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無事の作法

2月7日(月)に、鍼灸師えみゆうこ先生のワークショップを行います。
感染者が増え、日常生活に不安を感じる方も多いと思いますが、このワークショップを通じて自らの健康状態を知り、改善していくきっかけになれば、と思っています。

無事(ぶじ)とは平穏。何も求めない心の状態を表す禅語です。

日々を平穏に健康に過ごすための行いと知恵

「無事の作法」はそんな意味を込めたワークショップです。
内容は、舌を観察して健康状態をみる舌診ツボの触れかた、そしてお灸のしかた、となります。

後述する出会いがあって、えみ先生に初めて体を診ていただいた時のこと。
はりは過去に何度か経験したことがあるのですが、えみ先生の触覚には、何か唯一無二のものを感じました。

「さわる」というよりも、体に触れるか触れないかというところで指先が細かく動き、の巡りをたどっていく。これが不思議な感覚でした。そして効果的な場所にだけ、はりを数本打っていきます。施術中は気配を消しているのか、静かな所作で、気持ちも体も緩まります。

これは素晴らしい鍼灸師さんだ

と、直感的に思いました。
今は全幅の信頼で定期的にはりを打ってもらっています。

五感

えみ先生は、五感がすぐれていると子供の頃から言われていたそうです。

音楽が好きで管楽器が得意でした。マーチングバンドのオーディションを受けに渡米したこともあります。耳が良いので英語の上達も早かった。
ただ感覚の敏感さが苦悩をもたらすこともありました。ブラスバンドが有名な高校に入学し、吹奏楽部にも入ったものの、3年間のうち半分は学校に行けませんでした。
人の「気」を読み取ってしまう感受性の高さから心のバランスを崩し、心療内科にもかかって、引きこもりとなってしまったのです。

転換期となったのは、高校卒業後のユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの音響の仕事でした。好きな音楽の仕事を通じて、暗かった未来に希望が持てるようになったのです。そしてここでも耳の良さをスタッフに指摘されます。

音楽以外では人のに興味を持っていました。
高校時代は独学でテーピングの研究をしたり、USJにも体のケアを担当する人がいて、その仕事に興味があったそうです。いつしか柔道整復師になろうかと思うようになりましたが、引きこもり時代に心配したお母さんが、地元の鍼灸師のもとへ連れて行ってくれた時、

人の「気」が読めてしまうことで今は病んでいるけれど、逆にそれを生かして鍼灸師になってみてはどうか

と言われたことを思い出します。自分の五感を生かせる仕事それは「鍼灸師」。USJで仕事を続けながら、鍼灸の勉強をしていくことを決断するのです。

鍼灸師として

数年後に鍼灸師の資格を取り、地元の鍼灸整骨院で働きながら、教員の資格を取るための学校にも通っていました。この学校に教えに来ていたある鍼灸師の講師の考えが、えみ先生に大きな影響を与えます。

肉体と精神と魂の調和、全体性をみて必要なところにだけ鍼を打つ

共感したえみ先生は、無償で働くことを覚悟のうえ、この鍼灸師に弟子入りします。教員の資格を取り、鍼灸の学校で教える仕事をしながら、師匠のもと(一の会)で経験を積んでいくのです。

所属する一の会では、素人も同業の方も幅広く受け入れた勉強会を定期的に開いています。えみ先生は今や勉強会の中心となって、指導もできるほどに成長していました。師匠からも一人立ちできるとお墨付きをもらっていましたが、当の本人は「このまま仕事を楽しんでいけるのか、、」と、モヤモヤしていたのです。

ルート・リーディングを通じて

Root RedadingのWELTさん(ゆきんこ先生)は、えみ先生のあこがれの人でした。ゆきんこ先生の香りのミストを作るワークショップにも参加したことがあって、ずっと素敵な人だと思っていました。
PORTROOMのことを知り、ゆきんこ先生に会いたいという気持ちと、自分の中のモヤモヤとが絡んで、ルート・リーディングを受けてみることにします。

えみ先生は、やってみたいけれど決断できずに先延ばしにしていたことがありました。それがゆきんこ先生と話していくうちにクリアになっていきます。

えみ先生が決断できなかったこと、それは移住です。
同じ鍼灸師である旦那さんの故郷(鳥取)へ移住し、そこで鍼灸院を開業する計画を進めていくことにしました。まだ数年先の計画ですが、自分の気持ちに素直になりスッキリしたそうです。

私たちはえみ先生がどんな鍼灸師なのか、とても気になっていました。
ルート・リーディングでのレスポンスの良さから、純粋で感性が高いと感じていたのです。そして「一度はりを打ってもらおう」と言うことになりました。

私は鼻に持病を持っているのですが、えみ先生のはり治療を受けて、に応じた漢方薬のアドバイスもいただいて、それまで続いていた症状がぴたりと止まりました。出会うきっかけとなったルート・リーディングのゆきんこ先生も、今は私たちと一緒にえみ先生に体を診てもらっています。

そして今回、えみ先生が日々探求されている叡智の一部を、ワークショップでシェアしてくれることになりました。私たちも参加し、一緒に勉強したいと思っています。

ワークショップ

無事の作法 えみゆうこ
2022年2月7日(月)11時〜13時
お代 3000円(お茶とお灸付き)

<ご予約について>
件名「無事の作法」でお名前、携帯番号を明記のうえ
edane@me.com までご予約ください。

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忙しい毎日を過ごしていると、自分の身体や心のケアをすることが後回しになりがちです。私もよくあります。
自分の身体に触れたり観察する時間をもつと、毎日をもっと愛おしく思えるようになるのではと思っています。

今回はツボの触れ方と舌の観察方法(舌診)についてお話をします。お灸を使いますのでゆったりとした服装でお越しください。
日々を平穏に健康に、無事に過ごせますようにと想いを込めて『無事の作法』とさせていただきます。


えみゆうこ 鍼灸師
新大阪の鍼灸院で施術をしたり、鍼灸の専門学校で教員をしたりしています。
鍼灸医学の整体観(調和・統一性)を大切に、これまでの人生のすべての経験を糧にして、今の私の鍼灸施術があります。
心・身体・霊魂が癒され、世界がキラキラと輝きますように。

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