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電波史の散歩道☆彡 1894M27.06.01

電波史の散歩道☆彡
〔電波(電磁波) 歴史のおはなし〕
 ヘルツ追悼公演会(電波利用史のスタート)

 Sir Oliver Joseph Lodge(サー・オリバー・ロッジ 1851年~1940年 グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス) 物理学者)は、英国王立協会で行った「ヘルツ追悼公演会」での実験が、 電磁波の実質的な利用へのスタートとなる。
 
 もともと電磁波(電波)は、自然のなかにある物理的なものという点でいえば、空間に存在しているという程度であり、環境に害がなければ、それは、物理(学問)のひとつに過ぎないが、単なる物理的な存在が、人間が利用するということになると、社会的に必要なものとして存在することになる。

 電波を利用するという観点からみると、電波は、その波長(周波数)によって、また、物理的環境により広域にも、狭域にも伝搬するだけでなく、高周波利用設備といったものまで広く利用されていることから、現在に至る電波に関する研究、開発、国際条約や各国の電波利用関係法令など、電波(利用)史のスタートとなる公演会である。

 なお、1898年(明治31年) 無線利用の増大による混信が増加するまで、周波数という考え方はなかった。当時、混信は、共振する波長が線の長さによって違う程度の同調回路だったことが推察される。
 
【参考文献】
 「日本無線史」第一巻 第一編 無線技術史(上) 1950年(昭和25年)12月30日 電波監理委員会 

 月刊「電波受験界」連載 「マルコーニの手紙」 若井 登 著  財団法人 情報通信振興会 刊
 
 官報
 「江戸東京年表」 1993年(平成 5年) 大濵達也 吉原健一郎 小学館

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