能力の見える化のススメ~ある5つの能力のうち、2つの能力があれば仕事は上手くいく?~

2022年ももう終わりということで、今年の仕事について振り返ってみました。
今年は30歳になり、子供は1歳になり、個人事業主8年目→株式会社Kaku代表取締役社長1年目となった年でした。

出産と初めての育児に右往左往して仕事量が一気に下がった昨年とは正反対に
仕事量が爆増し、過去最高月収も何度か更新した1年でした。

そしてその仕事量というのは以下でまとめているのですが、
なんと、532ものコンテンツを世に送り出していたみたいです。

ちなみに昨年は402、一昨年は742でした。

私の仕事のメインは医療系コンテンツ(主にSEO記事)の制作です。
主に、医療機関の公式サイトに載せるコンテンツなどを制作しています。

キーワード分析、リサーチ(論文や治療ガイドラインの読み込みなど)、構成作成、医師との打ち合わせ、執筆、医師監修など…
1記事が完成するまでには多くの工程を踏む必要があります。

532という数字には、インタビューや取材に赴く記事も入っているので、
そのような記事は工数がさらに増えます。

…1人の人間がこなせる仕事量なの!?

と自分でも思うのですが、どうやらやっているみたいです(笑)


さて、私は日ごろから、自分の仕事が上手くいっている理由の一つは「仕事のスピード」だと考えています。
同じ質の仕事ができたとしても、スピードが速い方がお金になります。
同じ質ならスピードが速い人のほうが重宝されるので、仕事量も増えていきます。

そして、そんな風に考え始めてみると
仕事が上手くいくために必要な能力は、仕事のジャンルにかかわらず、5つに集約できるのではないかと思い至りました。
さらに、5つのうち2つ以上が平均値よりも高いか、1つでも突出したものがあれば仕事はうまくいくという結論に達しました。

仕事が上手くいくために必要な5つの能力

私が考える、仕事が上手くいくために必要な能力は以下の5つです。

  • 技術・質

  • カリスマ性・才能

  • スピード・キャパシティ

  • 持久力・継続力

  • 真面目さ・人柄

技術・質

実直に高品質なものをつくっていたり、他にはない技術を持っていたりすれば上手くいく可能性が高い、というのは間違いなさそうですよね。

カリスマ性・才能

芸能人やアーティストに必須の能力です。

カリスマ性や才能があっても、さすがに技術や質が低ければ上手くいかないのでは?と思うかもしれません。
が、歌や演技が上手くなくても輝き続けている芸能人もたくさんいますよね。

ただし、カリスマ性や才能だけで上手くいくには、優秀な参謀の存在が不可欠だと感じます。
そういった参謀を引き寄せられるほどのカリスマ性があるか、
またはそこまででない場合は、人柄がよいなどの別の能力を持ち合わせている必要がありそうです。

スピード・キャパシティ

こちらが、私の仕事が上手くいっている理由で、
仕事の速さが速かったり、こなせる量が多かったりする能力です。

どんなに高品質なものをつくっていても、どんなに特殊な技術を持っていても、それが誰かに届くまでに何十年もかかっていては、普通は仕事になりませんよね。(分野によってはそういうものもあると思いますが。)

たとえば、すごく才能があって、完成すれば傑作になること間違いなしの絵を描く画家がいたとして、
その画家が1枚の絵を描くのに80年かかったとしたらどうでしょうか。

死後に画家として評価されるかもしれませんが、生きている間に仕事で成功を収めるのは難しいですよね。

それからよく、売れてる芸能人を見て思うんです。
彼らって激務じゃないですか。
朝から晩まで次から次へと仕事が移り変わって、移動中にしか寝られない、なんて話も聞きます。
たとえ仕事が上手くいったとしても、こなせる量が期待値よりも低いと仕事はどんどん減っていってしまうでしょう。
芸能人に例えれば、最初は売れていたとしても、激務に耐えかねて体調を崩したり、仕事をセーブしてしまったりしたら、やっぱり勢いは衰えてしまうと思います。
逆に、売れ続けるためには、激務をこなせるキャパシティを持っている必要があると言えると思います。

そんなわけで、スピードやキャパシティって、結構重要な能力だと思うんですよね。

持久力・継続力

キャパシティとちょっとつながる能力でもありますが、簡単に言えば「続ける能力」ってことです。

どんなにいい曲を出しても、いい小説を発表しても、その1回だけなら一発屋で終わってしまいます。
ですので、上手くいくためにはやり続けることも重要だと思います。

真面目さ・人柄

これもかなり大事。
人間としての真面目さ、仕事に対する真面目さや、熱意、一生懸命さなども含まれます。
まとめると、「人からどのくらい信頼されるかどうか」と言い換えることもできるでしょう。

ここまでの4つの能力のどれか1つが平均以上だったとしても、この能力が平均以下なら絶対に上手くいかないでしょう。
逆に、他の能力が平均点でも、この能力が平均点以上なら上手くいく可能性は高いと思います。

