により親は対応を変えるのが子どもにとって良いかもしれない」ということがあります。みなさんはどのように、勉強のことをはじめ、日々子育てされていますか? ぜひお話をうかがってみたいものです!
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