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#1【テレ東ドラマシナリオ】パスワードが間違っています

僭越ながら、自分の投稿したテーマで。

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2020年1月6日

*イタリアンバルで
4人「「「「かんぱーい」」」」
ミワ「いやー、サキが結婚とはねー」
レイ「本当それ」
ナナ「サキだけは仲間だと思ってた!!!」
サキ「ごめんって笑」
ナナ「だってーミワとレイは結婚早かったから、サキと私で『一緒に老人ホーム入ろうね〜』って言ってたのに、私1人で入ることになっちゃうじゃん!!!」
レイ「トシキさんに出会ってから、一瞬だったよね」
ミワ「そう、あっという間だった」
サキ「えーそうかな〜?」
ナナ「そうだよ!!!!!」
3人(笑う)

ナナ「大学生の時のサキはすーーっごい奥手で、彼氏もいなかったのに、あんないい人捕まえるなんて」
ミワ「トシキさん本当優しそうだよね」
レイ「いいパパになりそう」
ナナ「めっちゃわかる」
サキ「えーそうだといいな」

女子会も終盤に差し掛かる

レイ(ミワに向かって)「ねぇ、結婚前さSNSってどうした?」
ミワ「え、もちろんやばそうなのは消した笑」
ナナ「え!?どういうこと!?」
レイ「万が一があったらやばいから、元彼と行った場所の投稿とかは消したってこと!」
ミワ「私もそれやった〜 どこで誰が見てるかわからないし」
レイ「だよねー結婚前の通過儀礼ってやつ?Twitterもインスタも全部チェックした」
サキ「そうなんだ」
ナナ「けど、サキはトシキさんが初めての彼氏だし、大丈夫じゃない?」
サキ「そうだね、私は大丈夫かな」
レイ「そうだった、純愛だわ〜」
ミワ「素敵だよね〜」

お店を出て解散、サキ帰宅する。

*サキ自宅で

ノートPCを起動、ミクシィを検索してログイン画面へ。
メールアドレスとパスワードの入力画面。

サキ「メールアドレス」
「メールアドレス・・・」
「10年前のメールアドレス・・・」
「んー」「んー」「んー」「あっ」

引き出しを開けて何かを探す

サキ「あった」

ガラケーを手に取る
ガラケーには半分がかけたペアになるハートのストラップが付いている。
電源を入れる
画面が起動

サキ「よかった」

電源がついたことに安堵
メールボックスから自分のアドレスを確認。
メールアドレスをメモする。
メール画面を閉じようとしたら「haru」のフォルダを発見。
フォルダに入る。
メールが Re:Re:Re・・と何往復もしているのがわかる。
最後のメールは2010年2月10日
サキ少し困惑した顔でメールを開く

haruから      ”公園のいつもの場所で待ってる。”

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2008年10月6日

*サキ回想(高校1年生)、公園で

サキ、ベンチに座っている
ハルトが遅れてやってくる

ハルト「ごめんお待たせ」
サキ「ううん。中間テストどうだった?」
ハルト「え?実力は出し切ったよ」
サキ「ダメだったってことか」
ハルト「おい笑 」

ハルト、鞄からCDを取り出す

ハルト「はい、これ」
サキ「何これ?」
ハルト「サキが好きって言ってたバンドの・・・」
サキ「え!ほんとだ!どうしたのこれ?」
ハルト「たまたまCDショップで見かけて、サキが好きって言ってたやつだって思って」
サキ「覚えてたんだ、嬉しい」
ハルト「あげないからな!貸すだけだから!俺も聴きたいから」
サキ「わかってるって笑」
ハルト「大学生になったらさ、ZeppTokyoとか行ってみたいよな」
サキ「あと下北沢で古着屋とか行きたい」
ハルト「あーそれは外せないね」

サキ「あ、このCDの歌、この前 見に行った映画の歌だよ」
ハルト「あれめっちゃ泣いたわ」
サキ「ひくほど泣いてたよね」
ハルト「うるせぇよ、サキも泣いてただろ笑 
この歌のラストの『毎年1月28日になると君を思い出すんだ』のところで号泣した」
サキ「わかる」

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2020年1月6日

*サキ自宅で

サキ、ふと我に返り時計を見ると遅い時間になっていることに気づく。

サキ「明日にしよ」

CDラックにそのCDがまだ存在している。

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2020年1月7日

*翌日、会社終わりのレストランで

サキ、トシキとレストランで食事。
赤文字系レースのワンピース

トシキ「両家の顔合わせだけど、お店ここにしようと思うんだ。」

トシキ、サキにスマホの画面を見せる

サキ「え、すごくいいお店、こんな立派なところで うちの両親大丈夫かな・・・」
トシキ「大丈夫だよ。写真より全然カジュアルなところだから」
サキ「そっか。お店選んでくれてありがとう」

食事を進める

トシキ「そういえば、サキが好きなピアニストのコンサート今度あるんだって。一緒に行く?」
サキ「え、うん、嬉しい。ありがとう」

お店を出て トシキがサキを家に送る

トシキ「週末の式場見学楽しみだね。」
サキ「うん、楽しみ。なんか緊張してきたな・・・」
トシキ「まだ気が早いよ。笑」
サキ「そうだよね」
トシキ「じゃあ、週末に」
サキ「うん」
トシキ「おやすみ」
サキ「おやすみ」


*サキ、自宅にて

サキ、家に帰り、ワンピースをシワにならないようにハンガーにかける。
パソコンを起動する。
ミクシィブログのログイン画面を開く。

サキ「アドレスは昨日のやつを入力して・・・」
「パスワード・・・」
「パスワード・・・」
「パスワー・・・・!?」

「え」
「なんだっけ」
「やばい、何も思い浮かばない」
「一文字も出てこない」

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