UNISON SQUARE GARDENに学ぶ、曲への「メッセージ」の入れ方

アマチュアでも作曲者として、楽曲の作り方というのは、できれば背景から知りたいとは思います。ただ、それにはそのアーティストを追いかける必要があり、なかなかわかりにくいところです、でもUNISON SQUARE GARDENの楽曲にそれを感じたので、メモがわりに解説していきたいと思います。

UNISON SQUARE GARDEN(以下、U.S.G.)の「オリオンをなぞる」は、アニメ「TIGER & BUNNY」の主題歌として、アニメのヒットと共に彼らの出世作となりました。
その後の劇場版や続編でも彼らの楽曲が採用されるようになります。

一方で、オーイシ・マサヨシさんが、ユニットOxTとして世に放った「UNION」は「オリオンをなぞる」のオマージュ作品だと考えています。
この曲はアニメ「SSSS.GRIDMAN」の主題歌で、オーイシさんは、アニメ主題歌を作る上で、過去の同じようなテーマの作品の主題歌をモチーフにすることがよくあり、この作品もそのひとつというわけです。

またオーイシ・マサヨシさんとU.S.G.の作詞作曲をする田淵智也さんは対談したりしていて、オーイシさんがU.S.G.をリスペクトしていることがわかります。

そして、今期、「TIGER & BUNNY 2」が放映されていて、その主題歌「kaleido proud fiesta」をU.S.G.が担当しています。

この曲のサビの初めのメロディが、オーイシ・マサヨシさんの出世作「ようこそ、ジャパリパーク」のメロディとなっていました。きっと田淵さんからオーイシさんへの返礼ですね。

また「kaleido proud fiesta」の歌詞にこれまでの「TIGER & BUNNY」で使われた楽曲と関連性があったり、エンディングが「オリオンをなぞる」のオマージュになっていたりと、様々なメッセージが込められていました。
U.S.G.からのファンやアニメ作品への感謝でしょう。

これらのメッセージは、経緯を知っていないと気づかないものですが、だからこそ重要であり、音楽技法以外のコミュニケーション手法として、大いに勉強となりました。

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