下手を知る~ぼくに出来ること3(ネーム)
原作:短編小説 ぼくに出来ること sugarbot
漫画:sato chiyo
先生は目を大きく一瞬見開いて、すぐにいつもの笑顔になり
「僕の事は、僕が決めているんだよ?
ママに言われたから、パパが言ったから、、、誰かの言葉を信じたとしても、全ての情報を現時点で解釈して行動をして、『ぼくの手』を動かしたのは僕だよ。」
先生は鉄棒の練習で少し赤くなった園児の両手を優しく握りつづけながら言葉を伝えた。
「いくつになっても、人は自分の命令しか聞き入れないんだよ。
だから、君が決めた決断が、君を動かしたんだよ?
たった数年でも、数十年でも。
自分が決めたコトが、『ぼく』の生きた証だよ。」