下手を知る~ぼくにできること(ネーム)
原作:短編小説 ぼくに出来ること sugarbot
漫画:sato chiyo
園児は一つ一つの単語は理解できても、長い文章になった先生の言葉が理解できなかった。
「よく、わからないよ!先生がいじめる〜」
えーん、えーんと園児は大きな声でたくさん、たくさん泣きました。
先生はずっと隣にいて手を握っていてくれました。
ずっとずっと泣いて、泣いて。園児は泣きつかれてしまいました。
泣いていたけど、隣に先生がいてくれるから寂しさはありませんでした。
泣き過ぎて、なんで泣いたのか忘れてしまいました。
泣き終わると、「泣くって体力がいる」ってちょっとわかりました。
でも、たくさん泣いて上手く話せません。ひっくひっくと息をして、それでも園児は先生に一つだけ問いました。
「先生、ぼくにはできる?できない?」