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エディブルヤードに春が来た


またまたご無沙汰してしまいました。いけない、いけない。ご無沙汰しているうちに春が来てしまいました!

住宅地に暮らしていると、春の訪れは花粉症で感じたり、桜で感じたりする程度ですが、今年は「春ってこうやって来るんだ!」と改めて知りました。

コロナ感染対策で大学キャンパスが入構制限されていることもあり、私は基本的に週1回だけエディブルヤードに通っています。冬の間は「今日もあまり変わり映えしないな」と思っていました。(ベテランな人が見ればそんなことないのかもしれませんが。笑)

しかし、季節外れに暖かい日もあった2月には、ある週にオオイヌノフグリが咲き始めたなと思ったら、翌週には大量に咲いていました。

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翌週にはホトケノザが。

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日陰にはフキノトウが。

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3月に入ると、この記事のタイトルに貼ったショカツサイ(オオアラセイトウ)が一斉に咲きました。

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もちろんこれらは私が蒔いたわけではありませんが、こんなにも週替りで一斉に行動するのかと驚きます。

先日読んだ「はずれ者が進化をつくる」には、「野菜や花の種であれば、一斉に芽を出してきます。ところが、雑草は芽が出たとしても時期がバラバラです。」とあり、多様性や個性が種の存続に重要であることの例として書かれていました。

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この本は、エディブルヤードにとっても最重要であると私が考えている多様性を考えるヒントになるのでとてもオススメですが、前述のように週替りで一面の景色が変わってしまうのを目の当たりにすると、本当に雑草はバラバラなのだろうかという気持ちにもなってしまいます。おそらく、群れとしてはある環境条件が整ったときに大きく動くという性質がありつつも、ミクロに個々の個体を観察すれば、そこには時差などの個性があって、それらが入れ替わりつつ一定の期間咲いているように見える、ということなのでしょうね。

そして、エディブルヤードは「このエリアはオオイヌノフグリだらけ」「このエリアはショカツサイだらけ」となっているので、それぞれのエリアにおいては環境が一様なのだろうと思います。それだと生物多様性が低くなってしまいますので、協生農法としてはそこに人為的に環境のまだら模様を作ってあげる必要があるな、と感じました。

ちなみに、ショカツサイはアブラナ科で若い葉を食べることができるそうです。試しにちぎってかじってみると、エグみがありますが確かに食べられます。現代人にとっては「大して美味しくない」という感じかな。仲間の大学生曰く「サラダのかさ増しになるかな程度」。うまいこと言うなあ。

さて、我々が育てているものたちはどうなっているかというのは、次回で

(フジムー)

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