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江戸ムジ保存会 9月会合!

 こんにちは、広報担当のEdaです!
9月28日、タワーホール船堀にて会合が開催されました!
 まず、6月に開催された環境フェアと、7月の羽生市ムジナモ自生地見学の報告を、当日参加した人達で会員の皆さんへ報告されました。

埼玉県羽生市ムジナモ自生地見学にて

環境フェアにて



 次に、会員の皆さんで栽培の状況報告と意見交換。
 去年ムジナモが繁殖したのに今年は全滅、今年は割と調子がいいなど、さまざまな報告がありました。ムジナモだと思って育てていたのが「イヌタヌキモ」という、別種の水生食虫植物だったとおっしゃるかたもいました。形はぱっと見よく似てますが、捕虫用の形がかなり異なっています。イヌタヌキモは、環境がいいと成長スピードがかなり速くなるので、水面が覆われてムジナモが分かりにくくならないよう気をつける必要がありそうです。
 皆さんが意見交換し終わった頃、私のほうから、来年の2023年2月16日、江戸ムジ保存会発足10周年を迎え、特設サイトの製作について説明をさせていただきました。会員の皆さんの努力を外に発信したいという思いで始めさせていただきました。来年2月までの完成を目指して全力で取り組んでまいります。
 最後に、会長よりムジナモの代役として、イヌタヌキモの小岩菖蒲園付近にある池への放流実験について、状況と展望について説明がありました。その後、多くの会員の方がムジナモを持ち込んでくださり、無事配布することができました。挑戦の機会を作っていただけるので本当に感謝です!また、会員の方が、羽生市の見学にて、ムジナモにとって良いといわれるコナラの枯れ葉を沢山持ってきてくれました!皆さんで分けあいました。


会員のある方が持ち込まれた、「みじんこの卵」新しい栽培方法に?!


江戸川区における現在のムジナモについて、この場を借りて説明させていただきます。

会長も会合にて説明がありましたが、ムジナモ発見の地が立つ小岩菖蒲園付近の江戸川河川敷では、肥料で土壌の栄養分が多く、グラウンドでも農薬が散布される時期があります。
 
これらがムジナモにかなり影響しているのです。

まずムジナモは虫を捕まえることで自らの栄養にします。なので栄養が多すぎる水環境では育たず、枯れてしまいます。

次に、農薬についてですがこれは、魚類や水生植物、動物類などにかなり影響します。特にムジナモは水質や薬剤になどにかなり敏感で、一滴でも薬剤が入るとあっという間に溶けてなくなるほど弱いのです。
 
日本で初めてムジナモが発見された地である小岩菖蒲園ですが、今ではムジナモが全く育たない環境になっています。私たち保存会は、自生地の復活のため、活動を進めています。しかし、ここ数年多くの会員の方のムジナモの調子が悪く、放流を試すほどのムジナモの数が揃わず、代役でイヌタヌキモの放流を続けています。

この状況を変えるためには、
1人でも多くの方にムジナモを知っていただき、栽培に挑戦していただくことです。

小さなことだと思いますが、失敗するたび挑戦を積み重ねていくことで確実に前へ進むことができると私は思っています。
失敗はきついです。しかし、教訓になり経験にもなります。諦めず、続けることに意義があると思います。それはどんな出来事でも通ずることだと思います。
私たちが諦めなければ必ずムジナモが自然に育っているような環境を実現させることができると思いますので、
ぜひぜひ1人でも多くの方にムジナモを知っていただき栽培に挑戦してほしいと思います。



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