情動調節障害（PBA)

情動調節障害（PBA)をご存知でしょうか？

情動調節障害（PBA）とは、

突然

泣き出したり

笑いが止まらなくなるといった、

場にそぐわない感情を

制御できない　

という発作が起きる疾患です。

発作は長い時で数分間継続。

この症状は

脳の感情コントロール機能に

影響を及ぼす疾患、

外傷を抱えている人などの患者に多く見られ、

日常生活に混乱を与え

不安や困惑、

社会的孤立といった問題の要因となる。

その為

PBAを抱えている人は

うつ病を発症するリスクも高い。

先日の

佐々木俊尚さん(@sasakitoshinao)のツイートで

この疾患名を知り

こんな記憶が蘇りました。

中学生のとき

原因はなんだったか

クラスメイト数人とともに
先生に廊下に呼び出され

みんなが怒られるという事があったんです。

僕を含めた全員が

深刻に受け止めて
先生の話を聞いていたんですが…

張り詰めた空気の中

本気で怒っている先生と

真剣な顔の
他の同級生を見回したとき

僕は笑いがこみ上げてきました。

笑っちゃいけない！

と、
とっさに口元を押さえて我慢しましたが

何故か

一切感情を制御できない状態に陥り

笑い声も漏れて

その場にいた全員の視線が突き刺さります。

当然、

先生に怒鳴られます。

それでも笑いは収まらなかった事を覚えています。

例えると

突然の嘔吐に近い感覚でしょうか。

自分じゃどうにもならない。

その後、

高校2年のゴールデンウイーク直前に

中学校の同級生Oが

交通事故で亡くなったんです。

告別式に

当日参加出来なかった友達数人と

親から貰ったお金で
スーパーマルエツの花屋で花を買い

亡くなった同級生の自宅へ訪ねて行きました。

チャイムを鳴らすと

すぐにOの母親と兄が出てきました。

「O君の同級生です。お線香をあげさせてください」

そう伝えると

玄関で応対してくれたOの母親は

あまりにも早過ぎる自分の息子の死を受け入れられず

「みんなわざわざ来てくれたんだよ◯◯〜！」

と泣き叫んだ後は

とても表現できない取り乱し方でした。

気丈に振る舞っていたOの兄が

「もう死んだんだからしょうがねえだろ！現実を受け止めろよ！」

と母親をなだめていました。

「来てくれてありがとう」

とOの兄。

遺影がある

急遽作られた仏壇がある部屋へ通された後は

順番に線香をあげてゆきます。

マナーも何もわからなかった頃だから

みんな手順もめちゃくちゃだったと思うけど。

仏壇の前でりんを鳴らして

順番に手を合わせました。

僕の次に

Sが線香をあげたんですが

Sが、りんを鳴らす時に

何故か

りん棒とりんが接触した時に

密着させた状態で停止させたんです。

普通にりんを叩けば

『コ〜ン』

と鳴るんですが

その時は

『カコン！』

と渇いた音が響いたんです。

ブフッ！！！

やばい！

この状況は怒られた時の比じゃない！

もうそこから僕は

引きつけを起こす様な笑いが止まらなくなったまま

顔を覆い

大泣きするフリをして

早足で

急いで家を出ました。

なんとか誤魔化せたかも知れないけど

最悪ですよね。。

他に覚えているのは

多分16-18歳頃に行った

母方の父親の法事。

そこでの読経中の回し焼香での出来事。

お坊さんがお経をあげている間に
回し焼香は行われていましたが

隣に

いつもはおちゃらけた弟が座りました。

その弟が

この時は

真剣にお経の真似事をして

ぶつぶつ言っていたんです。

それきっかけで

またもや

アレが発動しました。

ブフォ！！

親族が多く集まる中で

発作的な

異常ともとれる笑いがはじまり

口を抑えても咳をして誤魔化しても

誰が見ても

笑っていることがわかる。

大きな引きつけの様な動作と漏れ出る笑い声。

並びに座っていた父が

駆け寄ってきて

ゲンコツで頭を思い切り殴られ

「出ていけよ！」

とその場を追い出されました。

それ以降

同様の出来事はありません。

成長に従って

自然と治ったのか、

今は潜伏しているだけなのか…

鮮明に覚えているトラウマです。

未だに神妙な空気の場所が怖いです。

もし治っていなかったら…

これが葬式だったら

大切な人との別れの場だったら…

などと考えてしまいます。

またこの経験から思うこと。

もしも

場にそぐわない笑い声をあげ始めた人がいたら

その場では

怒鳴ったり問い詰めたりせず

何も聞かずに

退場を促してあげて下さい。

場と本人の為にも

一番の対処法な筈。

笑ってはいけない場なのは当然理解しているし

不謹慎な事を考えているわけじゃない。

笑いたくて笑っているわけじゃない。

申し訳なく思ってる。

つらいのは

それでもコントロールできない本人だから。

データでは最後にこう述べられている

PBAはそれほど一般的ではありませんが、非常に珍しいものでもありません。アメリカ国立衛生研究所（NIH）のデータでは、米国内で百万人以上の人がPBAを抱えていると考えられています。

#ジョーカー #情動調節障害 #PBA