第9回の追加 その1 性質

 第9回にスクラバンディアドルフ症候群の息子のフレンドリーな性質について書いてみました。今回はその追加です。

 この症候群には、自閉症スペクトラムと診断されている方もいます。息子も、診断しようとすればそうなるかもしれません。ただ息子の場合は、知的障害が主であり、それで十分な配慮、療育を受けられるので診断基準に照らし合わせたりはしていません。
 それは息子に限らず、自閉症の特徴はあるものの、さほど強くなく、知的に配慮すれば集団や公共の場で大きな問題はおこらない場合はそんなものかなあと考えます。実際、同じ症候群のお子さんでも、自閉症というにはコミュニケーションが良いからとこだわりや切り替えの苦手さがあっても自閉症とは言えないかなと言われているような子もいるようです。
 一方、不安感が強くなる子は多く、年齢が上がるほど顕著になってくる方もいるようです。陽気な投稿を繰り返す方もいますので本当にいろいろなのかもしれません。

 それなので、個人差はいろいろですが、この症候群は比較的フレンドリーで、情緒的には不安定な場合も多いですが、言語理解が良い人ほど自閉症的な特徴が薄れているような印象があります。
 息子も、得意な場面になった時の適応度と、慣れない環境での適応度に感情も含めて大きな隔たりがあり、概ね3回くらい同じ場面を経験すると別人のようになるという法則があります。その隔たりはまるで2歳児の振る舞いが4歳児の振る舞いになるくらい、イメージが変わります。

 この性質を一度知ってもらえると、対応してくれる方が、あと2回くらい経験させると大丈夫かなと思ってくれるので助かります。

 もちろん3歩歩いて2歩下がるは変わりませんが、着実に世界を広げて少しずつチャレンジできることを増やし、その分楽しみも広げている息子です。見守ってもらえる人が増えることは家族と
してとても嬉しいことです。

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