たとえば営業職なんかだと、この能力が高いだけで上手くいくこともありそうですよね。

また、仕事はあまりできなくても、人柄がいいと応援したくなるし、ここぞというときに頼りにされることも多いでしょう。

5つのうち、2つの能力があれば仕事は上手くいく

さてここまで、私が考える、仕事が上手くいくために必要な能力を5つ挙げてみました。

  • 技術・質

  • カリスマ性・才能

  • スピード・キャパシティ

  • 持久力・継続力

  • 真面目さ・人柄

このうち、2つでも平均点以上の能力を持っていれば、仕事は上手くいく可能性が高いと思います。

たとえば私の能力はこんな感じ。(3を平均として評価しました)

技術・質 4
カリスマ性・才能 3
スピード・キャパシティ 5
持久力・継続力 5
真面目さ・人柄 3.5

平均以上の技術・質を、圧倒的なスピード・キャパシティと、持久力・継続力で支えているといえます。

技術・質は結構高いと自負しているのですが、村上春樹さんのような文筆家がいることを考えると絶対に5ではないので4としました。

カリスマ性・才能はほとんどありませんが、書くことに関してはややセンスがある気がするので、まあ普通ということで3としました。

スピード・キャパシティは文句なしの5。自分でも化け物だと思います。

そんな生活を7年以上続けているので、持久力・継続力も5でいいかなと。

人柄がいいとは全く言えませんが、それなりに真面目でちゃんとしているので3.5としました。

最も高いのは、スピード・キャパシティ持久力・継続力です。
そして、これ以外が全て1だったとしても、仕事が上手くいくケースは十分にあると思います。

スピード・キャパシティと持久力・継続力が5、それ以外が1のケース

たとえばパッと思い浮かんだのは激務のブラック企業。
仕事は大量に降ってくるので、質はともかくとして、とにかくこなしてこなしてこなしまくる。
それを継続できる。
これってかなりすごいことです。

逆に、スピード・キャパシティ持久力・継続力がどちらも1でも、
技術・質と、真面目さ・人柄の能力が高ければ上手くいきそうです。

技術・質と真面目さ・人柄の能力が5、それ以外が1

「あの人、仕事は時間がかかるけど、真面目できっちりやってくれるしミスがないよね」みたいに評価される人は結構多いのではないでしょうか。

このように、5つのうち、2つでも平均点以上の能力を持っていれば、仕事は上手くいく可能性が高いと思います。

自分の能力がどこで輝くのか見極めるのが大事

では、平均点以上の能力が2つ以上あれば必ず上手くいくのかというと、そうでもありません。

さきほどの、スピード・キャパシティ持久力・継続力のみが高く、それ以外は1のタイプは人としてかなりやばいですよね。
大して仕事はできず、人柄も悪いって、絶対職場にいてほしくないタイプ(笑)
なので、一般的な企業では上手くいかないでしょう。

もう1つの、
スピード・キャパシティ持久力・継続力がどちらも1でも、技術・質真面目さ・人柄の能力が高いタイプも、
スピードが求められる仕事はちょっと難しいです。

こんな風に、平均点以上の能力が2つ以上あっても、仕事選びを間違えたら何の意味もありません。

つまり、自分の能力がどこで最も輝くのかを見極め、適切な場所で生きていく工夫が必要だと思います。

自分の能力を見える化することは、リスクヘッジにもなる

自分の能力を見える化することで、自分の能力を活かせる場所を見つけて挑戦する、といった攻めの行動につながるのはもちろんですが、
自分の能力を見える化することは、守りにもつながると思っています。

たとえば私は、平均以上の技術・質を、圧倒的なスピード・キャパシティ持久力・継続力で支えています。
しかし、私のようなタイプでは、年齢とともにパフォーマンスが落ちるのは必至です。
年を取れば、今のようなスピード感は出なくなるでしょう。

実際に、目の酷使でひどい乱視と視力低下が起き、すでにパフォーマンスが落ち始めています。

スピード・キャパシティ持久力・継続力という能力が平均以下に落ちてしまったら、私には平均点より少し高い技術しか残っていません。
これでは仕事が上手くいくセオリーには当てはまらないので、いつかは上手くいかなくなるでしょう。

じゃあどうするかというと、
技術・質を高めていくしかないんですよね。
ゆっくりじっくりでも、あなたに書いてもらいたい、
と思ってもらえるくらいの質を担保できる人間になる必要がありそうです。真面目さ・人柄をもう少し高めるのも大事ですね。

他にも、たとえば技術・質と、真面目さ・人柄で上手くいっている場合、調子にのって横柄になってしまったり、自分の技術・質の能力にあぐらをかいてしまったら、そのうち上手くいかなくなるでしょう。

売れた芸能人が、素行や性格が悪くて徐々に干される、みたいな話はよく聞きますよね。
圧倒的なカリスマ性・才能があれば、性格は悪いけど才能のある大女優だから仕方ない、と受け止められるケースもありますが。

こうやって、自分の能力を点数化して見極めることで、将来のリスクに備えることもできます。

仕事が上手くいくために、そして、将来失敗しないために、
自分の能力を見える化してみては?

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