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ナチュラルスキンケアの進化系, 「クリーン&グリーンスキンケア」とは?

「一般的に「自然派化粧品」や「オーガニックスキンケア」なんていう言葉がすっかり定着したように感じます。

しかし、ナチュラルやオーガニックにとどまらない、新たなスキンケアの流れが続々と台頭しています。
それが、グリーン&クリーンスキンケア、より自然で環境にやさしいスキンケアの考え方です。

今回は、クリーンでグリーンなスキンケアについて詳しく解説します。

ナチュラルスキンケアとは

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ナチュラルスキンケアという言葉、あちらこちらで聞きすぎて、もはや使い古されたように感じるかもしれません。
オーガニックスキンケアやコスメの専門店が数えきれないほどあって、コンビニなどでも簡単に買えたりもします。

では、「ナチュラルなスキンケアってどんなもの?」なんていう質問されたら、すらすら答えられるでしょうか?
「自然にこだわったスキンケア」「自然由来の成分を使ってるスキンケア」どちらも答えとしては正解だといえるでしょう。

また、正解はないともいえるかもしれません。

オーガニックビューティーとは

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次にオーガニックスキンケアです。これはほんの少し具体的な答えが出てくるかもしれませんね。「有機栽培の植物を使用した化粧品を使うスキンケア」なんて答えていただけそうです。


オーガニックは「有機」を意味する英語で、辞書には「生活機能をそなえ、生活力を持つこと」「有機栽培の略」とあります。なんだか肌にやさしく、活性化して肌が若返りそうな語感です。

有機栽培は有機農法とも呼ばれ、植物の栽培に除草剤や合成肥料を使わず、遺伝子組み換え植物(GMO)を使用しないことが前提です。だけど、オーガニックコスメのすべての成分がこの条件で作られているわけではないということに気付いている方も少なくないかもしれません。

これがナチュラル/オーガニック化粧品ですといえる定義はありませんが、ECOCERT(エコサート・本部はフランス)やUSDA Organic(アメリカ農務省)などのオーガニック認証が表示されている製品なら、認定基準に対応したスキンケア製品なので、安心感が得られるでしょう。

さらに進化するナチュラルスキンケア

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2010年ごろからナチュラルやオーガニックをさらに追及する小規模なスキンケアブランド(インディースキンケアブランド)やメーカーが現れました。
このようなインディースキンケアブランドが個性的な化粧品を販売しはじめたころから、ナチュラル/オーガニックのスキンケアの流れが進化しはじめます。

クリーン&グリーンなビューティーブランド

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クリーン&グリーンスキンケアはナチュラル/オーガニックのハードルを越える考え方です。クリーンは人間や動物にやさしい、グリーンスキンケアは植物をベースに環境まで考えた自然を大切にします。


クリーンスキンケアのみ、グリーンスキンケアのみを謳うブランドもあるので、まずはクリーンとグリーンの違いをみていきましょう。

クリーンスキンケア

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クリーンでグリーンなスキンケアとは、化粧品やスキンケア製品の製造、原料となる植物にこだわり、環境にも配慮します。

クリーンスキンケアでは人や動物に有害と化学的に確認されている原料を用いないことを前提に、有害かどうかはっきりしない原料も用いないという考え方の下にスキンケア製品が作られます。

人や動物にやさしいクリーンスキンケアは、動物実験などの虐待を行わないクルエルティ・フリーを掲げることもあります。

グリーンスキンケア

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グリーンスキンケアは、一般的に天然由来の成分で、自然に忠実な方法で作られた化粧品を総称する言葉として受けとめられています。

さらに環境保護を理念とするブランドもあり、持続可能、再生可能であることを重要な要素とすれば「エコ・スキンケア」と呼ぶこともあります。

二酸化炭素を排出量を増やさない、サンゴ礁や生態系の破壊などに害を及ぼす可能性のある日焼け止めなどの化学成分を使用しないというのもグリーンスキンケアの考え方です。

グリーンスキンケアに求められる要素

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・すべての成分がナチュラルでオーガニックに栽培されること
・安全性が確保されないものは使わないこと
・環境を破壊する要素は排除すること
・持続可能で自然にやさしいこと
・リサイクル梱包資材を使用すること
・植物を活用することで環境負荷を低減すること
・製造工程にも環境保護に配慮すること(風力発電など)

ナチュラルやオーガニックに比べて、小難しい印象のグリーンスキンケアですが、上にあげたような要素を含む場合が多いようです。
そのほかにも絶滅危惧にさらされている植物の保護などを掲げるブランドも見受けられます。

クリーン&グリーンビューティーのこれから

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ナチュラル/オーガニックと比較すると、クリーン&グリーンスキンケアは少しストイックな印象です。すべての要素を含んだスキンケア&ウェルネスが実現すれば理想的だとは思いますが、それまでにはまだ試行錯誤の時間が必要かもしれません。一歩ずつ高みを目指していくことに大きな意味があるではないでしょうか。

大手企業も次々と環境問題に乗り出してきて、スキンケア方向性が大きく変わろうとしている風を感じずにはいられません。強いこだわりをもつインディースキンケアブランドが小さいからこそ可能なクリーン&グリーンスキンケアの考え方を取り入れて活躍する今後が楽しみです。

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