TAV GALLERY、6周年を迎えます。

TAV GALLERY、ひっそりと6周年を迎えます。2014年6月28日に始動して、あっという間。まじか。

そんな折に、Director 佐藤栄祐の企画による展覧会が開催されます。立ち上げたとき21歳だった佐藤栄祐も気がつけば頼り甲斐のある奴に(勢い余り余ってアートシーンの諸先輩に噛みつく愛嬌も)。

気が合わねえな、といまでも打ち合わせ以外で会うことはないし、運営以外の会話もほとんどしませんが(運営の話はめっちゃしてます)、目指すべき志だけ共有して連帯してきた6年。感慨深いです。

ギャラリー運営未経験の2人からはじまって、当初は、右も左も分からぬままデカいことばっか謳ってましたが、それでもまだまだデカいこと謳っていきます。ひとつひとつの展覧会で共にしてきたアーティストとの出会いが、我々のすべてです。

以下、TAV GALLERY、67本目となる展覧会です。

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「ノアの安産祈願展」
笹岡由梨子、庄島明源、生須芳英、村井祐希、山縣瑠衣
2020年6月26日(金)- 7月19日(日)
http://tavgallery.com/safedelivery/

アフターコロナ禍へ、秩序を通して芸術家たちが示すラディカルな意思を紐づける展覧会「ノアの安産祈願展」を、6月26日(金)から7月19日(日)まで、TAV GALLERYにて開催します。出展作家は、笹岡由梨子、庄島明源、生須芳英、村井祐希、山縣瑠衣の5名。

本展は、TAV GALLERY Directorである佐藤栄祐が、コロナ禍において、現実の空間、あるいは展覧会という形式が、その機能の再考を迫られていると感じたことを契機として企画され、佐藤は、この状況変化への指針として、「均一の秩序から私的な秩序へ」という言葉を掲げ、私的な意思の共有は、公的に機能する行動であったことを、本展という現実の空間を通して示します。

また、本展タイトルである「ノアの安産祈願展」は、アフターコロナ禍の状況を、ノアの方舟に登場する大洪水に見立て、ノアが文明の再建のために残すものの選択を迫られたように、私たちはこれからの状況変化において選択を迫られるという意思、そして、一見、人類に通底するように思われる安産祈願という儀礼を、露悪的に題することで、全体性や均一化への同調が強まることが懸念されるなかで、その祈りから疎外される人権意識を再考すべく採用されています。

芸術家たちによって生み出される創造物を、ノアが方舟から飛ばした「鳩」に見立てたとき、ノアに文明の再建がまだ可能であることを知らせた、箱舟に戻ってきた鳩がくわえていた「オリーブの葉」とは現在において何か。私たちにはいま、私たちが望む秩序を創造する選択が可能です。芸術と社会をラディカルな意思の選択によって紐づける本展にぜひご注目ください。