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文系が勉強1ヶ月でNAISTに合格した話

<はじめに>

僕は2022年10月25日に行われた第2回選抜試験(2023年度春入学)を受けて奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)情報科学領域に合格しました。

「なぜ文系のくせに1ヶ月しか勉強していないの?」と思いますよね。大学院はNAISTだけに絞って落ちた場合は普通に就職しようと思っていました。

大学院は生活費から学費まですべて自分でやりくりしなくてはならないため、国立以外の選択肢はほぼなかったんです。他大のVR研究が有名な東京大学や大阪大学、筑波大学は文系出身からすると入試の難易度が高く、引っ越し費用等を考えると現実的ではなかったので、近くにあるNAISTを受けることにしました。

内定が確定するギリギリの6,7月まで就職活動をして、そこからは研究システムの製作が忙しく、勉強を始めたのは9月末くらいでした。

漁りだしてきた高1数学がギリギリ解けるレベル…微積やベクトルなんてなにをするのか全く覚えていない状態でした。なぜ合格できたんだ?まぁ、そんな合格体験を記しておこうと思います。

<スペック>

GPA

GPAは脅威の2.3
家の事情で1年生の秋学期は大学に行けず、登録していた単位がほぼすべて0になったのでGPAはその後どれだけ成績が良くても上がることはありませんでした。

英語

英語はTOEIC等のスコアの提出ですね。これは就活のために取ったスコアがあったのでそれを使用しました。

就活の時はバイトに入れず、お金が勿体なかったのでTOEICは学校で安く受けられるTOEIC IPテストを受けました。人生初TOEICのスコアは「750点」でした。高いか低いか分からなかったのですが、後述する研究室訪問の時に「まぁ、英語はええんちゃう?」って言われたのでこれで提出することにしました。

数学

出題範囲は代数解析です。
当たり前ですが0から勉強がスタートしました。線形代数は講義を取っていませんでしたし、解析は高校の知識からそもそも皆無でした。「解析ってなんだ?何か分析すんのか?」って感じでしたね…

<受験に向けてやったこと>

研究室訪問

第2期の応募締め切りは9月28日でした。
行きたい研究室の教授と連絡を取ったのが9月20日でオンラインミーティングをしたのが9月21日。「1回研究室を見に来たら?」とおしゃっていたので、そのままアポを取って9月22日に研究室に訪問しました。

この時、仮作成した小論文を一緒に持って行きました。研究室の先輩方に研究内容の紹介をしていただいた後、一緒に小論文の添削を行っていただきました。こんなギリギリにもかかわらず、研究室訪問後もメールでやり取りしてくださった教授とA先輩、夜中3時まで直しを手伝っていただいたN先輩にスーパーウルトラ感謝です。

教授の部屋に呼ばれて面談をした時に「GPAと数学が絶望的だね~!あと1ヶ月数学がんばってね~!」って言われました。

「絶望」と「やってやるぞ」って気持ちを胸に帰宅…

数学対策

初めに大学から指定されている参考書はやめた方が良いです。ただでさえ難しいのに分かりにくくて、異国の言語かと思いました。

そもそも線形代数が何か分からなかったので、ヨビノリたくみさんの線形代数で勉強しました。2周くらいして解説は見なくても解けるようになりました。

次はとある男が授業をしてみたさんの微分法と積分法で高校時代の復習をしました。

その後、「マセマ線形代数」と「マセマ微分積分」をやりました。内容としてはヨビノリさんの内容の練習問題がたくさんある感じです。それに加えて、ベクトルについて学ぶことができました。(ここで勉強した射影とかが役にたった!)僕はマセマの演習もやりましたが、練習問題があるだけなので本当に時間がない場合はやらなくていいと思います。

最後に指定の参考書の問題をいくつか解いて試験に挑みました。

<受験当日>

試験前

試験日は微分と積分の公式、高校で習う公式などをおさらいして2時くらいに寝ました。9時に起床して13時の試験までコーヒーを飲んで、試験の環境を整えていました。

試験中

試験の問題は線形と解析から1問ずつが出題されました。
問題が出された後、頭が真っ白になってしまい多分1分くらい問題見て固まってたと思います。
とりあえず解析が単体の問題だったのでそれから解くことにしました。

次の関数の導関数を求めよ

$$
(\sqrt[3]{x^2+x+1})^e
$$

ここまで解いた時点で「じゃあ次行ってください」と言われました。

3次元空間上のベクトルa = (1,5,3)について
(1) z軸への射影を求めよ
(2) xy平面への射影を求めよ
(3) ベクトルb = (1,1,4)への射影eを求めよ

マセマに大感謝をしながら(1)(2)まで説明と回答をしてOKをもらい、(3)で回答中に時間が来てタイムアップとなりました。

女性の教授だったと思いますが、試験中分からなくて止まっていたらヒントをくれたり、解析の時みたいに綺麗に答えを出さなくてもOKが出るので非常に解きやすかったです。

そのあと研究について男性の教授3人からの口頭試問がありました。研究については分かる範囲で回答を行い、最後はこれといった質問があまりなかったみたいで「そんな研究うち(NAIST)に持って来ちゃっていいんですか?」と聞かれたので、「もちろんです!頑張ります!」と答えて試験は終了しました。

試験後

一緒に試験勉強期間を過ごしていた友達に試験終了の報告を入れて、速攻で見れていなかった「劇場版ソードアート・オンライン」の予約を取りました。
特典が残っている映画館でIMAXシアター&大盛ポップコーンを頼んできました。最高に良い映画だった!

<おわりに>

結果発表の11月2日は別件で疲れ果てていて、特に急ぐこともなくゆっくり起きてNAISTのホームページにあるPDFを開きました。
受験番号がしっかりと乗っていて、地獄の1ヶ月に終止符が打たれました。
合格です。
いつかSAOみたいな面白いコンテンツ作ってみたい!頑張ります!

<2023/06/06追記>

受験をするにあたり参考にした先輩方の合格体験記やサイト、書籍を以下に掲載しています。


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