売られた喧嘩はすぐに買え

「喧嘩」と書いたが、ここで話題にするのは「注意」である。完全にタイトル詐欺だが、結論だけ先に言うと「行動をする理由を考えておこう」ということである。

そう思ったきっかけ

今日は朝から研究室に行って、院試の勉強をしたり調べ物をしたりしていた。お昼休みになり、ご飯も食べたし、いつもより睡眠時間が短かったこともあって眠くなってきた。このまま作業を再開しても身に入らないのは目に見えて明らかなので、スマホで20分のタイマーを設定し少しだけ昼寝をした。
その15分後、ボスに起こされ「寝るならさっさと帰れ」と怒られてしまった。僕は数秒固まった後、何か言いかえしたくなったが、ボスはすぐ先輩との議論に戻ってしまい何も言えなかった。結局そのままイライラするやらもやもやするやらで、こんなメンタルじゃ作業もできないだろうと思ってさっさと研究室から引き揚げた。研究室から降りるエレベーターを待つ間、「どうしてさっさとあの喧嘩を買わなかったのか」「でも吹っ掛けられたそれを切り上げられる前にさっさと買わなかった僕の負けだよな」と思った。

ここで僕が言いたいのは「決まった範囲で休み時間に昼寝をして何が悪いのか」ということではなく、「『自分はこういう理由でこの行動をしていた、理解してほしい。』という主張を咄嗟にできなかった自分に腹が立っている」ということだ。
あの場ですぐに、冒頭に書いたような理由を言って、納得してもらえれば解決だったし、仮に相手がそれでも「ダメ」というなら「ごめんなさい」と言えば済む話だ。
どうすれば咄嗟にそれを主張できたのだろう、と考えると一番最初に書いた「行動の理由をちゃんと考える」というところに行きついた。全て自分がする行動に関してはそうしろと言いたいのではなく、少なくとも人に見られるor評価されるような場にいるときはそうすべきだ、ということだ。
ここで同時に大事なのは、すぐに意見を言えることと同時に、自分が間違っていたら「ごめんなさい」と素直に言うことである。変なプライドに任せて、ふてくされながら喧嘩を切り上げると双方に遺恨が残るし、今後する言葉のやり取りが本当の「喧嘩」になってしまう可能性があるからだ。

結局このもやもやが晴れなかったのでTwitterに少し愚痴ったあと、バイクに乗って近くの海岸までツーリングにいった。海岸通りを走ると、何かぬるいものに体全身を舐められるような感覚と、それを拭い去るようなさっぱりとした涼しい風が交互にやってきて気持ちいい。猛暑をもたらす憎い太陽の元、たくさんの人達が海で楽しんでいる姿を見ていると、何だかどうでもよくなってきて、気分がある程度すっきりした。
喧嘩を買う技術、間違ってたら謝る素直さも大事だけど、こうやって気持ちをすっきりさせる方法を持っておくのが一番大事なのかもしれない。

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