見出し画像

「アラタチのナリタチ」にハイタッチ

動画『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』スタッフインタビュー「アラタチのナリタチ」が、バンダイナムコアーツチャンネルさんにて公開中です。設定画などの画素材を交えつつ、脚本、デザイン、演出、作画、CGなど各セクションの制作現場やスタッフの声を紹介、「2205」の映像のひみつに迫ってゆく映像になっています。縁の力の導きがありまして、すこしだけ出演させていただいております。よろしくお願いいたします。

これまでも「2199」での西井正典さんによるディテールアップ作画の解説や、各シリーズでのヤマトーク、オーディオコメンタリーなどで部分的にふれることはあったものの、ここまで全方位的に映像の制作過程が紹介されるのは、おそらくこのシリーズ史上はじめてなのではないでしょうか。

気がつけば、するっとみてしまっている3DCGカットについてのCGディレクターの後藤さんのお話が興味深く、もういちどヤマトが映っている各カットを見直したくなりました。原画や動画の作業紹介で映っている画素材もとても美しく、うっとりしてしまいます。ちなみに特殊効果を担当されている浅沼さんに作業していただいているコスモタイガーⅡの操縦席は、メカ作画監督作業を担当したカットだったりします。ありがとうございます。「2202」でもこの機体の操縦席の作画のお手伝いを担当することはあったものの、このカットのような、ややカメラを引いたアングルは当時はあまりなくて。画面内に見える操縦席の範囲が広いゆえに映り込んでいるコンソールのディテールを「2199」を作業していたときのようなモードでチクチク描き込んでゆくのがとても楽しかった記憶があります。さらにちなみにいうと、こちらのカットは前章のものではなく、後章からの先出しだったりもします。オトクです。

と、思いつくまま、つらつら書いてきましたが、つらつら書いてしまうくらいにこのシリーズでこういったメイキングが詳しく紹介されるのはやはり珍しいことで。むかしからムックや雑誌などで、そういった記事を読むのが大好きだったいちアニメ好きの身としても、嬉しい映像でした。この動画を企画されたかたや、実際につくってくださったかたがたとハイタッチしたくなるくらいに。なかでも、安田監督が実際に演出チェックをされている姿が、仕事的な観点でも、メイキング好きな目線でも、なかなかに貴重だなあと思うところでした。というかコレ、部分的なチェックというよりはもう、レイアウト全体を再構築しているのではという仕事ぶりに、今作の映像全体から発されるアツさの秘密の一端をみた気がします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?