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NAT越え機能とWebRTCでどこからでもリアルタイムに映像エッジAI

EDGEMATRIXサービスは、映像エッジAIプラットフォームと呼ばれる、カメラやセンサーなどの端末にAIを搭載して映像データを現場で解析するサービスです。このサービスでは、NAT越え機能とWebRTCという技術を利用して、インターネット経由でどこからでも監視カメラ映像をリアルタイムに見ることができます。この記事では、NAT越え機能とWebRTCの仕組みとメリットについて解説します。

NAT越え機能とは

NATとは、ネットワークアドレス変換という意味で、プライベートネットワーク内の機器にグローバルIPアドレスを割り当てる機能です。NATは、インターネットに接続する機器の数が増えても、IPアドレスの枯渇を防ぐというメリットがあります。しかし、NATによって変換されたアドレスは、外部から直接アクセスできないというデメリットもあります。これでは、プライベートネットワーク内のカメラなどの機器にインターネットから映像を見たり、制御したりすることができません。

そこで、NAT越え機能というものが必要になります。NAT越え機能とは、プライベートネットワーク内の機器にインターネットからアクセスできるようにする機能です。NAT越え機能を実現する方法には、ポートフォワーディングやUPnPなどがありますが、これらはルーターの設定が必要で、セキュリティの問題もあります。EDGEMATRIXサービスでは、WebRTCという技術を使って、安全にNAT越え機能を提供しています。

WebRTCとは

WebRTCとは、Web Real-Time Communicationの略で、Webブラウザやモバイルアプリでリアルタイム通信を実現する技術です。WebRTCは、映像や音声などの大容量のデータをリアルタイムに送受信できるだけでなく、不特定多数の人がファイルなどを送受信できる仕組みも備えています。WebRTCは、オープン規格であり、ライセンスなどの金銭的な障壁もなく、あらゆる人がこの技術を利用できます⁴。

WebRTCの仕組み

WebRTCの基本的な通信方式は、P2P(Peer To Peer)というものです。P2Pとは、サーバーを介さず、端末同士が直接通信できるようにする方法です。P2Pは、直接的に送受信が行われるためリアルタイム性が高く、大きなデータでもオリジナルサイズで送受信が可能です。しかし、P2Pでは、NATやファイアウォールなどのネットワークの制約によって、通信ができない場合があります。そこで、WebRTCでは、STUNサーバーやTURNサーバーというものを利用して、NAT越えやファイアウォール越えを行います。

STUNサーバーとは、外部ネットワークから見た自身のIPアドレスを教えてくれるサーバーです。このアドレスを相手に伝えることで、P2P通信を試みます。TURNサーバーとは、P2P通信ができない場合に、中継サーバーとしてデータの送受信を行うサーバーです。TURNサーバーは、通信量が増えるというデメリットがありますが、ほぼ全てのネットワーク環境で通信ができるというメリットがあります。

WebRTCのメリット

EDGEMATRIXはWebRTCを使っており、以下のようなメリットがあります。

- セキュリティ:データを暗号化して送受信することで、プライバシーの保護やデータの漏洩のリスクを減らせます。また、NAT越え機能やWebRTCという技術により、安全に映像監視ができます。

- 高速性:エッジで推論を行うので、リアルタイムにデータを処理できます。高解像度の映像や映像のストリーミングも可能です。データの送受信の遅延やラグもなく、パフォーマンスも向上します。

- 低コスト:AI処理するための映像送信にネットワークを使用しないので、通信費用を削減できます。また、エッジAIボックスは低価格で導入でき、小規模から大規模までスケールできます。

EDGEMATRIXサービスは、映像エッジAIプラットフォームとして、NAT越え機能とWebRTCという技術を利用して、インターネット経由でどこからでも監視カメラ映像をリアルタイムに見ることができるサービスです。このサービスは、セキュリティ、高速性、低コストという3つのメリットを提供しています。EDGEMATRIXサービスは、さまざまな業界やシーンで活用できる可能性があります。例えば、工場や倉庫の管理、交通や駐車場の監視、スマートシティやスマートホームの構築などが考えられます。EDGEMATRIXサービスは、映像エッジAIの未来を切り開くサービスと言えるでしょう。

EDGEMATRIXサービスに興味のある方は、EDGEMATRIX公式サイトをご覧ください。EDGEMATRIXストアでは、様々なAIアプリを購入できます。また、EDGEMATRIXサービスの導入事例や最新情報は、こちらでご紹介しています。EDGEMATRIXサービスをぜひお試しください。